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福岡市のみなさん、僕らと一緒に行動しませんか?

福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大選手・甲斐拓也選手によるクラウドファンディング『ホークス千賀&甲斐 共同コロナ支援:福岡の子供達へサポートを』

本日、ネクストゴールの600万円に達することができました。みなさんの応援メッセージ、一つひとつ目を通しています。本当に、ありがたい限りです。

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僕は、寄付先の「NPO法人 子どもNPOセンター福岡」とともに動きながら、事業のディレクションに携わっています。

今回は、2週間という短い期間のファンディングです。折り返し地点を過ぎ、残り数日となった今、個人的な思いを綴っておきたいとおもいます。

子どもたちの困難

今回のCOVID-19の広がりは、里親家庭や児童養護施設などで暮らす子どもたち、そして家族のもとで暮らしながらもつらい時間を過ごしている子どもたちに、様々な影響を与えています。

たとえば、外出することや他者と会うことが制限される中で、実の親との面会、支援者への相談、学習支援、SOSの声を第三者に伝えること・気付いてもらうことなどが困難となりました。

子どもたちが、自分の声を届けたい人に届けること、そして心置きなく話ができる人や仲間と言葉を交わすこと、そうした「子どもの権利」が保障されなくなったのです。

一方で、この困難は、今に始まったことではありません。

虐待によって「子どもの権利」が脅かされるのは自明ですが、そうした状況から保護しようとする「子どものため」という思いも時に、「子どもの権利」を見えなくさせることがあります。

様々な背景を持つ子どもたちが集団で暮らす中、ルールが厳しくなってしまうことがあります。子どもたちの安全のために、子どもの行動を強く制限する選択に傾くこともあります。

いまは、そうした日常的な「子どもの権利」の在りようが、市井の危機的状況に伴い、ぎゅっと凝縮されたかたちで表出している、とも言えるのです。

様々なオンラインツールが社会に出回る一方で、経済的な事情により、そもそも端末を持っていなかったり、通信環境が得られない子どもたちがいます。端末や通信環境があったとしても、周囲のリテラシーや人材の不足、そして「子どものため」という考え方から、その利用が制限されている子どもたちがいます。

この状況をなんとかしたい、と願っていました。人と人とのつながりや対話の価値が問い直されているこのタイミングで、社会的養護のもとで暮らす子どもたちの現実をどうにかしたい。

今回の千賀選手と甲斐選手のチャレンジは、その願いを力強く後押ししてくれたのです。

千賀選手と甲斐選手の意志を、福岡のまちに

千賀選手・甲斐選手とつないでくださったのは、ベースボール・レジェンド・ファウンデーションの岡田さん。その岡田さんが以下のようにつぶやいています。

千賀選手と甲斐選手が、寄付を集めるかたちを選択したこと。つまり「みんなと一緒に行動するかたち」を提示してくださったことを、僕らはしっかりと受けとめたい、と考えています。

クラウドファンディングが始まって以降、児童福祉施設に限らず、子どもたちの支援が行き届いていないと、切実な思いを伝えてくださった方々がいます。

ネクストゴールに達することができましたが、福岡のより多くの子どもたちに支援を届けるために、引き続き、みなさんにご支援頂けるとありがたいです。

そして、今回のチャレンジをきっかけに、一時的ではなく、子どもたちの権利が尊重され続けていくまちをつくりたいと願っています。そのために、福岡市のみなさんと知恵を持ち寄り、ともに行動していきたいのです。

福岡市(行政)では、COVID-19対策のための様々な取り組みが始まりました。中小企業のテレワーク支援が取り組まれていますが、児童福祉施設の通信環境整備にもぜひ目を向けて頂ければ、と感じています。

たとえば、何らかの補助事業、あるいは上記のサポーター企業の方々にご協力頂けたら、今回集まった寄付を、より充実したソフトの提供に活用できます。

また福岡市では、教育委員会が主体となりながら、全児童生徒にタブレットが配布されます。そのタブレットの中に、子どもたちが相談機関とつながれるアプリが実装されれば、どんなに素晴らしいでしょう。

施設等で暮らす子どもたちだけでなく、家族のもとでつらい境遇にある子どもたちの声を、受けとめるチャンスです。

福岡市のみなさん、子どもたちの声を受けとめ、その声に応えていくまちをつくっていくために、僕らと一緒に行動を起こしてくれませんか?

今後、プロジェクトを進めていく中で、行政や企業、NPO等の方々にお声がけさせて頂いたり、協力者の募集をさせて頂く予定です。その際はぜひ、ご協力をよろしくお願いいたします。

また、今の段階でも何らかのたかちでご協力して頂ける方がいらっしゃいましたら、下記までご連絡頂けるとうれしいです。今回の千賀選手と甲斐選手の意志を、しっかりと福岡というまちで受けとめていくために、ご協力をお願いいたします。

問い合わせ先:NPO法人 子どもNPOセンター福岡

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