bunkudo@公認心理師

子ども3人を育てながら働く30代女性。 公認心理師、国家資格キャリアコンサルタント 専門は子ども若者の支援と家族療法。 家族力向上委員会を立ち上げ、家族のレジリエンスを高めたいと活動中。 いろんなアレルギーもち。体質改善やセルフケアに尽力中。

bunkudo@公認心理師

子ども3人を育てながら働く30代女性。 公認心理師、国家資格キャリアコンサルタント 専門は子ども若者の支援と家族療法。 家族力向上委員会を立ち上げ、家族のレジリエンスを高めたいと活動中。 いろんなアレルギーもち。体質改善やセルフケアに尽力中。

最近の記事

境界~家族システム論~

家族システム論、家族をみる3つ目の視点は「境界」です。 境界とは何かと外を区別するためのものと説明できます。 家族を単位とした境界を考えると2つに分けられます。一つ目は家族内境界。これは親子間の境界線です。 もう一つは家族外境界、これは上世代や地域との間の境界のことです。 「境界」を考えると、最初に親子関係の濃度はどうかという問いが立てられます。 わたしと親との関係は、過干渉気味かな、放任気味かなとふりかえってみてみると、親子の間で境界線が引かれているかどうかがわかりま

    • サブシステム~家族システム論~

      家族システム理論の3つの視点で紹介した「パワー」に続き、2つ目はサブシステムを紹介します。 サブシステムとは、家族を一つのシステムとして考えると、夫婦・兄弟姉妹などのまとまりのことを指します。ユニットという表現がしっくりくるかもしれません。そのユニット内での結束や機能がテーマになります。 両親であり夫婦である場合に、両親は役割、夫婦は関係性として分けて考えることで、それぞれの機能と結束が見えてきます。 それは、父親母親としてのパートナー関係と、夫婦というカップルの関係性は

      • 家族を振り返る~家族システム論とは~

        今日は、俯瞰的に家族を捉えることに役立つ理論として「家族システム論」を紹介します。 家族システム論とは、家族を一つのシステムとして捉え、相互作用や関係性が全体に影響を与えるという考え方に基づく理論です。家族の中で起こる問題や行動は、家族全体のシステムの結果であり、個人の問題ではなく、関係性や役割に起因すると考える、因果関係ではなく円環的因果律の考え方を採用しています。 そんな理論を使って、今日のゴールは、家族の基本的な行動の法則が見えるようになることと、自分の家族について

        • ママ友がほしい

          これは、第2子出産後の2021年の頃のメモです。 はじめに-ママ友がほしい-   子ども・若者支援の現場で、「友達がほしいんです」と訴える方と出会うことがあります。友達ができる保証はないけれどと、余暇活動やボランティア活動のプログラムへの参加を促したり、紹介することがあります。 そこで言われる「友達」ってどんなイメージなのかを尋ねてみると、「なんでも話せる、相談できる」と話されます。 自分のことを認めて受け入れてくれる存在を求めているのだろうなと理解できます。 今回は、「友

          #いい夜にしようね

          #いい夜にしようね

          #予想外のヒトコト

          #予想外のヒトコト

          育休からの復職【2回目】

           はじめに 2022年4月に育休明けで仕事復帰をしました。2回目の職場復帰の記録です。 2022年4月で1歳になる長女は、3歳の長男とともに保育園に通うようになり、平日の日中はそれぞれで過ごすようになりました。 子どもたちは個別性を伴いながらも成長しています。        育休明け職場復帰 育休からの復帰は2回目ということもあって、焦らずにいこう、でもできることは全部取り組むというスタンスでいると、1回目の育休復帰のときよりも早く仕事に没入しました。 その結果、気づけ

          育休からの復職【2回目】

          子どもの付き添い入院

          子どもと感染症2021年の夏のことです。新型コロナウィルス感染症の流行の陰で、RSウィルスという感染症も大流行しているというニュースを見ました。RSウィルス感染症には、苦い思い出があります。そんな今回のテーマは、感染症で入院した子どもの付き添いについて取り上げようと思います。 小さな子どもの入院に保護者が付き添うことはよくあることです。病院から付き添いを求められることもありますし、乳児の場合は母乳を与えるためや精神的な安定のために、とりわけ母親が付き添い入院をしています。

          子どもの付き添い入院

          桶谷式の助産師Nさんの生き方

          助産師Nさんのキャリア 実家の近くにある桶谷式母乳育児を掲げる助産院を開業している助産師Nさん。 実母もその昔通っていたそうで、親子二代に渡ってお世話になりました。 助産師Nさんは70歳。 看護師免許を取って、助産師免許をとって、病院で働き始めます。 その後「桶谷式乳房管理法研修センター」に1年通って、40歳で自宅で助産院を開業されました。 看護学生の時代、病院の実習でいろいろな科を回りました。 産婦人科、小児科、整形外科など。そこで自分がどの分野に興味があるのか

          桶谷式の助産師Nさんの生き方

          授乳にまつわるあれこれ~桶谷式母乳育児~

          いきなりですが、母乳って不思議です。 1.母乳って不思議自分の身体から出てくる不思議な液体。乳白色で本当に牛乳みたい。 牛の母乳、牛乳はスーパーで必ず目にしますが、母乳は子どもを生む前は見たことがありませんでした。 自分が赤ちゃんの頃、飲んでいたはずですがもちろん覚えていません。 街中でも、授乳風景は目にしないでしょう。 最近になって、デパートや駅の構内など授乳室がある場所は増えてきました。 新幹線では、多目的室を授乳室として使用させてもらえます。 わたしがしばら

          授乳にまつわるあれこれ~桶谷式母乳育児~

          「子持ち様」論争を考える~NOT IN MY BACKYARD ~

          1.短時間勤務は迷惑? 職場復帰をする前後で、同僚や友人たちとの会話で、気にかかっている言葉がありました。 「職場に迷惑をかけないように」 短時間勤務で復帰する母親たちが、合言葉のように言うのです。 そういうわたしも感じるところがあって、急な保育園の呼び出しが来たら、仕事を誰かにお願いしてでもわたしが行かねばならない、次の日も仕事を休まなければならないかもしれない。 そうなると「職場に迷惑がかかる」と。 わたしにできる対処としては、早め早めに仕事の段取りをしておいて、

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          「子持ち様」論争を考える~NOT IN MY BACKYARD ~

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          子育てに活かすキャリア

          あるママ友の場合1歳半の女の子を育てるYさんとは横浜市の「子育て支援拠点」で出会いました。   Yさんは、食品メーカーの研究職に15年以上勤務しています。 長く仕事をしていると、自分は結婚しないかもしれないなと思っていた時期もあったそうです。 でもひょんなことから、飲み仲間の年上の男性と30代後半で結婚し、妊娠出産しました。 子どもは1人、これ以上はもう望まない。 なので、子どものためにしたいと思っていたことを全てしたい。 育児書もたくさん読み、気になることは調べたり相談

          子育てに活かすキャリア

          受援力ってどんな力?

          対人援助サービスの業界では、近年、「他者に助けを求め、快くサポートを受け止める力」=「受援力」をいかに育てられるかが話題になっています。 なぜそのような力が必要なのでしょうか。 それは、援助は援助者の一方的な行為ではなく被援助者との相互作用の中で形づくられるためです。 他者に対し適切にHELPが出せること、そんな「受援力」を高めるためには、他者への信頼感が必要です。 HELPを出して助けられた経験がなければHELPは出せないでしょう。 他者信頼がある上で、受援力を「他

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          受援力ってどんな力?

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          育休中にリスキリング

          はじめに これは、コロナ前の「育休リスキリング」と言われ始める前。 第一子出産後、育休期間に国家資格キャリアコンサルタントの試験勉強&受験を体験した記録です。 当時、育休リスキリングなんて言葉はなかったけれど、育休はキャリアのブランクになると思い込んでいたわたし。育休明けの復帰面談のときに「資格とりました」と言いたいがために、子連れ勉強&受験を体験しました。 出産前に友達からも「育休中なにするの?ヒマでしょ?」と言われ、「試験受けるし」と豪語しあとには引けない。 でも実

          育休中にリスキリング