マガジンのカバー画像

*2019年からの日記*

159
なにかあったときに書く日記。
運営しているクリエイター

#本

ようやくたどり着いたサンタクロース

私がクリスマスカードを書こうとしたのが、12月上旬。そろそろ送らなければと思い12月中旬にプレゼントの準備。12月18日、クリスマス1週間前の朝、私の元からプレゼントを持ってサンタクロースは出発した。 届いたら連絡してね、と伝えていたから、クリスマスが近づくにつれてソワソワしていた。 どこまでたどり着いたかなぁ。まだここか。まだここか。 追跡できるため今どこにあるのかがわかる。 クリスマス当日。 サンタクロースはまだ空港にいた。 これは、遅くなるなと思い、気長に待

百科事典が届いた!

2020年2月頃に私自身が修士論文で研究対象として扱っていた人びとの古典的な研究から現在の研究までをひとつにまとめた百科事典が出版されていた。 それが欲しかった。 しかし、定価で€299/$359だから、およそ4万円だ。 個人で買える値段ではないし、個人で買うものでもない。 本代や資料代が天から降ってくるわけでもないから買えない。大学の図書館に推薦したかったが、できずに修了してしまった。地域の公立図書館は専門書を推薦しても、公共性が低いため受け入れてはもらえない。

終わらぬ、「あと2週間」。

ナチス・ドイツのある強制収容所では1944年のクリスマスと1945年の新年のあいだの週に、かつてないほど大量の死者を出した。収容所の医長の見解では、過酷さを増した労働条件や悪化した食料事情、気候の変化、新たにひろまった伝染病の疾患が原因ではない。 むしろこの大量死の原因は、多くの被収容者が、クリスマスには家に帰れるという、ありきたりの素朴な希望にすがっていたことに求められる、という[フランクル 2002:128] クリスマスの季節が近づいても、収容所の新聞はいっこうに元気

これからは、3カ国語できないとね。

新年1つ目の映画は予告通り、《わたしは、ダニエル・ブレイク》を見た。 いつ私がダニエル・ブレイクみたいな状況になるかはわからない。また、通信制の大学に通いながら2人の子どもを育てるケイティのような状況には今後なる可能性は大いにある。刺激的な作品だった。 イギリスの緊縮や階級闘争については、ブレイディみかこの『子どもたちの階級闘争』も参考になる。大学の学部時代の同期が子どもたちの貧困をテーマに研究をしていたこともあって読んだ。 この本に書かれていることが全て、とまではいか

「すべては小さなことのなか」:『椿姫』より

デュマ・フィスは現実に起こることを観察し、それをもとに執筆活動をしていた。『椿姫』もデュマ・フィスが若き頃に愛した高級娼婦とのことが題材になっている。(訳者解説参照) いざ参与観察へさて、明日から少しばかりの参与観察の日々が始まる。文字通りの意味で「書を捨てよ、町へ出よ」状態だ。 私が参与する「ところ」で何か特別なことが起きるんではなく、その「ところ」のいつもの毎日がいつも通り滞りなく続いていてほしい。なにごともない毎日がつぶさに観察できれば、そこで起きているなにかが発見