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アルコールと上手に付き合うには~アルコールとからだ~

晩酌はお酒の種類を選んで、ほどほどに楽しむ
一日の疲れを癒すのに、夜のお酒は欠かせない方もいらっしゃるでしょう。

美味しく飲んだアルコールは血流も良くなり体があたたかくなったり気分が高揚して気分がよくなったりしますね。
ただし、呑みすぎは体に脂肪を蓄えさせやすくなり臓器にも負担がかかるので注意が必要です。

★アルコールと肝臓

特に女性の肝臓は男性と比べて基本的にお酒に弱いといわれています。
体格差で女性の方が肝臓が小さいからとも考えられますが、一般的に女性は男性に比べてアルコール代謝が遅く、またエストロゲン(女性ホルモン)の影響でアルコール代謝を抑制するといわれています。

検診の際、血液検査や超音波検査にて脂肪肝もしくは脂肪肝になりつつあると診断を受けた方は、多くは【食べ過ぎ】もしくは【飲酒】のためといわれていますので、その習慣を改めるように努めてください。最初の段階の脂肪肝でしたら食事療法でも改善しやすいので、積極的に取り組んでいただければと思います。

以前の検診では接待や呑みごとのお付き合いが多いサラリーマン男性に脂肪肝と診断される方が多い印象がありましたが、近年は女性も多くなっていていると感じます。
もっとも女性の方は上記理由によりアルコールにも注意ですが、飲酒の習慣がない方にも脂肪肝が起こることがあり、NAFLD非アルコール性脂肪肝疾患)と診断を受ける方が増えてきているようです。このうち、NASH非アルコール性脂肪肝炎 ナッシュと言われています)の方は肝硬変や肝がんへ移行する可能性がありますので、飲食(多くは糖質過多)にも十分気を付けておいた方がよいでしょう。

★アルコールと膵臓

アルコールといえば肝臓のイメージが強いのですが、膵臓も影響を受けます。
膵炎もお酒の飲みすぎ(特に男性)によることが多いことで知られています。
急激な腹痛でも軽症なものもありますが、重症であれば自己消化に伴う多臓器不全で死に至る急性膵炎があります。
また、何年間も慢性的に消化器症状等が続く慢性膵炎があります。(まれに自己免疫により慢性膵炎になる方もいらっしゃいます)
膵臓は唯一血糖値を下げる作用のあるホルモン・インシュリンを分泌する臓器でもありますから、糖尿病の発症も早めてしまう可能性も出てきます。

一検査技師としては、検査をする上で大変わかりにくい臓器のひとつと考えていますので、ご自身でくれぐれも膵臓も大切になさってほしいと切に思います。


次回は私も大好きなワインのことなどを深堀?したお話です。

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