見出し画像

採用イベントのつくりかた #チームインターンができるまで

こんにちは、リクルーティングGの好美です。「Web企画のつくりかた」から入ってくれてたら説明は不要と思いますが念の為しておくと、これは社内の後任採用担当のためのnoteです。社外向けではないのになぜnoteにしたかというと、社内ツールだと将来的にツール変更があった際など管理が面倒だからです。

社内ナレッジ共有ツールのコンフルエンスに各種データや過去のドライブリンクはまとまっています。これを書いている意図は、完成した資料やデータを見るだけじゃなくて企画を作るプロセスにおける議論や失敗を知ることの方が再現性が高いのではないかと思うからです。

ではさっそく本題に入りましょう。

# 実施概要

・日時:2019年10月26日(土)1dayにて開催
・ターゲット:21新卒の学生(詳細後述)
・会場:Loco Partners汐留オフィス
・コンテンツ内容:3人1チームとなり、戦略MGゲーム(いわゆる経営シミュレーションのボードゲーム)を行い優勝を決める

# ことの発端

ことの発端は8月ごろだったと思います。ちょうどサマーインターン ABOVEの情報リリースを7月1日ぐらいにしていて、7月末にエントリー締め、8月いっぱいで選考をして9月中旬に本戦という一大企画の真っ只中。

上期の目標の1つとして母集団1100名形成というのがあり、そのうちABOVEでは600名を目標と置いていた。これはそんなに問題なくて、昨年比でコスト半減、質向上で600名を達成しなかなかに達成感を持っていたが、社長に「あと500人どうするの?質向上はわかったけど量質ともに担保してください」みたいな事を言われた。

採用に携わる人ならピンとくる人もいると思うのですが、これはわりと永遠のテーマでもある「母集団の大量獲得ってどうなの?」論争があると思っていて。そこからしばらく「新規の母集団をもう500人も作ることは必要なのか」ということばかり考えてしまいました。

ただその中で尊敬する人の助言もあったりして、「どんなに悩んでも500人追加で母集団を形成しなきゃいけない状況は変わらないんだから、どうせなら今までやったことのないワクワクすることをやろう」という結論に落とし込みました。もうちょっと実際の温度感でいうと「500人の母集団を新規で作れば文句は言われないだろうから、採用するためではなくいままで会社がリーチできてない層に届ける認知拡大のための企画をつくったる!」という謎の反抗心(?)ですw

そこからこのプロジェクトのテーマは「上期(9月末)までに、今までにないFail Harder(※)なことをして500人の母集団を作ろう」というものに決まり、ようやく走り出せました。

※Fail Harderとは:Loco PartnersのValueである「Locoship」の1つ。大胆に挑戦して大胆に失敗しようという意味です。

# そんなこんなで企画開始

じゃあ今までにないワクワクする企画をしようとなって企画がスタート。色々ブレストする中で、①秋という特殊な時期 ②ツールの枯渇、の2点がポイントになりました。

1)秋という特殊な時期からターゲットを選定

学生の感情を考えた時に、夏って多くの会社がサマーインターン をしていて、企業によってはそこから特別選考ルートに載ったりもすると思うので、わりと志向性に関わらず多くの場合は「とりあえず」サマーインターン に参加する。そして学生を便宜上「ベンチャー志向」「大手志向」に分けた時に、ベンチャー志向の学生にはABOVEで一定接触はできているかなと思ったので、そこに残り500人も有望な学生が残っているのかというと難しいなと思った。

正確には全然残ってはいると思うが、上海ツアーまで開催するABOVEという一大イベントで振り向いてもらえなかった学生にリーチする術と振り向いてもらう新たな訴求ポイントが正直思い当たらなかった。

なので大手志望の学生と一旦セグメントをきり、その中でも「優秀な学生が多い」かつ「Locoいいねと思ってもらえる」可能性が高そうな業種ということで、金融やコンサルを志望している学生と一旦ターゲットを定めました。なんでここが上記2条件に当てはまると思ったかというと、これは完全に企画チームの独断なのですが、「自分の周りで金融系に行った人って、頭はいいんだけどあんまり深く考えず周りに流されて就活終えた人が多いよね」という声が上がったため。(めちゃくちゃ失礼なのは承知の上)

ただ一方で、「素直に周りの声を聞いて行動して金融の内定取れる程度の人って会社に入ったらたぶん着実に成果出すよね」「夏は大手のインターンで忙しかったと思うけど、秋は暇だから来てくれたりするのでは?」「実際来てみたらベンチャーの楽しさに目覚めちゃったりするのでは?」というところから、金融・コンサル系をターゲットにしました。(コンサルも金融とほぼ同じプロセス)

2)ツールの枯渇から、エントリー方法をアレンジ

じゃあ大手(特に金融・コンサル)志望の学生を集めてこよう!と思ってツールを見るじゃないですか。

<メディア系>
・wantedly
<スカウト系>
・ビズリーチキャンパス ※使い方による
・ニクリーチ
・iroots
<エージェント>
・旅人採用
・スカラインターナショナル
・Matcher ※使い方による

でもこの辺全部ABOVEで母集団作るのに使ったツールじゃないですか。・・・ここから500人新たに母集団作るの厳しくない?

と思って、どうしましょうね〜という話をしていたところ、過去にどこかのブレストで一瞬出ていた「3人1組でエントリー!チーム採用」というキャッチが企画メンバーの頭に浮かんできたのです。(6月末のブレストの写真ですでに「チーム採用」が存在している・・・)

iOS の画像 (61)

3人1組でのエントリーにすると、既存のツールで170人の母集団が作れればその3倍で510人の母集団が形成できるという計算になります。これならまだいけるかも、と思い一旦エントリー方法はこの方向で進めることにしました。

# 論点 チーム「採用」にするかチーム「インターン」にするか

これは結構議論しました。

<お蔵入りになったが勝手に妄想していた「チーム採用」の概要>
・3人1組でエントリー!
・ES内容は「3人の出会い、共通点、この3人をチームたらしめるもの」
・面接も3人一緒にやる。内容はAさんに対して「Bさんの強みと弱みはなんですか」とか面白そう
・最終面接も3人一緒にやる。3人一緒に内定か、3人一緒にお祈りかのどちらか。

色々考えたポイントを思い出せる限りで書いてみたらこんな感じ。

スクリーンショット 2020-02-29 16.33.51

結論として、流石に内定を3人まとめてするのは、今の採用規模では厳しいのではないかというのと、そもそも大手志向の人はLocoいいねとはなってないので、直接接触して意向あげしないと無理なのではという2点がクリティカルな部分となり、「チームインターン」をすることになりました。

ただ現時点でまだ「学生がチームインターンに参加する理由」が全くないことに気づきましたか?w なのでここからは「学生が何を求めているのか」「LocoとしてGIVEできるものは何か」といった部分を詰めていきました。

# 学生が参加する、友達を誘うフックを作る

じゃあその時期の学生って何があればきてくれるんだろう。現金10万円支給、内定、上海ツアー、なんか有名人に会える、とか色々考えて、多分どれでもそれなりにくるんだろうけど、今回はコストと時期性、会社との親和性を考えて「コンテンツが面白そう、力試しになりそう」を全開にしました。

サマーインターン に参加して、コンサルとかだと特にボコボコにされて、成長したな〜とか言ってて、ただそれをどこでも発散させる間がないまま暇な時期に突入していると思うので、「サマーインターンで成長したので力試しがしたい」というキーワードで惹きつけた。またそれだけだと弱いので、コンテンツとして「戦略MGゲーム」というものを用意し、コンサル系の学生だと特に経営戦略とかに興味ありそうなのでそこに刺さるように設計しました。

もう一個ポイントなのが「友達を誘うフック」で、まず大前提として個人で評価しちゃダメです。なぜなら、個人で評価されるなら「自分より優秀な人を連れていく」メリットが学生側に全くないから。自分の実力に自信がなくても、優秀な友達を連れて行って自分も評価される構造にこそ意味があります。

で、その前提の上で連れてきてねってどうやって言おうかなと思ったところで、「勝負は、仲間集めからスタート」という文言をLPのトップにどーんと入れることにしました。ドラクエとか考えたら当たり前なんですけど、自分のチームのメンバーは強い方がそりゃ勝負は有利なので、みんなすんなり理解はできると思います。その感覚を後押ししてあげる。

# 今回のLPは最小工数で

前回の「いきなり上海採用」では社内のデザイナーに依頼して作ってもらったのですが、今回はリードタイム的にちょっと厳しそうだったのと、自分でできるならその方が今後楽だよねということで自分で作ったLPだとどのぐらい数値に変化が出るのかみたいというのもあって私が作りました。

うちの採用HPはWord Pressなのですが、その中のNews機能(つまりブログ機能)で1枚作成しました。デザイナーにはKVだけ依頼したのですが、ミニマムでもKVはお願いしてよかったと思います。これがあるだけで途端にちゃんとしてる感が出る。

Newsのページで文字色もレイアウトも変えられるので、そんなに困ることはないです。ただあるとすれば「勝負は仲間集めからスタート」というのを右上がりにしているのですが、それがHTMLではどうにもならず(なるのかもしれないけどちょっとわからなかった)、Keynoteで斜めさせたのをスクショして貼り付けましたw

FireShot Capture 034 - 勝負は、仲間集めからスタート。経営ゲームインターンの募集を開始しました! - 新卒採用 - 株式会社Loco Partners_ - newgrads.loco-partners.com

あと「エントリーする」ボタンを適度なサイズに調節できなくて、左右空白を含めたスクショで画像を作成して貼り付けましたw

そのぐらいかな、でも言わないとわからないような見栄えなので問題ないと思います。こういうところで無駄な時間使うよりはちゃんとコンテンツとかその後のフォローとかに工数割いた方が絶対にいいです。

# 論点 選考フローはどうする?

一番楽なのはESだけで決めることです。今回は企画自体とコンテンツにリソースを全振りしているので、選考フローやLP作成はミニマムでいきました。よって選考方法もESだけです。真面目な選考だったらちゃんとなんども面接を重ねた方がいいと思うのですが、こういうお楽しみ企画だったら全部頑張りすぎると疲れちゃうので抜くところは抜いていいと思う。

これに落ちたとしてもそれ以外のイベントや本選考には全く支障がないので(またそれを学生にも伝えていたので)、そんな感じでミニマムです。

さて、今回の選考フローでジャッジしたいのは「ターゲットにあっている人かどうか」です。もうちょい具体的にいうと「金融かコンサルを志望していて、いきたいだけじゃなくていけそうな人かどうか」。ということで「希望業界を教えてください」「サマーインターン で参加した企業を教えてください」の部分で絞りました。他社がもう選考してくれているのでそれを活用するだけという最小工数方式。

サマーインターン は参加してないけどめちゃ優秀な人ももちろんいたと思うのですが、今回は優先順位の観点で一旦上記で完全に決めました。あとはもう完全に好みで、「この子は会ってみたい・・・。」と猛烈に興味を惹かれてしまった人など。お楽しみ企画なので、そこはある程度自由でいいのではないでしょうか。

#ここでの反省点1_途中で個人エントリーもOKにした

個人枠を開けた方がエントリーくるのでは?ということでやってしまったのですが、これは色々面倒なのでしないほうがよかった。まずそもそも頑張って友達2人集めた人が「なんやねん」ってなるようなのはよくない。2つ目に参加辞退がでたときに3人チームを組めなくなるので細かい調整(繰り上げ合格など)が必要で面倒。3人1組であれば、チームごと参加、不参加となるのでいいのですが個人だと我々でチームを編成しないといけないので煩雑でした。

また今回はなかったですが当日キャンセルのハードルも3人できている人より確率は高くなるので、それを防ぐために、また当日おこったときはどうする、を事前に決めました。今回は個人エントリーの人も事前にLINEでグループを作り、会話をしてもらって連帯感を事前に醸成することと、1人でも不参加になると当日参加はできるが優勝候補からは外れるという旨の事前伝達を徹底しました。どちらも非常に有効だったと思います。

#ここでの反省点2_選考に時間をかけすぎた

応募締め切りから合格通知まで、余裕を持って10日間設けていましたが、やろうと思えば書類のジャッジは2日でできるのでここを縮めるべきだった。結果伝達が遅れたことで予定を入れてしまう人も多く、辞退が結構出たのはもったいなかったです。

#ここでの反省点3_LINEのオープンチャットはまだビジネスでは使いにくかった

サマーインターン ABOVEではFaceBookのメッセンジャーを使用しており非常によかったが、グループに入ってもらうまでに「友達申請→承認→グループ招待→承認」が必要で面倒だった。それに対しLINEのオープンチャットという最近新たにできた機能では「URLでグループのリンクを送る→リンクを踏んだらグループに入る」というスムーズさに加え、学生はメッセンジャーーより圧倒的にLINEの方がみているのでいいかなと思ってトライしてみました。

結果的にはまだちょっと時期尚早だったかなという感じ。LINE側の大きなデメリットは①端末によりオープンチャットを使えない場合がある(年齢認証などにもよる?)②オープンチャットから友達登録ができない、個別DMが送れない、の2点かなと思います。

特に後者が問題で、学生はメールの優先順位がどうしても下がってしまうので代替案としてのツールでしたが、あとから「ぜひ選考に進んでね」みたいな連絡をしようにも個別連絡ができない。結局メールと電話で連絡するしかなく、意味ない〜となりました。ちなみに企画チームでテストした時はそもそもみんなLINEで繋がっていたので気づけなかった・・・痛恨のミス。

# 当日までの準備

準備のガントチャートとか当日タイムラインとかは資料をみてもらうとして、それをみなくても以下を押さえておけばだいたい大丈夫。

💡必ず企画チームでリハーサルをする

特に今回戦略MGゲームはすごく難しいゲームだからより一層だと思いますが、これがたとえモノポリーだったとしてもぷよぷよだったとしても、絶対に時間をとってリハーサルをする。

またその時には、ちょっとでも疑問に思う人がいそうなポイントはどんどん突っ込む。私たちの時は「元のフォーマットに上書きしちゃいました」「他の人のシートを消しました」「記入するところ間違えて計算ずれました」「パソコン持ってないです」みたいなのを片っ端からやって、なるべくフローを単純に、ミスが起こりにくい運用に改善しました。

大人なのでだいたいルールや動き方もわかっちゃったりするんですけど、あえて何もわからないPCにも触り慣れてない学生の立場で考えるのが非常に大事です。

💡当日参加者の感情の動きをタイムラインに入れ込む

何時に集合して、何時に1ターン目が終わって、何時にランチとかはタイムラインとして組むと思いますが、この時に1列追加して学生の感情の動きも入れましょう。(下記一部抜粋)

スクリーンショット 2020-02-29 18.21.11

これがあると、その時々での採用チームの動き方や声がけが決めやすく、それによって学生の満足度や印象も大幅に変わります。

上記でいうとランチ後のタイミングでは完全に理解できている人が少数派になるであろうことは想定していたので、「私も初めての時はルール全然わかんなかったから大丈夫だよ〜」「いつでもサポートするから声かけてね〜」みたいなフォローを入れていました。

細かい反省点は他にも色々ありつつ、この辺を押さえられればいい企画ができるんじゃないかな〜と思います!わからなければ直接聞いてください!


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
1
Loco Partners 採用チームの好美が運営する非公式個人noteです! 自由に記事を執筆し、不定期で更新します\(^o^)/ ※会社を代表する発言ではありませんのでご注意ください。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。