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東京大学発の位置情報AI / 宇宙ベンチャーです。 リアルタイムな位置情報ビッグデータ…

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東京大学発の位置情報AI / 宇宙ベンチャーです。 リアルタイムな位置情報ビッグデータの分析や、次世代人工衛星で位置情報のセキュリティを提供しています。 https://locationmind.com/

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    位置情報ビッグデータに関した技術や調査レポートを紹介しています。

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    CEO桐谷がベンチャー経営の面白さや苦労、AIや宇宙事業についてのビジョンについて語ります!

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第3回「鉄道に乗っている人の推計、駅改札を通過する人の推計の話」

 電車の車両内や鉄道駅には、たくさんの広告枠があります。交通広告といわれるものですが、今ではマスコミ4媒体といわれている「雑誌」や「ラジオ」よりも市場規模が大きく、かつ、デジタルサイネージという成長分野もあって、大変に注目度が高い広告サービスの一つになっています。  しかし、新型コロナウィルス感染症のために通勤する人が減ると、こうした広告枠の売れ行きが悪くなったり、広告主から値下げを求められたりするようになりました。鉄道会社であれば電車の車両に乗っている人の数も、それぞれの駅

    • 第2回「バスのダイヤ改正に人流データを活用した話」

       バス会社は、今、大変難しい経営環境の中にいます。日本全体の人口が減少していることはもちろん、新型コロナウィルス感染症の流行に伴い、利用客数が一時大幅に減少し、その後もリモートワークの普及などにより、バスの利用者は以前の水準に戻らにくいこと、過去は人気のあった郊外の一戸建て住宅地は、現在増えている若い共働き夫婦からは敬遠され、そうした住宅地と駅を結ぶバス路線の客層がどんどん高齢化していること(定年を迎え始めています)、さらにバスの運転を担う運転手が不足している上に、2024年

      • 第1回「人流の動向から感染症への警戒度を探る話」

        COVID-19感染症対策に定期モニタリングされた人流データ  2020年から世界を恐怖に陥れてきた新型コロナウィルス感染症もようやく落ち着き、2023年5月8日から「5類感染症」となって約1年が経過しました。この間、さまざまな変化がありましたが、リモートワークが日常化したり、巣ごもり消費が伸びる中、よく耳にするようになった言葉の一つに「人流」データがあります。  言葉としては聞くけれど、しかし「人流」といっても様々な種類のデータ(🤞)があり、どのような場合にどう使い分けを

        • 国土数値情報のバス停留所データの整理方法を公開します!

          はじめに2023年4月、2022年の国土数値情報バス停留所データが公開されました。それ以前のデータとしては2010年のデータが公開されて以来なので、およそ12年ぶりとなります。バスのGISデータというと近年整備が進んでいるGTFSがあります。GTFSは交通機関のGISデータに特化したフォーマットということで経路番号やダイヤを載せられるようになっていたりととてもうまくできています。一方で各事業者ごとに整備されているということもあり、品質にばらつきがあったり全国を網羅していなか

        第3回「鉄道に乗っている人の推計、駅改札を通過する人の推計の話」

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          社員インタビュー②:中東チームでインターンとして働くクウェート出身のカルサムさんにインタビュー

          皆様、アッサラーム・アライクム!(こんにちは)  中東チームのサラです。 今回は中東チームのインターンとして働くカルサムさんにインタビューをしました。 カルサムさんは日本語・アラビア語・英語の3か国が堪能で、中東のビジネス開発において、活躍中です。 自己紹介をお願いいたします。 カルサムと申します。クウェート出身です。 早稲田大学の博士課程に在籍しながら、LocationMindでインターンとして働いています。 クウェートはイラン・イラク・サウジアラビアに囲まれた国で、四

          社員インタビュー②:中東チームでインターンとして働くクウェート出身のカルサムさんにインタビュー

          サウジアラビアにて「日本・サウジインベストメントフォーラム」登壇

          2022年12月26日、サウジアラビアのリヤドにて「日本・サウジ インベストメントフォーラム」が開催され、弊社CEOの桐谷が登壇しました。 (写真左から:Khalid Alfalehサウジアラビア投資相、LocationMind CEO 桐谷、オラヤンCEO Ouidh Alharthi氏、西村康稔経済産業大臣) 次に大臣の横に立つのはあなたかも…? このフォーラムは、2017年に日本とサウジアラビアの重層的関係の発展・深化を目的として「日・サウジ・ビジョン2030」が策

          サウジアラビアにて「日本・サウジインベストメントフォーラム」登壇

          中東ビジネスと不思議なイスラム文化

          アッサラーム・アライクム!LocationMindのサラと申します。中東地域でのビジネス進出を担当しています。 本日はイスラム文化圏でのビジネスや文化の違いについて書いてみたいと思います。LocationMindでは中東でのビジネス開拓を進めており、サウジアラビアやアラブ首長国連邦に出張したり、現地の企業とやり取りをしてきました。 その中で経験したことを以下の3つのテーマについて書いてみます。 ①アラブビジネスのIBM ②ラマダン(断食)について ③サウジアラビア出張に行く前

          中東ビジネスと不思議なイスラム文化

          デジタルゴールドとしての位置情報/Location Data as Digital Oil

          みなさんこんにちは。LocationMind CEOの桐谷直毅です。今回のタイトルは最近色んなところでお話ししてウケるな(いける!)と思った名前を付けてみました。 Digital Oil / Digital Gold正直、お会いする人によって、『デジタルオイルですよ!デジタルゴールドですよ!』といった具合にちょっと使い分けています。要するに、高い価値のある天然資源のようなアナロジーが伝われば意図として十分なわけでございます。 このアナロジーでお伝えしたいイメージは: 位

          デジタルゴールドとしての位置情報/Location Data as Digital Oil

          文系出身の私が「好きなこと」を追いかけてデータサイエンス系スタートアップに辿り着いた話

          はじめまして!LocationMindの高山です。 1年半ほど前にLocationMindにジョインし、主にトラックのビッグデータを用いた事業開発に携わっています。 今回は、私がデータサイエンティスト集団であるLocationMindに転職した経緯を紹介します。 超個人的なエピソードのため再現性は皆無です・・・が、私がLocationMindにかける想いが伝わったり、職業・進路の岐路に立つ人やこれから新たな道を踏み出す人に少しでも勇気をもっていただけたら、大変嬉しく思います

          文系出身の私が「好きなこと」を追いかけてデータサイエンス系スタートアップに辿り着いた話

          ディストピア映画とGPS

          #映画にまつわる思い出 LocationMindでマーケティング担当斉藤です。当社は「宇宙」と「位置情報(GPS)」を事業としています。映画にはGPSを扱っている作品も多くあります。LocationMindで位置情報セキュリティに関わっているので、GPSにまつわるダークなディストピア映画を3つまとめてみました。 1|ダークナイト(The Dark Knight) 説明不要のバットマンシリーズの傑作。ジョーカーがゴッサムの市民を相手にサディスティックなゲームを繰り広げる中

          ディストピア映画とGPS

          社長がChatGPTと対談してみたら面白かった。AIの実力をどう感じたか。

          こんにちは。位置情報ベンチャーLocationMind社長の桐谷直毅です。今日は流行りのChatGPTを使ってみようと思います。生成系AIで世界が変わるのは間違いないと他の社長さん方と意見交換をしています。実際、ChatGPTと会話してどうだったのか?思う所を社長目線で書いてみました。 Hello ChatGPTまずはChatGPTに自己紹介をしよう!ChatGPTさんは私のことをご存じなんでしょうか(笑)私はLocationMindの社長をしているのですが、それを認知して

          社長がChatGPTと対談してみたら面白かった。AIの実力をどう感じたか。

          社員インタビュー①|漫画好きのフランス人。創業初期メンバーのエンジニア。日本とフランスの職場環境の違いって?

          こんにちは!LocationMind広報チームの斉藤です。 今回の記事ではLocationMindで働くメンバー紹介として、インタビュー企画をお届けします。 一番バッターとして登場いただくはLocationMindのほぼ創業初期メンバーのMathieu Margollé(マチュー・マルゴレ)さんです。マチューさんはフランスのご出身。エンジニアとして2020年3月に入社したマチューさんに入社のきっかけや、フランスと日本の働く環境の違い、LocationMindでの仕事の面白さ

          社員インタビュー①|漫画好きのフランス人。創業初期メンバーのエンジニア。日本とフランスの職場環境の違いって?

          位置情報の"偽装"とは?

          はじめにみなさんこんにちは!LocationMindのSpace Div.部門長、藤田です! 私の主テーマは、他部門が担っている位置情報の分析や人流AIの事業ではなく、そもそもの位置情報のセキュリティ(本当に信頼できるか?)に関する技術やサービスの社会実装です。 本日は、Space Div.で進めている事業について少し詳しくご紹介します。 以前の記事でも"信号認証サービス"としてお話しておりますが、今回は、「そもそも、なんのために必要なの?位置情報の偽装?Spoofingっ

          位置情報の"偽装"とは?

          うちの会社をカオスマップに載せて下さい!という社長の叫び

           皆様、こんにちは。認知度が足りないと発破をかけられているLocationMind社長、桐谷直毅です。私はあまりメディアに出るのが好きではなくて、社内で妄想したりプレゼン資料を作ったりして営業会議をしている方が何倍も楽しいような人間です。ただ、営業している中でふとおかしいなと思うことがあるんです。我々の技術とか商品が知られていないことで、LocationMindが簡単にできることが、LocationMindにはできまいと思われていることがたまにあるんです。ということで、いずれ

          うちの会社をカオスマップに載せて下さい!という社長の叫び

          位置情報ベンチャーの社長は方向音痴

          皆様こんにちは。方向音痴の位置情報ベンチャー社長の桐谷直毅です!面白いテーマだなと思い、今日は方向音痴について何か書けないかなと記事にしてみました。 方向音痴なぜ方向音痴がいるんだろう  タイトルがミスリーディングかも知れません。ほとんどの位置情報ベンチャーの社長殿はきっと方向に強いのではないかと思うので彼らの尊厳のためにそういう意図ではないとお断りしたうえで、私はとても方向感覚が弱いんです。オフィスへの帰りで、だいたいこっちだっけと聞くと社員から『逆だね』と言われること

          位置情報ベンチャーの社長は方向音痴

          ベンチャー経営者と資金調達の検討(Part2)

          こんにちは。LocationMind代表取締役の桐谷直毅です。今回の記事は、前回に引き続き、経営者としてベンチャーの資金調達について日ごろ考えていることを書いてみようと思います。前回は資金調達をする心の準備は出来ているか、ということを書きましたので、今回は資金調達検討のフレームワークを紹介してみて、より実践的な参考になるように書いてみるつもりです。  成功していると周りから思われるような大型ベンチャーの経営者とも最近意見交換することが多いのですが、資金調達はどの会社でも悩まし

          ベンチャー経営者と資金調達の検討(Part2)