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【再現投稿】それぞれにある「家族」の形

私の幼少期、特に幼稚園児の頃は、一般的な他の子たちが経験しないであろう「他人と暮らす」ということを繰り返してました。

隠すほどでもないのですが、長いのでまた改めて、別の機会があればということで。

そんな機会は成人となった今でもありまして、その道中にたくさんの「家族」の形を見てきた私のお話に、もしよろしければしばしお付き合いください。

うちの家族構成としては、犬や猫を抜いて考えた場合、姉と私、そして両親の四人家族だったものの割と最近に離婚、というもの。
そんな今、私は母と暮らし、姉はバイトをしながら父の家で暮らし、時々こちらへ遊びに帰ってくるというかんじ。

「だから」というほどではないものの、両親共に仲が良く、スキンシップが多かったり「お父さんが大好きなんだ」とか「お母さんが大好きなんだ」と、大っぴらにちゃんと声に出せる子が、毎度毎度不思議で仕方がない。

もちろん私も母のことを「嫌い」だなんて思っていないですが、そんな子を目の前にするたび「抱きしめ合うなんて絶対無理!なんでそんなこと当たり前にできるの?!」と叫び出したくなる始末なんです。

然し、それは恥なのか何なのか、よく自分でもわかっていません。とにかく家族だろうが他人だろうが、スキンシップがずっと苦手。
肩をポンとされるだけで「私はどうすれば…?」と思ってしまう。


考えつく要因、一つの事実として「私は父に嫌われている」というもの、ここにあり。(理由らしきお話もまた別の機会に。うん、別の機会言い過ぎは…記事考えます)


それを悲観する時期を過ぎ、その事実を正面から受け取ったからこそ「どうしてそんなに無邪気にいられるのだろう」と不思議に思ってしまうような。伝わりますかねぇ、この感覚。

と言いつつ、私とて両親の子供であり一人の人間ですから、離婚が決まったときは、受験に対するストレスや家族以外の人間関係に対するストレスなども重なりに重なって、見事にメンタルボロボロのゾンビと化していき、言ってしまえば、見えないところで「なんでこんなことになってるんだ」と、死にかけている人間でした。ヴァー…。

いやぁ、おかげさまで記憶が曖昧なことがあったりするので、友人にはさぞ多大に心配と迷惑をかけてしまったことと思われ…(シオシオ)

まぁまぁ、そんな時期を経て、です。
無情にも時間はあっという間に過ぎていきました。

そして離婚してからおそらく四年目かそこらになった今、色々と生活が馴染み、姉と母と三人で出かけることも増えていきましてですね。

そんな外出先で、姉が父の話を出したり、母から父の名が出てきたりということもたまにあり、すっかり元通り!とまでは行かずとも、私にとって苦痛のない家族の距離感へと戻ってきているような。

しかし、さきほど話したような機会に家族の話が出てきた際「うちは離婚しててさぁ」と仲良し家族の元で育った子たちにすると「あぁ…」ととても気まずそうにというか、申し訳なさそうな反応をさせてしまう。

「いやはや、そんなお顔をなさらずに。
そういう反応をなさるのは致し方ないけれども、私、そんなに可哀想じゃござあせんよ。ハッハッハ」

なんて笑顔で告げるんですけどね。(ちゃんと会話にあった口調で)

そして一人で一息ついて「やはりいろんな家族の形があるんだなぁ」としみじみしてしまうような自分もいたりいなかったり。

些か「両親が離婚している」ということがそんなに可哀想に思えてしまうものなのですかねぇ…とさえ思えてしまうフシが私にはあったします。

なぜなら私は今や、三人で出かけられること自体を嬉しく思っているのが素直な気持ちだから。

時々父の言葉がトラウマとして顔を覗かせることはありますが。

というのも、私は両親の離婚が決まったとき、どこかで「もう家族みんなで出かけるなんてないのかもな」と思っていたところがあったから。

仕組みとしましては、離婚当時はその「家族」という形に父親も入っていた故に、離婚が決まった当時は「あぁもう(父も含めた)家族で出かけられないんだ」となっていたわけです。

しかし私は気づきました。

どうあがいたとて、子供の自分が大人(乃至は親)の決断に何かできることがあるわけでもないし、そもそもの自分が父から嫌われている以上は意見が通るわけでもないので、せめてもの自分の身を守るために「父親=他人」と思ったほうが楽だと。

その結果今は「三人」でいる自分たちを「家族」として仮定することにより、その三人で出かけられる事実を喜ばしく感じるようになった…といった具合に変化しました。

実際問題、自分の記憶にある父との関わりを友人へ話すと、「それ父親のやることじゃない。ていうかもはややってることいじめっ子と一緒だからね?」と言われました。
そう言われたことによって「やっぱり他人だ!」と思いやすくなった部分もちょびっと。

良心の呵責がないわけでもないけれど。

しかしながら、こういう経緯を話してもなお、可哀想だとか大変だったねと言われてしまうため、お手上げな部分もあったり。


そりゃ父と血は繋がってるし、嫌われている事実に傷つかないわけがない。それもあって離婚当時の自分はメンタルがやられたわけですから。

でもそれ以上に、私の中に、父と離れてよかったと思う所以が、離れたからこそわかった部分も含めてちょこちょこ出てきているわけです。

普通に考えていただきたい。

一緒に出かけて歩いている姿を笑われたり、家族らしい会話なんてほとんどしない。
イヤホンをしたりスマホをしているだけで、何かとすぐに「目が悪くなる」「耳が悪くなる」と言われたり。形を変えれば私のためとも言えるかもしれませんが、私だけ、姉に比べて言われる頻度がどう考えたっておかしい。

私と口を開けばずっとそんな調子
「なんで私だけこんなに言われなきゃいけないの?」と、密かにずっと思ってました。

そもそも、自分が大きくなるにつれて鮮明に見えてきた、両親の中に流れる空気はどこか冷たく、私の中で少し安らぐのは一緒にテレビを見ていて家族で笑うときくらい。

年に数回会うだけだったのに、それでもその時受けた言葉や傷つきは今もなおどこかで残っているくらいなのだから、この先もずっと、父親からそんな言葉をかけられ続けながら、冷えきった空気の中にいたら私はどんな人間になっていたことやら。ヒェ、恐ろし。

単身赴任で会う時だけとはいえ、やっぱり塵も積もれば山となる、というわけです。



そんなわけで、長い目で見たときには私自身の心を守るには良かったのかもしれないと、今なら思っています。(父と離れたからこそ、父の立場についても深く考える機会もできましたしね)

私が父へと抱いていた「認めてほしい」だったり「愛してほしい」が、父といることで中途半端にぶら下がるよりも、親の離婚という選択によって、ほとんど会うことが無くなるという場所に立って、すっぱりと割り切りながら向き合えた今のほうが、私にとっては良いものになっているんですもの。

事実今、父から受けた言葉の数々を少しずつ楽な方へ消化したり、気づかぬうちに父が元凶でトラウマになっていることを楽しい記憶に塗り替えることに成功していますから。

言わずもがな、離婚が決まってからの状況として、母を始め、姉にだって色々思うことがあっただろうというのも含め、姉も私もみんな大変じゃなかったわけがないですが、それとこれとは話がまた別とでも言いましょうか…。


家族全員の仲が良ければ、それこそ万々歳だとは思います。

でも、今の「三人」としての家族の形で一緒に出かけて、母や姉が笑いあったり、楽しそうにしてくれているのを見るのが私は好きだし、父といる間のあまり笑わない母や、そんなピリついた家族より、何倍も楽しいです。

そんなわけで、今はもう叶わない幻想は頭の中でハイ終了。



そりゃあ、楽しそうで仲良しな家族を見て、私が全く羨望しないかといえばこれまた話が違ってきますが、それでも私は今の家族の形を「良し」としているし、もしも何かが転がって父と良い関係になれたなら、それはそれで「良し」。

私が気まずそうな顔をさせてしまった子たちを含め、仲良しな家族の元で育つに越したことはないんだろうし、その形も一つの家族の形。それで良し、です。

そもそも、人間同士なんだから軋轢があって当然だとも思いますし、家族の形なんて人の数ほどあっていいはず。

私は、色々あった過去の家族の形もなんだかんだ100%嫌いにはなれていない。
少なからず好きです。だから今も辛いところはあります。

当たり前でしょう?
血が繋がってるだけ…とも言えるけど、楽しい記憶がないわけではなくて、やっぱり家族だから…という割り切れていない気持ちは今の所あります。

そのうえで、時間とともに整理の付いた私としては、時々姉が帰ってきて、姉から父や父方の祖父母、いとこの話を聞くのが好きで、一緒に出かけて笑い合う母と姉の姿を後ろから静かに見るのが好き。

四人家族のあの頃の自分に比べて、三人だけど、遥かに健やかに楽しく過ごせているこの家族の形が好きです。

はてさて

そんなことを、姉と映画に行ったり、三人で買い物に行き考えつきましたので、ここに書き記した次第でございます。

でも、思いの外言葉がうまく組み立てられず、なんとなくまとまりがないような…。ご容赦ください…。

そしてなんか、他の記事と口調が若干違うような気もしなくはない。しばらく書き続けなきゃ文体も不安定…?なんてこったい。

とりあえず書き続けることを目標に、てなかんじでよろしくお願いします。
そのために下書きもちまちまと作っておりますしね、ははっ。

ではまた。

(こちらの記事は、すでに一度公開済みなのですが、こちらのミスで削除してしまっていたため、再投稿いたしました。いいねをくださっていた方々、大変申し訳ありません。)

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