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病院受診の代打:家族介護の日記

元気であまり病院に用のない方には意味不明なタイトルだろうが、タイトル通りのことが先日起きた。


その日は祖母の病院受診の日だった。
祖母の娘さんが受診の付き添いをする予定だったが、娘さんは急に仕事になった。そこに農繁期の手伝いに孫がひょっこり来た。
こりゃちょうどいい、助かった、孫に病院受診の付き添いを頼もう!

ということで、孫の私が病院付き添いをすることになった。
診察券を出して、祖母が伝え忘れたことを先生に伝えて、会計まで済ましてくる。先生に言われたことは覚えて、薬局に薬を受け取りに寄って、全部終わったら祖母と一緒に食事の準備をして、食事する、という予定だった。

しかし、その日、祖母宅に行くと祖母は元気なく座っている。
「今日は調子が悪いから病院には行けない。代わりに行ってきてくれ」と。

「いやいや、病院は調子が悪いから行くとこじゃないのか?」
と言いたいとこだが、定期受診の日だし予約してるし行かないと薬もなくなる。しかし、本人は調子が悪いから家で安静にしてるのがいい。


なるほど、孫が祖母の代打で病院受診に行ってくればいいな。

病院に着いて待合室で順番を待ち、祖母の名前が呼ばれ、孫が受診代打で来たことを先生に伝える。先生に祖母の状況を伝え、おまけとして祖父の話もして、今年の農繁期の話までして、薬を処方してもらう。
病院から少し離れた祖母行きつけの薬局に処方箋を出し、薬局の薬剤師のおばさんと話をする。先生も受付の方も薬局のおばさんも祖母の心配をしてくれた。
当たり前だが、介護手伝いの孫より先生や薬剤師さんたちの方が祖父母のことをよく知っていた。感謝感謝。

そんなこんなで帰宅し、祖母に先生と薬剤師さんからの言伝をする。
「来月は病院に行けれるように元気でいなきゃな」と祖母と談笑し任務完了だ。


実際、病院に行くというのは半日以上なんなら1日がかりの大仕事だ。
病院にある階段に登ったり、診察券を忘れずに持って行ったり、待合でじっと待ったり、先生に容態を確実に伝えたり、歩いて薬局に向かったり、、ある程度元気でないとできない。シャキシャキ歩けていればいいが、歩くペースも遅くなっていると、外を歩くだけでも辛い。
心身も脳も元気じゃないと病院には行けない。

他方で、家族介護は「代打」の連続だ
この農繁期帰省中に、担会への出席、病院受診、身の回りのものの買い物、オムツなどの消耗品の買い物など結果として多種多様な家族介護をすることになったが、思えば全部誰かの「代打」なのだ。
元気でなんでもできれば買い物も病院も行ける。急変しなければ担会は開催しなくていいし、改めて、介護離職問題を考えさせられる出来事だった。おわり。


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