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フォトコンテストに惹かれない

プロの審査員に判定してもらえる特典以外、フォトコンテストの意味ってなんだろう?と思うんです。

世の中に自分の作品をお披露目するのなら、さっさとインスタグラムにアップすればいいのだし、もっとちゃんと公表したいならポートフォリオを自分でWebサイトを作って見せればいいわけだし、ネット関連が難しいのならZINEで写真集を作って配布すればいい。

なのに、なんでコンテスト入選とかに注力する人がいるんだろう?

おそらく、入選がゴールなんじゃなくて、それで有名になってフォトグラファーとしてデビューしたいんじゃなかろうか。

コンテストでいい成績を収め続けた先に行き着きたいのは、土門拳や森山大道なのでは。

うーん、
これはどうなんだろう。

フォトグラファーとしてデビューしたいなら、今この瞬間から可能。

インスタグラムに数点写真を上げて、
「○○フォトグラファーです」
と、名乗ればいいだけ。

国家資格みたいに名乗るのにライセンスが要るものじゃないし、勝手に名乗ると違法になるわけでもない。

昔のように世の中に作品を出すのが出版社やマスコミに認められないと不可能だったのなら、コンテストを意識するのはわかるんです。

あらゆる賞を総ナメにして実績を上げて、本格的な写真家としてハクをつけてゆく。
確かに理解できる方法だったと思う。

でも今は作品の発表にハードルは無いに等しく、老若男女だれでも可能になっている。

冒頭で「プロ審査員に判定してもらえる特典」とは言ったものの、いわゆるキレイで美しい写真だとお墨付きをもらったとしても世間でバズるとは限らない。

共感されたり、心のどこかの琴線にふれられれば、変なハナシ下手な写真でも爆発的ヒットになる可能性だってある。

もしかしたら、コンテストに注力する人は、写真家デビューの方法に関する情報が古いか乏しいのではないだろうか。

開催する側(メーカーなど)は集客プロモーションの側面があるので、意味はあると思う。

でも、それに投稿する側のメリットは、どうしても現代において見つけられない。

ただ僕がそのへんの事情に疎いだけで、ものすごい意義のあることかもしれない。

だれか詳しいひと、
教えてくれないかなぁ。

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