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洗濯のはなし in INDIA

モンスーンになってから、少し前までは全く雨が降っていなかったが、さすがのグジャラートにもついに雨が降っている。
私の住んでいる地域では、夕方から夜にかけてよく雨が降るようになった。

雨が降るようになると困るのは洗濯物だ。
これまでは、いつの時間帯に干しても3時間から5時間くらい(朝干して昼ごはんのときには取り込めるくらい)で大体のものはカラッと乾いていたが、洗濯の時間にも気をつけないといけなくなっている。干す場所がベランダだから尚更だ。

さて、本題にすすもう。
洗濯には2つの方法がある。
自分で洗濯物を洗うか、洗濯屋に頼むかだ。


洗濯屋に頼む

私が最初に住んだ女子学生寮には毎日洗濯屋が洗濯物の回収に来ていた。
入居時の説明のときに「ここ(玄関の洗濯物置き場)に洗濯物置いておけば、回収に来て、洗って返却してくれるからね」と言われていた。


今住んでいる大学の学生寮には毎日洗濯屋が来るわけではない。
電話で洗濯屋に注文をすれば回収に来てくれる。
例えば、忙しくて洗濯物ができなかったときや旅行から帰ってきて大量に洗濯物があるとき、部屋を数週間/数ヶ月あけるため洗濯物を大急ぎでやらなければいけないとき、そんなときに洗濯屋に連絡してやってもらう。


洗濯は洗濯屋に頼めば綺麗に洗って返却してくれる。
お金はかかるが忙しいときにはとても便利だ。

それに加えて「え?自分で洗濯しないの?洗濯ぐらい自分でやりなよ!」みたいなことは絶対に言われない。「洗濯屋に洗濯物出すのよ」『どこの洗濯屋?』とかそんな会話になる。世は分業だ。


自分で洗う

学生寮に洗濯機はない。
ランドリー室のような、洗濯機と乾燥機がたくさんある部屋があるわけでもない。洗濯屋は来るが洗濯機はない。それすなわち、手洗いだ。

洗濯機への信頼度はなんとなく低い。
洗濯機は汚れが落ちない。壊れる(機械だからいつか壊れるのはそう)。いろんな理由があるようだが、洗濯機のことはあまり信用してないらしい。

個人的には洗濯機もいい部分はあるが、こちらでの生活に合わないのはなんとなくわかる。例えば、電気はたまに落ちる。すると、洗濯機は止まる。洗濯はやり直しになる。気温が暑すぎると電化製品は壊れる。洗濯機ももちろん壊れる。色の濃いシャツやパンツは色落ちがすごい(どのくらい洗濯すれば色落ちしなくなるのか知りたいくらい)。そうであれば、手で洗うか洗濯屋に頼むかが合理的であるように感じる。


洗濯に必要なもの

1)バケツ
2)じょうご
3)洗濯ブラシ

バケツとじょうごはシャワー室で使うものだ。
もっと日本語で言うなら、お風呂場で洗濯物を洗っている。お風呂場のタライに水を溜めて、桶で水を汲んでざぶざぶ洗濯をしている。

この場所はWash roomと呼ばれている。Wash room はトイレを指しているときもあるし、シャワー室を指しているときもある。(和製英語ではユニットバスになるか?ユニットバスと聞くと、湯船とシャワーとトイレが同じところにあるイメージが思いつくが、そうであれば、ユニットバスとWash roomは違うものだ)

画像は私が使っている洗濯ブラシだ。買ったときに写真を撮った(89.1Rs)。
これよりももっと可愛くて安いのもあったが、なんとなくこれにした。汚れはよく落ちる(自分のパワー次第かも)。

洗濯ブラシ
洗濯ブラシ


洗濯をする

バケツに水を溜める → 洗剤を入れる → 洗濯物を入れる → しばらくつけ置いておくこともある → ざぶざぶ水を投入しながら気が済むまで洗う → 汚れているところは洗濯ブラシで気が済むまで洗う→ 何度か水を入れ替えながら洗剤と汚れを落とす → 一生懸命絞る → 洗った洗濯物をベランダに干す → 洗濯終わり


ベランダか室内に干す。
一生懸命絞っても脱水機ほどのパワーはないため、干した時に水が床に滴ることになる。水が滴って床が濡れても、ほっておけばこの水は乾くので誰もこの滴っている水を拭いたりすることはない。

洗濯を干せば、その下は水で濡れるもの。
(住み始めた頃は「もっとの絞らないから水が滴るんでしょ!」の気持ちになっていたが、最近は「そういうものだしいつか乾くから」の気持ちだ)


洗濯のコツ(インドに住み始めて習得した小技)

天気が良すぎる日やチリや粉塵、砂埃が舞っているときはわざと全部裏返しにして干す。

天気が良すぎると服が太陽の光で焼けるような感じがする。プリントの部分とか特にそんな気がする。粉塵が舞っているときは単純に表が汚れる。

ベランダには洗濯紐(もしくは針金)が張ってあり、それに干すことになる。この紐が全く汚れていないか、針金が錆びてないかというとそうではないときもある。服の外側を守るためには、裏返しにして干すのがいい。


ちなみに片付けるときも服は全部裏返しにして片付けることがある。
小話だが、ひとりの学生が隣の部屋に入居してきたばかりのとき、彼女は出かけるためスーツケースから服を取り出して選んでいた。そのとき、スーツケースの中にある彼女の服は見事に全部裏返しにして収納されていた。


おわり

ここまで洗濯事情を書いてきた。
洗濯物は重労働だ。汗だくになりながら洗濯をする。朝に洗濯物をすると一仕事終えたような気持ちになるくらいだ。たかが洗濯、されど洗濯。


私は今のところ広いベランダがある寮に住み続けられているため、干すスペースがたくさんある。それに加えて、食堂のある寮にいる。他方、ベランダが小さい/ない部屋で、食事も自分で用意しないといけない寮/家にいる人たちは洗濯屋に頼むのがいいだろうと思う。時間も労働力もスペースもなんやかんやで、洗濯屋に頼んだほうが結局安い、となるだろう。


今後インドに留学するかたは洗濯機はない前提で心づもりをしておくとよい。自分で洗濯するか、いい洗濯屋を同僚やクラスメイト、隣人から教えてもらったり、洗濯屋に出そうとしている人に、どこの洗濯屋?と聞いてみたりするのがいいだろうな。Google mapやネットで探すより正確で確実だ。


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