「過去への反省」と人類学。
「人類学者1人に人類学観は1つづつ」は過言ではない。
いろんな人類学者が世界中にいて、みんなそれぞれ研究場所も対象もテーマも異なる。出会ってきた人や感じてきたことがそれぞれ違うから、人類学者の数だけ人類学観があると言えるのだろう。
しかし、人類学の前提とされていることは共有しているため、研究者同士通じ合えないということではない。
人類学の草創期は「安楽椅子(アームチェアー)の人類学者」と呼ばれる、自分自身で現地調査には行かず現地のことを語る人類学者がおり、それへの批判から