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資本主義をハックする:小学生でもできる3つのこと(1)

 前回、前々回の投稿はおかげさまで好評で今でもぽつぽつスキを頂きます。みなさま、ありがとうございます。これまではどれだけ話が難しくなろうとも、私の頭の中をできるだけ正直に全て出してやろうとしていました。筋トレで言う、限界まで追い込むオールアウトってやつですね。

 この投稿ではもっと分かりやすくすることに主眼があります。私、外資系IT企業で働くMBA(笑、キャッチコピーとしては陳腐ですね)が、小学生でもできる資本主義をハックする3つの方法について語ります。これは私が普段から自分の2人の子供に教えている内容と同じです。

 私が自分の子供に常々教えているのは下記の3点です。

1.よく見る
2.ボトルネックを解消する
3.よい仲間を作る

地域DXグループの中の人が、自分の子供に教えている3つのこと

 え、信じられない?既に理屈っぽい?でも本当なんです。私の家では子供に物事を教える、失敗したときに注意するときに必ずこの3点に遡ります。リアルで御縁がある方は、今度、妻や子供に聞いてみてください。

 1点目のよく見る。
英語だと
See、Look、Watch
あたりでしょうか。

AIがもっと列挙してくれたリストは下記です。

Observe, stare, scrutinize, gaze, monitor, recognize, witness, inspect, visualize, focus, include in view, scan, check, see, discern, confirm, watch over, look ahead, read through

Observe(観察する)、 Focus(集中する)
も今回の話だと関連しますね。

何かを「見る」という表現に使える、3つの英単語“look”“see”“watch”を紹介しました。
“look”には「意識的に見る」、“see”には「自然に目に入る」、“watch”には「動きのあるものを注意して見る」というニュアンスがあります。

ECCフォリラン!

https://foreignlang.ecc.co.jp/learn/l00067d/

 さらにSeeは「見る」だけでなく「わかる・理解する」という意味もあります。

 この「よく見る」を1番に挙げたのは、保育園と違い、小学生は一人で出歩く機会があります(登下校、買い物、遊びに行く)。そのときに死んだり、大怪我しないように「道路や車をよく見なさい。道路では走らず、歩道を歩きなさい。エレベーターや自動扉は実は危険があり、手や紐が挟まると危ない」というような危険(デンジャー)を避けて生き残れというメッセージが根本にあります。

 もう一度言いますね。デンジャーを避けて生き残れ!

 この小学生でも理解できる危険や、道路という物質的な対象。これだけだったら普通ですよね。私は見るべき対象をもっと広げ、上の子には歴史マンガや宇宙、数学の本を与えます。上の子はそれらの本も好きなので、進んで読んでいます。そして、「逆にその本に書かれていない背景」をよく見るように最近は指導しています。

 『ドラゴン桜』『宇宙兄弟』などをヒットさせた編集者、佐渡島康平はこう言います。

「ちゃんと見る」がすべてのスタート
誰も読んだことがない物語を作る人も、誰も想像できない社会を実現する経営者も、優れてるのは「想像力」というよりも「観察力」です。
(中略)
観察力が上がっていくと、同じものを見ていても、他の人とは違う、ものすごく濃密な時間が過ごせるようになっていく。
(中略)
私たちのほとんどは、「見たいものしか見ていない」のです。「現実をほとんど見ていない」ということを理解できたとき、観察力は上がっていくでしょう。

佐渡島康平『ぼくらの仮説が世界をつくる』

 佐渡島さんが言う「見たいものしか見ていない」と同じことを前々回のエントリーで私は「ルーマン流の社会システム論によると【経済だと貨幣】【政治だと権力】【科学だと真実】と、サブシステムはそれぞれのメディアの獲得しか記述できない、云々」というような表現をしていました。

 よって、表向きには「よく見る」の効能は

  • 自動車事故、怪我などのデンジャーから身を守る

  • 物理現象だけでなく、歴史、社会に流れるサブシステムの挙動を把握する

  • 他の人が見えないものを、見れるために発想力が高まる

といった点があります。

 と、同時に全ての視座は盲点を持つため、「わかった!」と思った視座は盲点を持つため、その意味ではまだ分かっていません。終わらない永久運動の中に子供を放り込むことも意味します。ああ、今回もちょっと難しくなってきましたね…

「ボトルネックを解消する」「よい仲間を作る」は次回以降に。ありがとうございました。

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