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#7 物流の分析手法について~動線分析

今回は、動線分析について

動線分析とは安全対策

この見出しは、私的に思うことです。
よく動線分析は、歩行距離や移動距離の短縮等で分析されているかと思います。しかし、延床面積の広い倉庫で距離短縮を検討しようにも、端から端まで倉庫を活用するため、そもそも無理があります。
無理な部分についての議論をしても解決には、なりませんので、作業者にとって、いかに安全でわかりやすい動線を提供できるかという視点を第一に動線を考えることにしています。
私の考える安全対策とは、フォークリフトに代表されるピットツールと作業者の動線交錯対策です。

  • ピットツールとの動線を分断すること。

  • ピットツール動線内に作業者が立ち入らない仕組みを作ること。

  • 可能な限り、ピットツールを最小にすること。

フォークリフトとの接触事故、ヒヤリハットは、倉庫において事例が多いと思います。究極は、これらピットツールを排除してしまうことですが、取り扱い商品によっては、難しい側面もあります。そのような場合、作業者と交錯しない環境を構築することが重要かと思います。

もう一つ安全対策として考えておきたいこと

もう一つ考えておきたいこととして、作業者がトラックヤードに出ない仕組みです。全く出ないは、無理ですが、作業権限のある作業者以外は、トラックヤードに出ない仕組みも必要です。

動線分析は、人の整流化

動線分析は、最短距離を目指しつつ、混雑を避ける

この見出しは、私的に2番目の検討する項目です。
最短距離は、誰もがわかりやすいのですが、実際現場に落とし込むと同じような動線となってしまうので、作業者の渋滞が発生したりします。
要は、手待ちのムダが発生します。作業したくてもできない時間が発生しやすく、生産性も上がらない、原因がわからないといったことになります。
これは、動線最短距離化の弊害です。作業者が集中してしまう場所を作ってしまっていることに起因します。私的には、人の集中は、移動動線のみとして、作業場所は、人を分散するようにするにしたほうが良いと考えます。
ここでいう作業場所とは、倉庫における在庫エリアでの棚入れやピッキングを指しています。説明不足で申し訳ないですが、機会があれば、深堀した記事も上げていきたいと思います。

一方で移動動線は、混雑を想定

移動動線については、作業者に加え、移動者が通行するので、混雑する動線ととらえ、作業者と移動者の交錯も考慮して通路幅に余裕を持たせることや動線を直線で配置することも必要と考えます。
なぜ、直線配置するのかというと、移動者がショートカットして作業場所に立ち入らないようにするためです。


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