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インド留学のためのビザ申請

先日、学生ビザを取得した。このnoteでは、ビザを受け取るまでの手順を書いている。今後、インド留学する方々の参考になれば幸いだ。

先にひとつ、読む際の注意点だ。

○ 2021年10月に申請し取得した際のことである点
○ 私費留学ではない点

奨学金で行く場合、奨学金機構と大使館などの指示に従って準備をすることになる。そのため、私費留学の場合とは提出書類が異なる。加えて、ビザの申請方法や申請料はしばしば変わる。困ったら大使館や領事館に電話をかけて直接問い合わせることだ。


学生ビザ申請の手順

1)航空券を購入する
2)オンラインフォームで申請する
3)大使館/総領事館に申請書類を提出しに行く
4)大使館/総領事館にパスポートを受け取りに行く(郵送可)
5)面接がある場合は、指示に従い出頭する

以上が学生ビザ申請の流れだ。インド到着後にビザを発給してもらうアライバルビザ(現在受付停止中)以外は同様の手順だ。東日本・沖縄に住んでいる場合は東京の大使館、西日本に住んでいる場合は大阪(神戸)の総領事館での申請になる。

1)航空券を購入する

出発日を決め、航空券を購入する。

現在、日本ーインド間の運航は減便している。参考までに、現在運行しているJALとANAの直行便の情報だ。とても流動的であるため、航空会社HPを要確認だ。

【JAL(日本航空)の場合】2021年9月27日更新情報

○ 東京→デリー便:10月31日〜1月31日/火・水・金・日/11:45発
○ 東京→ベンガルール便:9月1日〜1月31日/木/18:25発

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【ANA(全日空)の場合】2021年10月29日閲覧情報

○ 東京→デリー便(NH837):10月29日〜12月29日/月・水・金
○ 東京→ムンバイ便(NH829):11月3日〜12月1日/水|12月8日〜25日/水・土
○ 東京→チェンナイ便(NH825):2021年内欠航

2)オンラインフォームで申請する

India Visa Onlineで申請する。フォームをひとつづつ入力し申請書を作る感じだ。これが最初の難関にして最大の難関だろう。パスポートや家族の情報、滞在先情報など必要なものを全て手元に準備をして、落ち着いた心でするのがよい。慌てれば慌てるほど時間がかかる。「この情報、必要か?」と言いたくなる気持ちをこらえて、「これを終わらせれば大幅に駒を進められるぞ!」という強い心で挑むことだ。

*経済的な余裕はあるが、時間がない方はビザを申請してくれる代理店を利用するのがいいかもしれない。(当方、利用したことがないため代理店のお勧めなどはできない)

【India visa onlineのトップページ】

▷ 左端「For Regular / Paper visa by Indian Mission/Post, Apply Here」をクリックする

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▷ 下部左端「REGULAR/PAPER VISA APPLICATION」をクリックすると、オンラインフォームのページに進む

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▷ このページから本格的に入力が開始する。入力する→「Continue」をクリックで最後までやる。

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"Confirm Details"のページまで進んだら情報を確認→「Verified and Continue」をクリック→ "Confirmation"のページに進み「Print Form」をクリックしてpdfファイルを取得し、プリントしておく

【手元に準備しておいたほうが良いもの】

□ パスポート
□ 前回のビザ情報(以前インド行きのビザを申請したことがある場合)
□ マイナンバーカード(’Citizenship/National Id No.’ に記入)
□ 現住所がわかるもの
□ 家族の情報がわかるもの(保護者の出生国/地域・仕事/職場住所)
□ 留学先の情報がわかるもの(住所、電話番号、コース名)
□ 顔写真のデータ

オンラインフォームでプリントしたものが申請書になる。申請書には写真を添付する必要がある。事前に写真を撮っていくのではなく、お金を持って大使館/総領事館の窓口スタッフに写真機の場所を聞いて、そこで撮影するのがお勧めだ。

3)大使館/総領事館に申請書類を提出しに行く

申請書と提出するべき書類を集めて大使館/総領事館に行く。東日本に住んでいる場合は東京のインド大使館、西日本に住んでいる場合は大阪にある総領事館だ。

【申請料】1,200円(*国籍によって異なる)

【持参するもの】

□ パスポート
□ 過去のパスポート(インドに行くためのビザを発給したことがある場合)
□ 免許証 or マイナンバーカード or 保険証(現在の住所を確認できるもの)
□ 写真(大使館/総領事館の窓口の人に写真機を案内してもらい撮影するのがお勧め)
□ 以下の【学生ビザを申請するために必要な書類】

【学生ビザを申請するために必要な書類】

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1, 履歴書(Curriculum Vitae):フォーマットは特に決まっていない
2, 英文預金残高証明書(Original proof of financial stability)
3, 入学許可証(Proof of admission to a full-time course in a recognized educational institution in India)
4, 学費支払いの証明書(Proof of admission fee paid + course fee)
5, eチケットのコピー

以上は私費でインドに留学する場合に求められる提出物だ。奨学金で行く場合では提出物が異なる。

▷ 奨学金(ICCR)で行く場合は、「残高証明書」と「学費支払いの証明書」は必要ない。これらとは別に、「大使館からのレター」「ICCRkらのレター」が必要だ。これらは奨学金の受け取りが決まった段階で大使館から送られてきた。

▷ 今回、コロナ禍の影響で入学許可証の現物は持っていなかったため、大学からメールで送られてきたpdfを提出した。これで問題なかった。

▷ 個人的な経験だが、申請書に添付する写真はよく失敗する。サイズや背景の色、顔のサイズや光の具合などだ。そのため、窓口の人に大使館/総領事館の近くにある写真機の場所を教えてもらい、そこで撮影するとよい。教えてもらった写真機だと「インドビザ用」と明記されている場合もあるため絶対に失敗しない。

【東京のインド大使館のVisa Servicesのページ】

【大阪(神戸)のインド総領事館のVisa Servicesのページ】

この時点での書類不備や記入漏れは窓口のスタッフが案内してくれる。指示通りに訂正し、その他の確認の質問にも答えて、申請料を払えばここでのやることは終了だ。質問されることは以下のようなことだ。

【今回尋ねられたこと】

○ 出国日に間違いはないか
○ 前回のビザ発給情報に間違いはないか
○ 留学先の名前に間違いはないか
○ ビザ発給に急いでいるか or 出国日までに間に合えばよいか
○ ビザができたら直接受け取りに来るか or 郵送がいいか

4)大使館/総領事館にパスポートを受け取りに行く

ビザができたら大使館/総領事館に受け取りに行く。ビザはパスポートの中のページに貼り付けられている。

ビザ発給完了の情報はIndia Visa Onlineから確認できる。また、書類を提出する際に「ビザができたら電話をください」と頼んでおくと、できた日に電話をくれる。郵送してもらうことも可能だ。

▷ 今回は窓口のスタッフに「電話でお知らせしますね」と言われたためそのままお願いした。
▷ 電話がかかってきたときに受取の日時も相談して決めた。

今回は発給されるのがすごく早くて、申請した日の2日後に電話を受けた。2ヶ月後の出国日までに取得できれば問題ないことを伝えていたため、早さに驚いた。

5)面接がある場合は、指示に従い出頭する

今回はビザの受け取りの際に面接があった。そのため郵送ではなく直接受け取りに行った。

【面接内容】面接時間:15-20分程度/言語:英語

○ 授業について(進捗状況・難易度・感想)
○ インド留学が終了した後のことについて
○ ビザ発給内容の確認

面接終了後、ビザの窓口スタッフとビザ発給内容の確認を再度して、インド到着後の注意事項を聞いて、ビザが貼り付けられたパスポートを受け取り、これにて受取完了だ。

☆ 入国後14日以内に外国人登録を忘れないようにすること!!!

おわりに

面接自体はそんなに難しいものではないが(多分)、もっと上手に話しができたらよかったなとやや後悔した。面接練習とかして行ったらよかったかな。まぁぁぁ、緊張した。ともあれ、学生ビザを取得できた。よかった。

インドと日本のコロナがお互いにもう少し落ち着き、ワクチンの接種状況がお互いに進めば、旅行でもインドに行くことができるようになるだろう。年明けくらいにはコロナ以前のような往来が可能になればいいなと期待している。

ビザ申請の窓口は混んではいなかった。日本人もインド人もちらほら申請・受取にきていた。窓口の人もゆったりしていて雑談できるくらいでちょうどよかった。

出国まであと1ヶ月半くらいだ。残る手続きは、「ワクチンの接種証明書」「出国前のPCR検査」だ。もうそろそろだ。今年のクリスマスと西暦2021-22の年越しはインドにいることになるんだな。ディワリに間に合わなかったのはやや残念だが、楽しくなってきた。

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