見出し画像

ご当地小説・エッセイ投稿サイト「ロケブン」α版リリース!

はじめに

いよいよこの日がやってきました。ご当地小説・エッセイ投稿サイト『ロケブン』のα版を先ほどリリースしました!

α版では、読者向けの機能はほとんどありません。公開された作品のURLを共有されたら読めるだけです。今回はあくまで作者向けの機能に注力し完成させました。

これはすでに述べていることではありますが、ユーザー投稿型のサービスというのは概ねサービス開始直後はコンテンツがありません。

このため、ユーザーになりうる人にとっては、全くコンテンツが集まっていない閑散とした状態を見せつけられることになります。

当然そのような状態ではユーザーも定着してくれる訳もなく、結果的にコンテンツも増えない負のスパイラルを産みます。俗にいう鶏卵問題です。

今回はその問題を回避するための対策として、まずは作者の方に「書きやすい」「書いてみよう」「ここで書いたものを読んでもらいたい」と思ってもらえるサービスを目指すことにしました。

ですから、今回は作者向けに色々と機能を用意しています。しかも、設計している中で、他の投稿サイトを使っていて不満だった事柄へのアンサー的な機能を思い付いてしまったこともあり、当初に比べて機能は多くなっています。

追加で作った機能は、α版で本当に必要な機能かというと、たぶんそんなことは無い気がします。しかし作者さんが、「お、このサイトは今までと一味違うな!ちょっと書いてみたいな!」と期待感を持ってもらうことも大切だと思いますので、そういう意味では用意して良かったはずと自分に言い聞かせております。

目玉機能の紹介

今回1番の目玉はおそらくエディタだと思います。実は構想の当初では、ご当地エッセイ投稿サイトというコンセプトでスタートしており、エッセイなら文章の中に画像は必須であると考え、画像投稿のしやすいエディタを用意することにしました。と言っても自前で作ると莫大な時間がかかるので、今回はEditorJSというライブラリをカスタマイズして提供するようにしています。「ブロック型」という特徴を備えており、画像と文章の位置の入れ替えも簡単に行えます。

サンプル:画像の次の段落を移動させるためのUI

文章については、装飾面で機能過多になるとブログ代わりに使い始める人も出てくる可能性があり、それは望んでいないため、見出し、太字、リンク、ルビのみを設定できるようにしています。

文章は、入力のたびにブラウザ内部に保存される仕組みであり、都度文字数も再計算されます。目標としている字数を意識しながら書いている内容が消えてしまうことを恐れずに、気楽に書いていただけると良いなと考えています。

ただ、ブラウザ内部の保存容量はあまり多くなく、複数のサイトを利用するうちにどんどん新しいデータに入れ替わっていくため、たまにエディタ内の保存ボタンを押していただきたいです。ちなみにPCだと「ctrl + s」または「cmd + s」で、保存ボタンを押すのと同等の挙動になります。

書いている途中の文章は、いつでもプレビューできます。文章と画像全体の見栄えを気にする方は、プレビューと往来しながら書いてみてください。

サンプル:プレビューモードで表示したところ

なお、書いた文章はエクスポートできますので、他のサイトと並行して投稿する際には便利だと思います。

もう一つの目玉機能は、リーダー機能です。WEBの文章は、工夫次第で読み易さが大きく変わります。1行当たりの文字数だったり、行間だったり、見出しと文章の間の空白だったり、ルビと本文の間の空白だったり、フォントだったり。

今回はこの辺りを特に意識して調整を繰り返しています。フォントについてはゴシック体か明朝体かを選んでいただけます。

ゴシック体:キウイ丸
明朝体:ひな明朝

ただし、縦読みは機能として備わっておりません。これは画像の関係で縦読みだとレイアウトが難しいと判断したためです。

今後もしかしたら、画像を使わない文章に限っては、縦読みできるように改修する可能性はあります。

ゴシック体と明朝体はそれぞれ何種類かのフォントを用意していますので、作者設定にて、読者に提供するフォントを選んでください。

独自機能

ところで、小説投稿サイトでは、作者さんが読者さんを兼ねる風景をよく見かけます。中には作者同士が読み合いをして切磋琢磨している様もあるわけですが、全く事情を知らない読者からは、相互評価をしているように見られることがあります。特にランキング機能のあるサイトではこれが問題になることがあります。

純粋に作品を評価しているつもりでも、見返りを期待しての行動に違いないと誤解される。何なら作者の中にさえ、見返りを求められて息苦しさを感じる人も、少ないながらもいらっしゃるようです。

そういった負の側面を見てきた私にとっては、読者と作者が同一人物だと分からない仕組みの方が、気楽に評価できるのでは?と考えました。

そこでロケブンでは、ユーザーのプロフィールとはあくまで読者用に使うものとし、作者向けのプロフィールは別に設定いただくよう設計しました。つまり、読者と作者を完全に切り離して活動することができるのです。今は作者設定は1つだけですが、次のフェーズでは2つまで設定できるようにしたいと考えてます。こうしておけば、ペンネームごとに作風を変えたり、エッセイだけ別のペンネームにすることで小説家としてのプライバシーを保護するといった用途でお使いいただけると思います。

これはロケブンにしか無い独自機能の一つだと思います。

サンプル;作者設定

また、一度公開した作品を取り下げる機能も少し変わっています。作者さんの中には書いたものを公募に出す方が一定いらっしゃることから、公開していた作品がある日読めなくなるなんてことが稀に起きます。これは読者にとってみれば、青天の霹靂ですから、単に「作品が存在しません」とか「非公開です」と表示するのは好ましくないと考えています。

そこで、取り下げ時には、「読者へのメッセージ」を任意に書き込めるようにしました。これで読者はなぜ非公開になったかを知ることができます。理由が公募なら、快く応援してくれるやもしれません。

その他、ゴシック体、明朝体フォントを候補の中から作者側が自由に設定できる機能も他のサイトだとまず見かけません。「短編カフェ」さんは、似たような機能を備えていますが、読者がフォントを選択する機能であり、選択できるのは使用しているPCまたはモバイルデバイスにインストールされているフォントであることが条件となります。

ロケブンでは、全てwebフォントとして提供しているため、ローカルの環境に依存することなくフォントをご利用いただけます。ただし、日本語フォントはサイズが大きいので、初回ロード時には10MB前後の通信が発生します。こればかりはどうしようもないのでご了承ください。

β版リリースに向けて

今回のリリースが終われば、次はβ版リリースに向けた開発が始まります。一旦、開発期間は1ヶ月半を想定していて、ロケブンの正式なトップページ、作品一覧ページ、作者プロフィール、ユーザープロフィール、感想投稿、「後で読む」機能、読了機能、通知機能あたりが最低限必要な機能だと考えています。

とは言え、作品が全然思うように集まらなければ、βリリースどころではないので、開発と並行して広報に力を入れて行きたいと思っています。それもあってα版では、すでにSNSでいい感じに作品をシェアできる機能を用意しています。公開した作品は、ぜひX(旧Twitter)などで広報していただければ、結果的にロケブンを知る人も増えていくのではないかと、密かに期待をしています。

サンプル:ロケブントップページ

ロケブンは以下よりご利用いただけます!素敵な作品の投稿をお待ちしております。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?