6月の空は…

画像1 クールミントのガムと6月に似合いそうなネクタイを選び、最近買った眼鏡を背負い込んで街に飛び出す。梅雨一歩手前の見上げた空は蒼く懐かしさをレンズに通して映し出された。長いスカートを波の様に靡かせ待ち合わせの場所に駆け寄ってくる彼女は僕と10日違いの6月生まれの女の子。そんな記憶が蘇るあの時も僕は今の様に眼鏡のレンズに君を映していた。手を繋ぎ人混みの中スクランブル交差点の真ん中で空を見てみる。6月の空は恋の色…そう考えながら人混みの中センター街のアーケードを迎えると、空と君は僕から消えて行った…。

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