見出し画像

韓国ドラマ「ロースクール」:勉強をすること/続けること

韓国ドラマ「ロースクール」を見終わりました!ハラハラドキドキでよかった。

<あらすじ>

国内屈指のロースクールで教授が何者かに殺される。殺人犯として疑われたのは、同じロースクールのヤン・ジョンフン教授(演:キム・ミョンミン)。この事件を発端に法とは何か、正義とは何かを学生たちが学んでいく。真犯人は一体誰なのか、最後の最後まで目が離せない法律ドラマ。

画像2

テンポよくストーリーが進んでいくので気が抜けないドラマだった。

私自身、韓国語と韓国の法律を詳しくきちんとわかっているわけではないため、エピソードを先回りして「うわ!この人が犯人だ!!」とかはできないけど、面白かった。

「ロースクール 韓国ドラマ」で検索すると「ロースクール 韓国ドラマ 難しい」の予測検索が上にでてきていたのは、社会的背景をたくさん理解できるか、字幕でざっと法律用語が理解できるか、とかそういう部分が影響していると思う。

印象的だったシーン

①カン・ソルAの勉強する様子

カン・ソルAにはすごい共感する。働いている人たちは学生時代を思い出すかもしれない。

経済的な理由から絶対に留年はできないカン・ソルA。しかし、周りの学生より勉強は苦手。優秀な同期たちと自分を比べて自分に嫌気が差す。しかし、自分が勉強できないことに問題があることは十分承知している彼女が自分に言い聞かせるシーン。

「勉強できない私が悪い」

スクリーンショット 2021-08-14 17.43.25

すごくカン・ソルAの気持ちわかる。。。

周りのみんなは勉強がすごくできて優秀なのに、一緒にいる自分はたくさん勉強してもみんなにはなかなか追いつけなくて、なんなら突き放されていく。図書館で勉強していても眠くなるし、部屋にいたらベッドの誘惑に負けちゃうし、嘆いていても成績は上がらなくて、自分に嫌気もさす。

だけど、勉強できない自分が悪くて、別に誰のせいでもないことは一番よくわかっている。

ふうぅぅ、勉強するか。。。という感じだろう。


②印刷室のおじさんの司法試験を諦められなかった理由と諦められた理由

ユ・スンジェは定期考査でいい点数を取りたいために、教授のパソコンをハッキングして試験問題を盗んでしまう。ハッキングしたことが教授にバレてしまったことに気がつき、試験は白紙の回答を提出する。しかし、ハッキングしたことを教授に言えないでいる。

そんなある日、スンジェはスタディグループの部屋で印刷室のおじさんに話しかけられ、おじさんの過去を聞かされる。

「なぜ10回も(司法)試験を受けたと?」
「最初に二次で惜しくも落ちて、じきに受かると思ったのが甘かった。費やした時間を考えると、諦められなくなった。実力はあるが運がないだけ。諦めたら青春まで無駄になる気がした。
「どうやって諦めたと?」
「意地だけで続けてた時に夢を見たんだ。夢の中で、試験問題と答案を盗んで逃げた。何の罪悪感もなく、ただ合格したかった。でも思うように逃げられず、わめきながら泣いた。夢だったが、合格のために悪魔に魂を売ってしまった。

画像4

勉強や研究に励んできた学生たちにとっては、10代後半から20代の時期をずっと勉強や研究のために費やしていて、「これだけ勉強したら絶対試験も受かるはず」「いつかは合格できる」と思ってやっている。研究を辞めた人、勉強をやめた人もいるけど、私はもう少し頑張ったら、きっとできるはず。そう信じて日々勉強している。

けど、それは簡単なことではない。

でも、諦められない。費やした時間やお金を考えると、ここで諦めちゃったら、この数年間の全てが無駄になるような気がするのだ。

私も今やっていることで魔がさして、悪魔に魂を売るようなことが起きてしまったらどうしようかと思う。


このドラマのキーワードのひとつは「良心」だ。「良心」に従って生きられる人になるのか、それとも人の「良心」などは気にしない悪魔になってしまうのか。悪魔になってしまってからもずっと悪魔でいるか、どこかで「良心の呵責」に耐えられず更生するか。「法律は正義ではない」。しかし、「法律を勉強するとき、法律は正義でなければいけない」。このドラマを通して、韓国社会を覗き見しながら、犯人探しをしてみては如何だろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?