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映画事故とトラウマ映画のはなし

ちょっと前にRRRの感想noteがバズっていました。アカデミー賞を取ったから観に行ったのに、思っていたのと違った、予想以上にショッキングな表現が多く、レーティングがなぜGだったのかとかなんとか、もともと暴力表現が苦手なひとがRRRを観てしまった話でした。(RRRはまだ観ておらず、ネタバレを避けるために全文は読んでいないのですが。)バーフバリを観たことがあるので、私自身は「お察し」みたいな感じでした。
映画でトラウマを負ってしまったことを映画事故と言うようです。個人的に過去にこれは事故ったなと思った映画がいくつかあったので思い出して書いてみます。
※ネタバレを含みます。ご注意ください。

映画

ドラえもん のび太とブリキの迷宮

あらすじ
ある日、のび太の元に届いた1個のトランク。開けると中から、不思議な門が出てきた。門をくぐってみると、そこはいろいろなものがブリキでできている“ブリキン島”というところにある“ブリキンホテル”だった。ブリキンホテルに滞在していると、突然、ブリキの飛行機がホテルを襲撃してきた。しかも、なんとドラえもんが連れさらわれてしまう。うろたえるのび太の前にサピオと名乗る少年が突然現れ、ドラえもんをさらったのは“チャモチャ星”のロボット“ナボギストラー”だと教える。ナボギストラーは自らが発明した道具で人間を堕落させ、チャモチャ星を乗っ取ろうとしているのだという。サピオはそのナボギストラーを倒すため、共に戦う戦士を探して、宇宙船ブリキン島に乗って地球に来ていたのだ。のび太たちは早速ドラえもんとチャモチャ星の人々を救出しに、ブリキン島で旅立つ!

Yahoo!映画

子供の頃に負った映画事故でした。長らくトラウマだったのですが、コロナ禍に観返してみたところトラウマ自体は払拭できました。いまではだいぶ好きな映画です。
いまでいう人工知能に支配された世界の話で、なんともまあリアリティがあります。なんなら現在の状況の方が。
それにしても、海の底で石になったドラえもんがのび太に助けを求めるところとか、結構エグくないですか、あれ。

サンクタム

南太平洋にぽつりと浮かぶ島にある、熱帯雨林の奥地に広がる洞くつ。その地は、人が足を踏み入れてはいけない聖域(サンクタム)の様相を呈していた。そんな洞くつの謎に挑もうと探検隊がダイビングによる調査を試みるが、巨大なサイクロンが襲い掛かり……。

Yahoo!映画

私、これで洞窟が苦手なんだなと知りました。臨場感と焦燥感が半端なかったです。何せ、映画館で観たので……。
だいぶ昔のことなので忘れているのですが、また観てみようかな……。

ゼロ・グラビティ

地表から600キロメートルも離れた宇宙で、ミッションを遂行していたメディカルエンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)とベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)。すると、スペースシャトルが大破するという想定外の事故が発生し、二人は一本のロープでつながれたまま漆黒の無重力空間へと放り出される。地球に戻る交通手段であったスペースシャトルを失い、残された酸素も2時間分しかない絶望的な状況で、彼らは懸命に生還する方法を探っていく。

Yahoo!映画

オデッセイが光の宇宙映画なら、ゼロ・グラビティは闇の宇宙映画。なにもかもが裏目に出て、途中からもうやめてあげてよ〜!と言いたくなる展開に鬱々して胃を痛めました。できることならちょっと思い出したくないくらいにはトラウマ。

ドント・ブリーズ

街を出るための資金が必要なロッキーは、恋人マニー、友人アレックスと共に、大金を持っているといううわさの目の見えない老人の家に忍び込む。だが、老人(スティーヴン・ラング)は、驚異的な聴覚を武器に彼らを追い詰める。明かりを消され屋敷に閉じ込められた若者たちは、息を殺して脱出を図るが……。

Yahoo!映画

良い映画なんですよ。良い映画なんですけど、あの〜あのちょっと陰毛が絡まったアレがさ………、気持ち悪かったんですよね………………。最高に気持ち悪い映画です。良い映画なんですけどね。
2も観たいのですが、如何せん汚いものがだいぶ苦手でしんどくて、なかなか覚悟が決まりません!

花戦さ

戦国時代の京都。花を生けることで世の平穏を祈る「池坊」と呼ばれる僧侶の中でも、専好(野村萬斎)は名手とうたわれていた。そのころ、織田信長(中井貴一)亡きあと天下を手中に収めた豊臣秀吉(市川猿之助)の圧政が人々を苦しめ、専好の友であった千利休(佐藤浩市)が自害に追い込まれる。専好は秀吉に対して、力ではなく花の美しさで戦おうと立ち上がる。

Yahoo!映画

時代劇や歴史映画が好きなのでよく観るのですが、好きなくせに晒し首がとんと苦手なんです。でも時代劇ではよく首が晒されます。これも首が晒されます。映画事故も映画事故、豊臣秀吉なので考えてみたら「そりゃ、そうだよね」となるのですが、でもだって予想していなかった子の首が晒されるとは思わなかったんだ…!

ダンサー・イン・ザ・ダーク

60年代のアメリカ。セルマは女手ひとつで息子のジーンを育てながら工場で働いている。彼女に対して理解と愛情を持つ人々に囲まれ満ち足りた生活を送っていた。ただ一つを除いて。彼女は遺伝性の病のため視力が失われつつあり、ジーンも手術を受けない限り同じ運命を辿ってしまうのだった。そのために、内職もしてジーンの手術費用を貯えていた。が、ある日工場を解雇されてしまい、貯めていたお金まで盗まれていた……。

Yahoo!映画

これでトラウマを負わなかったひとはこの世でいないんじゃないかと思います。私は大学のときに教授からDVDを貸してもらって観たのですが、つらすぎて10分おきに一時停止をしながら観ました。ミュージカル調なのが更に悲しさを増長してくるし、最後のシーンはいまでも鮮明に覚えています。
こんなのつらすぎる。
RRRのお気持ち感想のひと、ダンサー・イン・ザ・ダークなんか観たらどうなっちゃうんだろうか。人間の形は保っていられないんじゃなかろうか。

番外編

ラバージョニー

映画じゃないんですけど、これを大学の授業で観せられてダメージを負いました。クリス・カニンガムの映像、どれもショッキングなんですよね……。
※閲覧注意

お口直し

眉山

東京で働く咲子(松嶋菜々子)は、故郷の徳島で暮らす母親の龍子(宮本信子)が入院したと聞いて久しぶりに帰郷するが、母が末期ガンだと知ってがく然とする。咲子は母を看病する中で、医師の寺澤(大沢たかお)と出会う。残された短い時間の中、咲子は寺澤に背中を押されるように今まで知らなかった母の人生を知っていく。

Yahoo!映画

一番好きな映画です。あまりにも画が美しすぎて最初から最後まで涙が止まらなかったエピソードがあります。
中盤で主人公が会ったことのなかった医者の父を訪ねて診療所に行った際、診察室での間がすごく好きです。緊張感と希望と悲しみが入り混じってる感じが何とも言えない。阿波踊りのシーンは音がなくなった瞬間など、セリフがないシーンも美しいと思うし、心情描写が丁寧で好きです。
もっと短くできただろう映画だと思うのですが、それをやらなかったのが、なんかもう、全部良いんです。
ぜひ阿波踊りの時期に観て欲しい。



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