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食思考マラソン(26)妻からの異議申し立てその後の後、あるいは比較食思考学│太田充胤

もうこれで最後にしますが、今回も前回の記事に対する妻からのフィードバックから始めたいと思います。

感想3:「妻の華やかなご飯」という文脈の記事において、わざわざお惣菜を買ってきた日のご飯を題材にするのは不適切ではないか? 

ヤンニョムチキンのことですね。
「これから作る予定のご飯だけでは足りないかもしれない」と買ってきたヤンニョムチキンのことです。

これもまあ、もっともな指摘であると思います。


釈明しておきますと、これは1つには、ただ単にタイミングの問題です。
とはいえ、それだけでもありません。

前回のご飯のにおいてヤンニョムチキンの存在が示唆しているポイントは、おかずをたくさんつくる予定があるのにそのうえで肉の惣菜を買ってくるという潤沢さへの指向性にあります。この感じは、明らかに私の食思考には存在しないなにかであるように思われます。ひとつにはそこが面白いなと思って書いた記事でした。

とはいえ、やっぱり今回も、妻の指摘にはごもっともと頷くほかありません。そこで今回は、これまた妻に全部作ってもらった次の日のご飯をご紹介します。

次の日のメニュー
焼き鯖
葱のバルサミコ酢炒め
椎茸と人参の煮物
お正月の数の子
白菜の味噌汁
羽二重餅の大根おろし和え

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