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2023年8月の日記。

東京は暑いがここは涼しい。
8月末から東京を離れて生活している。
大学周辺から離れるための準備に8月は追われていたような気がする。

大学院生が大学周辺から離れるためにすることリストを作るとしたら次のようになるだろう。おそらく人類学や長期のフィールドワークがある人たちには共感できるのではないかと思う。


大学周辺から離れるためにすることリスト

  • 必要な本のスキャン

  • 必要であろう論文のダウンロード

  • 窓口や郵送で提出する必要のあるものの提出

  • 特に期限が付いているメールの返信

  • 持ち出せない資料の確認と整理

  • 図書館の本の返却・延長申請・返却期限の確認

  • 部屋の片付け


大学の学内にいればダウンロードできる論文もひとたび外に出ると完全にアクセスできなくなる。お金があれば自分でサブスクして購読すればいいんだろうが、資源は常に有限だ。オンライン上で閲覧できなくなることを踏まえて、大量のダウンロードやスキャンは必須だ。

しかし、このスキャン活動。みなさんご存知のように本当に労働感が酷い。
本や資料を読んだり眺めたりしているときは新しい発見もあるし、研究も進んで、つまらないことはない。しかし、このスキャン活動は楽しくもないし脳を無にしてページをひたすら捲るだけだ。
個人的にはこれを日中の活動的な時間にしてしまうと、帰り道には「今日は1日なにもしなかった」の気持ちが膨れ上がり、気分が落ち込む。

大量にダウンロードをしても、ダウンロードをした文献を読みながら新たに必要な文献が湧き出てきたりもする。これはもうこの期間は諦めるか、研究室にいそうな人に送ってもらうようにお願いするしかなくなる。

出かける準備は大変。常に計画的であるべきなんだろうけど、結局部屋の片付けが後回しになっちゃってね。。。


コロナ禍を経て、ラップトップとネット環境さえあればどこでも作業や勉強、仕事さえもできるようにはなった。他方で、"ネット環境が安定していれば"とても大きな因子になっているように思う。
例えば、ネット環境が不安定になる可能性があるならば、期限付きのメールは早めに返信しなければいけないし、早めに返信するための準備が必要だったりもする。「新幹線でWi-Fi取れるし」とか「困ったらスタバに行けばWi-Fiくらいは大丈夫でしょ」とか公衆Wi-Fiを安易に信用してもダメだったりする。

そんなこんなでこのリストをこなすのが2023年8月だった。毎週何かと締切があり「これが院生LIFEか」と思ったりもした。


8月中に出会った修論を書き始めている学生、博論を書いている先輩たちには「修論頑張ってね!」「体調崩さないように、博論頑張ってください!」とかよく言っていた。

人に「頑張って!」「修論の締切はいずれ来るから早めに」と言ってると、「私はなにも書けてないじゃないか」「私も何かやってやろうじゃん」のややネガティブでややポジティブ気持ちが増した。私も書いて、発表して、次なる何かを書き進めようと思えた今年の8月だった。おわり。

*トップの写真は出先で見つけたヤドンのカバーの写真。ヤドン、かわいい。

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