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近年の結婚にまつわる雑感。

前回のnoteに結婚式に参列したことをつぶやいた。
近年の結婚式の傾向を踏まえると、どうやら参列した結婚式・披露宴はめちゃくちゃ豪華だったように思えてきた。いや、確かにめちゃくちゃ豪華だったのはそうだ。あれが標準的だとは思わないが -- 思えないが --、結婚式に行った日にその式場には複数組のカップルが結婚式を挙げていたし、式場見学にも来られていた。

どうやら兄夫婦も含めてその日に出会った夫婦たちは、今日の日本における奇跡の瞬間の主人公だったようだ。

近年の結婚式の傾向

カネとホンネ調査研究所が都市部(東京、愛知、大阪、福岡)に居住する既婚男女を対象にした調査では、全体のうち結婚式を挙げたのは57.3%、結婚式を挙げていないのは34.0%で3人に1人は結婚式を挙げていないとのことだ。

出典:「カネとホンネ」挙式の割合

結婚式の費用はといえば、平均300万円らしい。親が結婚資金を援助している割合は66.7%で資金援助を受けていないのは33.3%とのことだ。

出典:「カネとホンネ」結婚式の費用
出典:「カネとホンネ」結婚式の資金

結婚したら当然の如く結婚式をするわけではなく、「結婚式をしない」という選択肢も生まれているようだ。おそらくその選択肢は昔からあったろうが、近年如実になったのだろう。

推察であるが、
物価は上がって結婚式・披露宴を挙げる費用も増加しているだろう。他方で、ご祝儀は「3万円が基本」と言われ、母曰く「これは30年変わってない」。
それに加えて、アラサーにもなるとInstagramでは頻繁に友人や知人の盛大に開催された結婚式・披露宴の写真を見るようになる。豪華な式・披露宴をする人も小さな結婚式もフォトウエディングもどれも素敵だが、どうしても「自分らしく」「他にはない」けど「美しかった友人たちのように」結婚式と披露宴をしたいし、しなきゃいけないような気持ちにはなってくるものなのだ。

その気持ちが大きくなりすぎて、「私たちには無理よ」と感じてしまうのもそうだ。そもそも、結婚式と披露宴のどちらも行わなければいけないものでもない、という気持ちになれれば、それはある意味で資本主義からの解放でもあるのかもしれない(適当なことを言っています)。

「不本意未婚」

ネットを眺めていると「不本意未婚」という言葉を見つけた。
結婚したい気持ちはあるけど、様々な要件からできない状況にあり、未婚であるということらしい。「不本意未婚」が想定しているのは、特に経済的な事柄を踏まえた場面である。

恋愛したりお見合いしたりして相手を見つける。
付き合って生涯のパートナーとなる。
ここまででも経済的負担が大きいことはよくわかる。

結婚したいけどできない、のは経済的理由だけではない。
政治的理由もある。
同性婚や事実婚は異性婚の結婚とはやや距離が設定されており、同性婚や事実婚のカップルも異性婚と同様に結婚式や披露宴を開催することを望めばできるように社会全体がなればいいけど、異性同士の「本当の結婚」とはやや差がつけられているように思われる。

近年の結婚にまつわる雑感

以上のことを踏まえると、結婚式披露宴を晴天のもとで盛大に行うことはものすごい奇跡的なことである。

夫婦の努力だけでもダメで、家族たちとの合意形成も必要だ。結婚はもとより夫婦だけのためではなく、親戚家族との家族になることに対する契約でもある。
神や仏に誓ったり、人に誓ったりしたことを胸に、夫婦仲良くLove Forever になるのがいい。

無論ここまで触れてはこなかったが、経済的理由・政治的理由ではなくそもそも結婚をしたいとは思わない人もいる。彼ら/彼女らに結婚を勧めるのは野暮だし、結婚したい側がしたいとは思わない側の意見を尊重する必要があると思う。

自分が結婚するターンになったら、ここまで書いてきたことは負担と不安の多いことばかりに感じられるだろうが、個人的には披露宴は盛大にはしなくとも、結婚式はできるような人間になりたい。

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