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人物カード(小アルカナ)20230423

人物カード(小アルカナ)

2023年3月31日から書き始める

■小アルカナ人物カード

 最近、タロットの小アルカナカードの教材を作っている。これはyoutubeと同じく、ズームで、アバターを表示し、レコーディングするやりかたで、一昨日あたりに、数字カードは全部作った。これから、人物カードに移る予定だが、人物カードの定義は難しいものだと思う。これまでいろんな見方をしてきたと思うが、ここではもう少し新しい見解も入れてみたい。
 タロットカードについて書いているある占い場というサイトで、以下のような記述を見つけた。「そこでここでは、松村潔先生がそのご著書:「魂をもっと自由にするタロットリーディング」(説話社)で記されている「人物のカードを、原理・法則を社会の中に人間的に持ち込む場合の仲介者的なイメージとしてみなす」ことを軸に、これら4人物についてみていきたいと思います。つまり、この4人物を、原理法則である「四元素」を創造・機能させるための「4つの過程」とみなします。」
 以前わたしが書籍で、4つの人物について、宇宙法則の代弁者のような扱いをしていた時には、グルジエフ水素式に、王は、恒星として、H6に該当し、メンタル体。女王は、太陽系に降りた恒星、すなわち太陽として、H12、アストラル体。騎士は、H24すなわ全惑星意識、エーテル体。小姓は、H48として惑星意識と順番に当てはめた。人物カードは、あくまで人間世界ということに特化されているので、宇宙法則が、人間世界という箱庭の中に、ミニチュアを作り出しているのだ。
 この小さなところの模造品という考えは、基本的には、ピュタゴラスのテトラクテュスに基づくものでもあり、四段の図で、上から4つのプロセスは、一番下の段の横の4つの点に投影される。人間世界においての4元素は、下の段の4つを示しており、これは土の器の中の四元素だ。
 しかし、四元素の始源的なものは、上から4つの段として表現されており、この場合、たとえばエジプト神話で、原初の水ヌンは、人間世界から見ると水の元素と性質的に類似があるが、範囲があまりにも違うものであり、この世のすべての物質は、このヌンから生まれてくる。大気の神シューは、風の元素のもとにあるが、天空の女神ヌトは、このシューに下から支えられている。ヌトの腹の中には天の川があり、多くの星が輝いている。これをテトラクテュスの縦の並びに置き換えてみると、ヌト、シュー、ヌン、ゲブ(大地の神)になるが、これはあまり正確な対応ではない。というのも、エジプト神話は、あきらかに4つの段、4元素という原理・法則に従っておらず、少し違うものなのだ。4元素とは異なる体系を、強引に4元素思想に組み込むことはできない。

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