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私に寄り添うむなしさと雨

X JAPAN「THE LAST SONG」 を聴きながら・・・

夜明けが私を追い詰める
夜明けの空が私を見下ろし
私の心の空しさを歌う

心はあっても
その中には何もない
私は虚無に愛されているから

虚無が私を愛しても
私は虚無を愛せない
しかし私は虚無に服して
どうすることもできなかった

潤いを求めても
ただみじめに濡れるだけ

私が終わりを迎えるまで
もう二度と止まなくていい
きっと私が望まなくても
雨は私に寄り添うのだろう

―――――――――――――――――――

価値があるとか愛されているとか
そんな言葉は何の慰めにもならなかった

前向きな言葉なら私にも言える
でも私の心には語れない

前向きな言葉は
私の傷を深めるだけだった
現実は現実でしかないのだから

人は必ず死ななければならない
私はいのちの大切さよりも
まずその理由を知りたかった

答えを知る力もない
それが答えなのだと言い聞かせた

もう明日など迎えたくない
明日が来たらまた
答えを問わなければならないから

―――――――――――――――――――

いつの間にか独りになって
ただ空しさに浸っていた

空しさと共にいても
私には何も語れない
私は誰とも語れない

全てが消え去るものならば
何も持たない方がいい

絶望の底を探す私と
人は共にいられるだろうか

月も星も見えない私と
夜空の下にいられるだろうか

いつの日からか私は独り
夜が来ると歩いていた

―――――――――――――――――――

終わりがあることに希望を抱いて
終わりの時を待ち望んでいた
私に寄り添う雨のように
終わりが終わりでなかったとしても

真実を見出したと思ったけれど
私は何もわかってはいない
いつか真実を見出したなら
この苦しみを語れるのだろう

まだ何かを問うてしまうことがあったとしても


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