BUMP OF CHICKENの美しい歌詞(前)
「初めて好きになったバンドがBUMPだった。」
何人の人から、この言葉を聞いたでしょう?
私も全く例外ではありませんでした。
全部がくだらなく見えて、距離をとって
周りからは扱いにくそうにされる思春期特有の重苦しい時間に、殆どのことは頭に入ってこないのに、何故かBUMPの曲だけはちゃんと聞こうとしてたなーとか微かに覚えてます。
そういう人がきっと他にも沢山いたから、
「ああ、BUMP いいよね。若いときよく聞いてたわ」みたいな会話が成立するんだと思います。
でも、「思春期だったから、まあ、いいけどね、もう聞き過ぎたからな、」
その言葉だけで通過してしまうには、余りに抱えきれないくらい綺麗で美しい歌詞たちをBUMP OF CHICKENはずっと紡いできてくれたのだと、
以前の自分より少しだけ肩の力を抜いて周りの景色を見られるようになったときに気づきました。
あの劣等感と自意識がグチャグチャと交錯する10代の自分から少し離れて、初めて気づいた優しい歌詞と、あのときの自分が助けてもらった鋭くてそれでいて脆いそっと自分ごとのように寄り添ってくれた歌詞を10個選びました。(ホントは全然10個に収まらないけど…)
ただのファンの戯言なので、お暇なときに🙇♀️
もう会えないんだろなーと予感する人が、大人になるにつれて増えました。花の名はこの後の歌詞に、皆会いたい人がいる、会いたい人がいるのならそれを待ってる人がいる…と続きます。素直になれなかったり、天邪鬼な自分に嫌気がさしたとき、この健気な思いが伝わってくる歌詞に救われていたなと思います。
小さい頃の私は"神様"っていうのは自分だけは安全なところにいて、遠くから手を振ってる人っていうイメージで無性に嫌いだったけど、
そんなことよりお菓子食べたいって思えるようになったのは、この曲の存在が大きい気がします。
というより何光年も遥か彼方からやってきた飴玉くれるって優しすぎない?自分で食べなよ…ほとほとBUMPの曲の登場人物は優しすぎて嫌になる。嘘です。大好きです。
人間は言わなかった言葉や言えなかったことで形作られるのだろうなと思います。
本当に仰る通りだなーと、頭では分かってたんだけどな、あのとき、あの時期、俺に触ると怪我するぜのマインドで生きてたけど、きっと周りの大人たちからは、ちっさなハリネズミくらいにしか見えてなかったんだろうなと、多少落ち着きを取り戻した今なら分かります。でもただのクソガキでも、そのときの私にはきちんと自我があって、守りたい聖域みたいなものが自分の中にあったんだろうなと思います。今はもうヘラヘラ、ニコニコどっちが良かったんだろうって時々分からなくなるときがあります。
変わってしまったこととか、変わってしまうんじゃないかと怖いときに、変わったあとの自分を肯定してくれる言葉がどれだけ自分の支えになるか。これだけ短い言葉で、頑張ってきたこと全てが報われるような気がします。そんな宝物のような言葉を見つけ出してくれて、作ってくれて、世の中に出してくれて本当にありがとうございますの気持ちです。
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