本の要約 生産性

生産性とは、何を高めることを示すか?

 生産性を高めるとは、インプットよりもアウトプットの方が高い状態のことを指す。つまり、得られた成果が投資した資源よりも大きくなれば良い。会社の研修の場合を考えたい。新人向けに研修をする際、投資したもの(研修にかかる人件費と時間)よりも、新人が良いパフォーマンスをした場合生産性の高い研修だったと言える。会社では、イノベーションが生まれてから生産性が上げると考えられることが多い。しかし、生産性の低い会社からイノベーションが生まれるとは考えてにくい。生産性が上がるからこそ、イノベーションが上がるのである。また、働く時間を制限することで生産性をあげようとするシーンが多い。いわゆる働きかた改革というものだ。時間に制限を設けることはいい事かもしれないが、業務の生産性が変わらない限り大きな変化はない。新しいアイデアや試みに投資する時間や資金を増やし、生産性をあげていきたいものだ。結論として、生産性を上げるためには、アウトプットの量をインプットよりも増やし、生産性を上げるアクションをしていく必要がある。

要約

採用の現場で考えたい。最も生産性の高い状況とは、最終的に入社してくる学生を10人だけの応募を集めることだ。生産性を欠如させることとして、①質の高い学生を集めるために学生数を増やすこと。②学生数で見栄を張ろうとすることである。実際のビジネスの現場では、質よりも量を求める意思決定がされている。

生産性は、得られた成果➗投入した資源で求められるが、生産性を高めるためには、得られる成果を大きくするか、投入する資源を小さくするかの2択である。

イノベーションが起きてから生産性が上がると考えられがちだ。しかし、生産性の上がらない会社にイノベーションは起こるのか?起こる印象はつきにくい。新しいアイデアや試みに投資する時間や資金、余裕が必要である。そのために、余剰時間を生み出す通常のオペレーション業務の生産性を向上する必要がある。

もう一つは非技術的イノベーションである。それは制度の変化などである。貨幣の歴史を辿ると分かる。物々交換では価値の保存や遠隔に価値を保ったまま送れないなどの課題から、価値を統一した貨幣が生まれた。などが例である。

ビジネスイノベーションが起こるときは、問題意識と画期的な解決法への強い気求心が必要である。つまり、現状の課題解決する方法はないか?という強い気求心がひつようです。経営、財務、採用、マーケティングや人材育成という非技術的なイノベーションが今後の日本に必要である。

残業時間を制限する会社はあるが、労働時間を制約するだけでは、生産性が上がったことには繋がらない。残業を減らすことにゴールはあるが、生産性を上げることにゴールはない。上げ続ける必要がある。そうする会社の目標は自然と高くなる。

成長とは生産性が上がること
評価基準に生産性を入れてみては。例えば、休日出勤する社員が減ったなど。

研修をする側、受ける側の最大のメリットは、研修に投じた人件費と時間以上のリターンを生み出すことである。社員の在籍期間の短い外資系の企業では、ロールプレイによって即効性のある研修を行なっている。

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