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小説・エッセイ投稿サイト『ロケブン』が提供したいコンテンツについて 

はじめに

前回、noteで『地域に根ざした小説・エッセイの投稿サイトを作り始めました』という記事を書いて、ロケブンというサイトをなぜ作るのかを説明しました。おかげさまで、それなりの反響がありましたので、気をよくした私は第二弾として、ロケブンではどんなコンテンツを提供したいかを具体的に説明していこうと思います。

ただ、本サイトはいわゆるCGMつまりユーザー投稿型のサイトとなりますので、提供するといっても、実際提供していただく立場となります。このため、事前にユーザーとコンテンツをどう集めるか?が肝となりますが、集客については後日の機会に説明させていただきます。

小説とエッセイ

まずメインコンテンツは、タイトルにもあります通り小説とエッセイになります。ロケブンはその名の通り、location(ロケーション) と 文学の掛け合わせを大切にしていますので、小説、エッセイいずれであっても、どこかの地域に関係した内容となります。

地域と言いましても、今のところ日本国内限定での地域と考えておりますので、例えば海外旅行の思い出エッセイは投稿できませんし、夏目漱石先生の『倫敦塔』のような他国を舞台にした作品も投稿できません。本当はそれもありかなと思っていたのですが、サイトをリリースし、ある程度ユーザーの皆様に認知いただいてからで良いと結論づけました。

小説のジャンル

まず地域性が大事なので、日本の47都道府県のいずれかと紐づいていることが必須となります。このため地域ジャンルとして、47都道府県を選択いただく形となります。ただ、例えば坂本龍馬にまつわる小説を書いたとして、その龍馬が京都で大活躍する場合は、彼の出身である高知なのか、それとも京都なのかという疑問が生まれるでしょう。ですから地域については最大3つまでは設定できるようにしたいと考えています。

じゃあ内田康夫先生の浅見光彦シリーズや西村京太郎先生の十津川警部シリーズみたいなミステリを書きたい人はどうすれば良いのか!?という指摘もありそうですが、その場合はエピソードごとに関連する地域を設定いただくことになります。とは言え、当サイトでは原則短編小説のみを募集することになるので(理由は後述)、このようなケースは発生しないかあっても稀だと考えています。

ただし、この地域の複数選択を作り込むとリリースの時期に影響しそうなので、最初は1つのみ選択できる状態で提供し、リリース後のどこかのタイミングで複数選択が可能な形に変更する予定です。

さらに、地域のみでは、その小説がどういった類のものかがわからないため、以下のようなサブジャンルを用意しようと考えています。一般的な小説投稿サイトの区分けになるべく寄せたつもりですが、コメディや詩、童話などの当初ニーズが見込めないものは省いています。

  • ファンタジー

  • 恋愛

  • ヒューマンドラマ

  • SF

  • ミステリ

  • 歴史・時代

  • ホラー

一般的な小説投稿サイトでは、ファンタジーや恋愛に人気が集中しがちですが、ロケブンではそれらはサブジャンルであり、メインジャンルは地域です。このため、どのサブジャンルも読者の関心のある地域のものであるならば、一定需要があると思っており、いわゆるマイナージャンルと呼ばれている作品の書き手さんにとっても、投稿する価値を感じていただけるサイトにできるのでは?と期待しています。

なお、大事なことを一つお伝えし忘れていましたが、小説は短編小説のみに限定したいです。

理由としましては、長編小説用の機能の開発に時間がかかるという開発者側の事情と、既存の小説投稿サイトとの棲み分けという事情によります。

後者を詳しく話しますと、まず当サイトを宣伝するにあたっては、既存サイトのエッセイジャンルにて本稿と似たような趣旨で宣伝をしたいと考えています。

その際、先方のサイトからただ単に客を奪っていくサイトを宣伝するのは不義理であり、既存のサイトで活動している書き手さんの印象を悪くする恐れがあります。

このため、長編については既存サイトで引き続き連載していただき、例えば長編の宣伝用途として外伝的なものやダイジェスト的なものを、ロケブンには掲載いただきたいと考えています。こうすることで、ロケブンに作品とユーザーを集めつつ、それをフックにして既存サイトにもユーザーを流していけるのでwin-winの形になります。

エッセイのジャンル

エッセイジャンルについては、参考になるジャンル分けを見つけられなかったので、私個人の考えに基づき以下のようなジャンル分けにする予定です。

  • グルメ

  • 旅行

  • おでかけ

  • 出来事

  • 評論

  • 歴史

食べログなどを眺めていますと、一定エッセイとしてとても素晴らしい読み物に出くわすことがあり、グルメを軸にしたエッセイは書き手にとっても読者にとっても需要があるはずです。旅行やおでかけは、エッセイの人気ジャンルですので外せません。お散歩エッセイはおでかけエッセイに含まれるものとお考えください。出来事についてはその地域での時事ネタについて語りたい時や、自分の身の回りで起きた話を語りたい時に使っていただくものです。評論については、ややアカデミックにその地域の行政や観光政策について考察したい人向けです。歴史は郷土史的なものを語りたい人向けです。例えば今日「京都には、昔奈良よりも大きな大仏があったのだ」ってツイートを見かけましたが、このような地元の昔話もその地域に関心を寄せている人にとっては価値があるはずなので、ぜひ掲載いただきたいです。

これだけ用意すれば他のサイトでも見られる種類の文章はどこかに当てはまると考えています。

青空文庫の転載

リリース当初は、さほどコンテンツが集まらないのでは?という不安が強いです。私自身もエッセイをいくつか書くつもりはあるのですが、限界があるでしょう。しかし運営者としてもできる限りコンテンツを増やす努力はしたい。そこで目をつけたのが青空文庫です。

青空文庫には著作期限切れのため、自由に転載可能な作品が多数掲載されています。活字の宝庫です。そして、これらの作品の中には一定数、地域に根ざした作品があります。ただ長編は載せないつもりなので、対象になるのはエッセイが多くなる予定です。本当は、夏目漱石先生の「坊っちゃん」も転載したいのですが……。

あと改変可能らしいので、GPT-4なら、そこそこの精度の現代語訳もつけられそうだなどと考えていますが、これはまぁ追々ってところですね。GPT-4は「遅い、高い」という問題があって、実用化できるかは現時点ではお約束できません。

地域本の紹介

実はロケブンを作り始める前は、google検索やtwitter検索を駆使して、自分の好きな京都や奈良の作品を調べていました。yahoo知恵袋でも同種の質問はたまに見かけます。このため、その地域を舞台にした小説やエッセイの情報は、読者にとって貴重なのでは?と仮説を立てました。

そこでロケブンでは小説・エッセイを投稿いただくのみならず、他サイトや商業の小説やエッセイの紹介もしていただく場を提供したいと考えています。

これにより当初のコンテンツ不足を補いたい下心もありますし、これなら私自身の努力でコンテンツをより多く増やしていけるとも思います。

さいごに

以上が、とりあえずリリース直後に用意したいと考えているコンテンツです。他にも色々と構想はありますが、手広くやるよりはまず対象を絞ってリリースし、リリース後の利用者の方々の反応を見ながら、次の計画を立てていこうと考えています。

もし、当サイトにご興味を持っていただけましたら、ぜひTwitterアカウントをフォローいただけますと幸いです。

また何か、ご意見等ございましたらTwitterにてDMもしくは本稿にコメントを残していただければ拝見します。

引き続き、当サイトの開発風景を暖かく見守っていただけますと幸いです。


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