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ヤフー大阪発「業界・業種を超えた交流コミュニティ」を5年続けた今、思うこと

みなさん、こんにちは。オープンコラボレーションハブ「LODGE」の中川です。
2022年10月26日、Mix Leapはおかげさまで5周年を迎えました。リアル(オフライン)での交流やイベント開催を前提に活動してきたMix Leapですが、コロナ禍を経た今、運営メンバーはどんなことを感じているのでしょう。5周年を機に、互いにインタビューしながら振り返ってみました。

Mix Leapとは:
ヤフー大阪を主な拠点とした、ヤフー社外のコミュニティや企業・自治体と連携して開催するオープンコラボイベント。業界・業種を超えた新たな課題解決やサービスの創出を目指している。
これまでのイベント一覧

Profile

中川 雅史
ヤフー株式会社 コーポレートグループ コラボレーション推進部所属。「Mix Leap」を立ち上げ、イベントオーガナイザーとして各種イベント企画・運営を担当する一方、LODGEにて自治体DX「地域DX推進ミートアップ」シリーズの企画・運営を担当。

中嶋 道太郎
ヤフー株式会社 CTO室 Developer Relations所属。2017年の「Mix Leap」の立ち上げ時から企画や運営、新卒採用やSNS運用にも関わりつつ、現在はヤフーの全拠点での勉強会イベントのプロデューサーを担当。

森川 智文
ヤフー株式会社コーポレートグループPD統括本部オフィス・経営支援本部オフィス最適化推進部所属。
オフィスの施設担当として新しい働き方に合わせたオフィスのアップデートをしつづけているかたわら、ヤフー公式カメラ隊にも所属し、Mix Leapをはじめとする各種イベントの撮影や運営も担当。

数字で見る「Mix Leapの5年」

  • Tech/デザイン系勉強会イベント(Study)……68本

  • 業種・業界を越えたコラボイベント(Joint)……40本

  • 誰でも参加できるショートプレゼン、ライトニングトーク(LT)……47本

  • その他番外編など……数本

  • のべ参加人数……12,000人

「またいつか会場の熱量を感じたい」コロナ禍で届いたエール

中川:
コロナ禍でオンライン配信に限定された時期は、正直しんどかったですね。勉強会イベント・トークイベント・LT会、どれも登壇者からの一方通行になりがちで、インタラクション性が失われていました。Mix Leapでそれまで重視してきた部分が活かせないもどかしさを感じ、どこか不完全で穴が開いたようで、達成感を得づらくなりました。

集客の面でも課題に直面しました。会場移動の必要がないオンライン配信はたしかに参加しやすいものですが、ひとりが視聴できる本数は限られています。他社も同様にオンラインイベント・配信コンテンツ主体に切り替わっていくなかで、著名な方が登壇する、知りたい情報である……といったイベントがやはり集客が強かったように感じます。

Mix Leapはこれまでからも、テーマはあえて「なんでもアリ」で、軸を絞らずに自由度高く企画してきた部分があります。そのため、一貫性がなく認知されづらいデメリットもあったように思います。自社サービスのプロモーションを兼ねたような、予算もしっかり確保した他社の企画と同じ土壌で集客を競うのも苦しかったなと今は思いますね。

そんな中でも、Mix Leapの参加者からは「交流をしたい」「登壇者に直接合って話したい」「またいつか会場の熱量を感じたい」という励ましの声を多く頂き、「絶対にオフライン開催を再開して、期待に応えなきゃいけない」と考えてもいました。

オフラインイベントができない時期は正直しんどかった…(少し遠い目)

5年間の活動が「学校を卒業してからも参加したくなる場」に

中嶋:
Mix Leapの5年間の活動は、社会人だけでなく、学生にとっても唯一無二の場を提供できています。コロナ禍を経てそれを改めて実感しています。

もともとMix Leapは学生の参加率が高く、コロナ前の2年間で約2,000人もの学生が参加してくれていました。会場の大阪オフィスのアクセスのしやすさに加え、年齢や経験を気にせず誰でも気軽に参加できる場づくりが学生に支持されていたと感じています。

参加した学生からは「Mix Leapでの発表経験が学校で役立った」「他校の学生や社会人の知り合いがたくさんできた」など、喜びの声を何度も聞きました。この5年間で学校を卒業し、社会人になってからもイベントに参加し続けている方もいます。立場や所属が変わっても参加したくなる、継続性のあるコミュニティが作れているなと実感しています。

自分自身も、学生のプレゼンをLT会で聞いたり、懇親会や休憩時間に気軽に話ができたことは非常に楽しい体験で、普段の業務では得ることができない多くの気づきがありました。

昨年末からは学生に向けた新たな取り組みも始めているMix Leapですが、これからも学生にとって「どんなイベントよりも参加しやすく、有益で、学校を卒業してからも参加したくなる場」でありたいと思います。

2017年の大阪オフィスリニューアルと同時に立ち上げたMix Leapの5年間を振り返る。
中嶋さんはコロナ前のイベントの楽しかった印象がすごく強く残っているという。


緊張感ある現場と達成感、心地よさが「継続のモチベーション」に

森川:
私は主にレイアウトや当日の音響、映像など、会場の裏方としてMix Leapに関わっていました。夕方ぐらいから設営を始めて、撤収が終電前になったことも数知れず。毎回イベント終了後に達成感を感じ、楽しかったです。

コロナ禍以前は富国生命ビルにもオフィスを構えており、グランフロント大阪と会場を行き来しながら、運営メンバーの総力を上げて文字通り力技で開催していた時期もありました。回を重ねるごとに慣れていったかなという印象ですね。

特に富国生命ビルの会場は全体的に優しい空間で、懇親会では参加者全員が交流して仲良くなれる居心地の良い場所だったと思います。Mix Leapを始めるまでは関西圏にこのような規模でクリエイター向けのコミュニティイベントを定期開催している場はほとんどありませんでしたし、それが継続開催できていたことはヤフー大阪の存在意義としてもとても大きい取り組みだったと思います。

コロナ禍では一時イベント開催自体の存続も危うくなりましたが、何とかYouTube Liveでのオンライン配信で継続することができました。関西圏以外の方も気軽に参加できる場となり嬉しい反面、緊張感も味わっていました。

配信では、Mix Leapの普段の雰囲気をいかにして視聴者の皆さまに伝えられるか、会場参加の経験がない方にもMix Leapの良さを少しでも体験していただきたくて、登壇者のプレゼンや司会者との質疑応答、話している内容だけではない空気感も伝わるように配信の最終調整は特に気を遣っていました。

冒頭、中川さんが「なんでもアリで軸がない」と話されていますが、私はそれがMix Leapの特徴であり魅力だと思っています。クリエイターコミュニティという枠だけにとらわれず、いろいろな業種、年齢層の方がイベントに来てくださって交流している雰囲気がとても良かったですし、それが5年も長く続き、そしてこれからも続けていける理由の1つなのかなと思いますね。

いつもクールに裏方(機材)を担当している森川さん(右)は、会場に多くの参加者が来てくれることが本当にうれしかったそう。 

5年間で最も印象深いイベントは?

中川:
第1回の制作物天下一武道会。企画も運営も手探り感バリバリでの開催でしたけど、めちゃくちゃ大盛況だった記憶しかないですね。「また次もやってほしい」の声を一番多くいただいたイベントだったんじゃないかなと思います。

中嶋:
私自身が元デザイナーだったこともあり、デザイナー向けイベントは印象深いのですが……その中でも「駆け出しデザイナーの戦い方」はとくに記憶に残っています。
ヤフーを含めた4社のシニアデザイナーから若手に向けて「デザイナーの心構え」みたいな話をしてもらったのですが『ベテラン勢から未来のデザイナーに力が継承されている』のを目の当たりにして、元デザイナーの自分も気持ちが昂りました。いつか第2弾をやりたいイベントですね。

森川:
近畿大学さんのアカデミックシアターでMix Leapをしたことがありました。オフィスを飛び出した出張開催ということでとても印象に残っています。
他にも、Studyでは著名な方が英語で登壇されたり、LT会では「きちんとした初めての登壇がMix Leapです」と緊張しながらも力一杯プレゼンしてくれた学生さん、Jointのグループワークではじゃんけんで負けた人が噛みながらも一生懸命まとめ発表をしていたり、毎回違う景色を見ることができたのでどの回も甲乙つけがたいです。

「機会」の先にコラボレーションの「種」を目指して

われわれ3人もですが、Mix Leapの参加を楽しみにされている方々の共通キーワードは「新しい機会」
「知らない知識を得ることができる」「スキルを高めることができる」も全て「新しい機会」と置き換えることができるかなと思いますし、Mix Leapはその「機会」を生み出す装置であり続けたいと思います。そして、その先に思いもよらないような「出会い」コラボレーションの「種」を生むきっかけ作りを目指していきたいな、と改めて思います。

5周年記念イベント「第4回 制作物天下一武道会」開催に向けて

2023年3月に、2年半ぶりの人気企画「第4回 制作物天下一武道会」の開催を予定しております。ヤフー大阪オフィスのイベント会場で、たくさんのものづくりを楽しみながら、ヒトとモノの交流を楽しみましょう。

出展エントリーについては、随時案内をしていきます。「これから作る」方もOKですし、「直近1年間温めていたものがある」方もOKです。もちろん、見学して投票する参加者としてご参加もOKです。ぜひ楽しみにしていてください。

Mix Leap 恒例の周年イベント、「制作物天下一武道会」が2年半ぶりの復活!

今後ともMix Leapをよろしくお願いします。