ミッションからはじめよう! 要約
実際に成果を出す3つのステップ(前提)
①ミッション
自分たちの目指す姿や提供する価値を定義したもの
そもそも自分がどんな思いで今の活動をしていて、世の中にどんな価値を提供したいのかを定義する必要がある。
②ロジック
ミッションを実現するために、戦略を相手に伝え、説得するためのツールである。
③リアライ
ここで、実行する。初めてスタートである。
強いミッションは大事である。しかし、それだけでは不足していて、そのミッションを軸にして、市場のニーズを深く洞察し、解決に向けた行動をし続ける必要がある。
実際に最初はロジックから洗い出していく。まず、4c分析を始める。
カスタマー
お客の行動を分析する。
コンペティター
お客に対する他社のアプローチ方法を分析する。
カンパニー
自社のお客に対するアプローチ方法を分析する。
チャネル
自社の商品を届ける場所や媒体はなにか。
さらに、MECEを埋めていく時に、プロダクト、プライス、プロモーション、プレイスを分析することで埋まりやすくなる。
上記のようにロジックを分析して初めて、ミッションを考えることができる。
ミッションとは、エビデンスによって支えられた、ファンクショナルなベネフィットと、その機能によってもたらされるエモーショナルなベネフィットに基づくものでなければならない。
まずは、自社の強みなどのエビデンスを洗い出していく。上記のMECEの時に洗い出したモノで良い。
次に、ベネフィットを機能的と感情的で分け、洗い出していく。そもそも、機能的、感情的ベネフィットとは何かを考える。
例えば、高級腕時計の場合で考えたい。
腕時計の機能といえば、時間が分かることである。それだけでは、何百円の何千万円の時計の区別はつかない。やはり、その2つの時計の差は、感情的によるものである。数千万円の時計を持つことの、自身へのステータスシンボルなどが考えられる。
ミッションとは、
誰に、どんな価値を提供し、最終的にどんな状態になっているか
を全て入れ込むことである。
ミッション5箇条
1 エビデンスに支えられたリアリティがある
2 社会に対しての付加価値がある
3 誰に対してのベネフィットか明確である
4 オンリーワンな内容
5 分かりやすくエッジのきいたワーディング
ここまでで、ミッションは完成である。
ここからは、なぜそのミッションを実行に移すのか、やるべきことは間違っていないか、ミッションを実行する背景や理由を整理していくフェーズである。
これは、メンバーを巻き込んで実行するためである。メンバーを巻き込むために、ミッションをロジックを使って説得していく。だから、上記のフレームワークは説得する際に、整理して伝えるための手段である。
ロジックの5箇条
1 ロジックはあくまでも手段
2 whyを5回問う
3 ツリーによって考えを広げる
4 空→雨→傘によりアクションまで落とす
5 全ての考えをピラミッドストラクチャーで整理する
さて、ここまで来たらリアライズ(行動)のフェーズだ。
RECというフレームワークがある。
レジスターは、認識という意味で、検討が必要であることを認識してもらうフェーズ
エンゲージは、向かい合うという意味で、自分ごとにしてもらうフェーズ
コミットは、自分の責任として実行するというフェーズ
上記のフレームワークを駆使し、プレゼンする。
実行に完全に移れば、その実行が継続されるように組織を作っていく。そして、人を育てて仕組みを作っていく。
感想
ミッションからはじめようとは言いつつも、思考の順番はエビデンス→ベネフィット→ミッションである。あくまで、ミッションを決めることが出来てから新規企画のスタートである。ミッションを決めずに、施策を考えるのは進むべき道を見失うと思う。
番外編として、個人のミッションの決め方もあった。この本を見ながらミッションを作っていきたい。