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出産の振り返りが心を癒す〜帝王切開経験者トーク〜




1.帝王切開あるある


先日、所属コミュニティで「帝王切開ママトーク」を開催しました。
私は3人とも帝王切開で出産した経験があり、同じ境遇のママたちと“あるある”を共感し合える場を作りたいと思ったのがきっかけです。
これまでお産の話をした時に、帝王切開だと伝えると「残念だったね」という声掛けや、過剰に同情された経験から、他者の目を気にせずに経験を話せる機会を探していました。

「帝王切開は痛い」という経験だけではなく、
手術中の医者同士の面白い会話や、悪気のない一言に傷ついた経験など、帝王切開ならではのエピソードがあります。

この場作りは、帝王切開をした経験者同士が自分の体験を話すことで、「勇気と多様性を感じられる場」にしたいと考えました。



2. 知らなかった!出産体験を語ることの癒し効果



第一子の緊急帝王切開で感じた後悔や罪悪感、周囲の無理解がもたらしたモヤモヤ。
例えばわたしは、始めての帝王切開は望んだ方法ではなかったため、心と体が追いつかないという体験をしました。
体の傷は治っても、後悔や罪悪感をもっていました。
生後2ヶ月の子どもが風邪をひいたときも、「帝王切開だから免疫が弱い」という言説に触れ、自分のせいだと自責の念にかられてた記憶があります。
子どもの成長とともに、どんな子でも風邪をひくし病気にかかりながら成長すること実感していくなかで、自然と帝王切開のせいだとは思わなくなりました。

今回のトークでは、同じように傷ついた過去を持つママたちが、自分の気持ちをシェアすることで過去を相対化し、新たな気づきにつながったという声がありました。話すことの癒し効果を改めて実感しました。

3. 出産を語る場は少ない!だからこそ作りたい



振り返ってみると、出産という人生の大きな出来事をじっくり語り合う場は本当に少ないと感じます。
子育て支援センターやママ友との会話でも、話題は子ども中心。母親自身の体験について語れる場を作ることが大事だと実感しました。
出産を振り返ることで、自分を肯定し、次の一歩を踏み出すママが増えるよう、これからもこうした場づくりを続けていきたいと思います。

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