冥想と夢見(21)20221020

冥想と夢見(21)

2022年10月12日から書き始める。

命を奪う主婦

今日の夢は、普通の主婦の中にも、生命を吸い取る存在が潜んでいるというものだった。生命を吸い取るという言い方ではなく、その部分が言葉になっていないので、適当にみつくろう必要があり、たとえば最近テレビのニュースで見た、毒キノコであるドクツルタケが「死の天使」と言われているので、普通の主婦の中にも死の天使が潜んでいるという言い方でもいいかもしれない。台風が多かったので公園などでもドクツルタケができているらしい。これも普通の主婦の中でも、という言葉にかかっているようでもある。
 普通の主婦の中にも、ということは、表向きわからないとか、日常的なところにということだ。この生命を吸い取るという性質は、カバラの生命の樹関連のアイテムでは、ダートの深淵(アビス)を示している。ここではあらゆる生命が死に絶えると言われている。
 生命の樹は、上のケテル、ビナー、コクマーが、日本式に言うと造化三神のようなもので、ケセド以下の下のセフィロト群とは決定的な断絶があり、地続きでは上の三つには行けない。深淵では、命あるものはみな死に絶えるというのは、下から上昇する場合、深淵の下で通用していた生命というものが、ここでいったん途切れてしまうということで、反対に、深淵の上から降りる場合には、この通りではない。

旧来のトランスサタニアンを入れない生命の樹では、ビナーが土星となり、このビナーは世界の母のようなものだった。(子宮の象徴。)しかし、カバラ体系では、この母は二重性がある。ひとつは子供を産み、育てるもので、もうひとつは子供を死なせるとか、吸い込んで無に戻すというものだ。ダイアン・フォーチュンは、これを闇のマリアのイメージで説明していたような記憶があるが、オクターヴの上昇と下降は、いつも反対の作用になる。なので産み育てるマリアと、子供を消滅させるマリアは、おなじひとつの裏表だ。弁財天には姉がいて、これが暗闇天女とか、貧乏神と言われているが、闇のマリアと同じ意味だ。
 しかし土星を右の柱のビナーに組み込むのは、何かしら不自然だ。このセフィロトの惑星配置は、天体を下から、公転周期の早いもの順に当てはめたもので、当時は、土星までしかなかったので、機械的にビナーにあてはめられた。
 わたしは現代では、トランスサタニアンも、考慮に入れて、いままで空白だったコクマーとケテルに、海王星と冥王星をあてはめ、またいままで裏に隠れていたダートを表に引き出して、そこに土星を配置したので、土星の役割がかなり違ってくることになると思うが、占星術でいう土星の説明には、わりに死なせるとか、停止するとかも入っていて、これはダートの深淵の性質に似ていることでもある。はっきりしているのは、トランスサタニアンあるいは古き神々と、ケセド以下の、現世的な神々を区別する、溝を作るという役割だ。シュタイナーは土星は、自分が仕切るコスモスを外のコスモスから切り離して、自分の宇宙を孤立させるという言い方をしたが、ダートの深淵は、大きな宇宙を象徴する上のケテル、コクマー、ビナーを切り離して、下の小さな宇宙を閉じていくということなのだ。

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