転職記③(役員面談)
思い切ってスタートアップにエントリーしましたが、書類選考でしっかり落とされました。通過した3社のうち、二次面談を通過したのは1社でした。二次面接では内定後に一緒に働くことになる方と、入社後の職務内容について擦り合わせ等を行い、「何とかやっていけそうかな」という前向きな気持ちで帰ってきました。
その会社の次のステップは役員や社長との面談でした。今回はその時のことをまとめてみたいと思います。
1.役員面談
役員の方とは約30分オンラインでの面談を受けました。役員のかたは私とほぼ同世代の男性ですが、百戦錬磨感が半端ない方でした。
ですので、面談前から緊張していたかと思います。
面談では、私の職歴とか志望動機とかよりも入社後の心構え的なことを色々と言われました。なかなか厳しいことを言われました。
具体的には、
・かなり優秀なメンバーを採用しているので、あなたも相当頑張らないと評価されない
・2〜3年後に上場を予定しているので、その前後で忙しくなることを覚悟しておくこと。
・子供の中学受験を考えているのであれば、家族(夫)の協力を得られるかどうか確認しておいた方が良い
といったようなことでした。役員の方は、ざっくばらんで気さくな感じの方でしたが、百戦錬磨の経歴から勝手に私が思い込んたせいか、体育会系で少し怖い印象を持ってしまいました。
ちなみに二次面談までの方は、私より少し若い男性でしたが、とても物腰がソフトで落ち着いている方だったので、ギャップに驚きました。
この面談では、正直「無理かも」と思いました。
スタートアップという未知の世界に飛び込むのだから、それなりに頑張らないといけないとは思っていました。仕事をバリバリ頑張りたいと思っていた20代の頃の私ならこういった面談でやる気に燃えたかもしません。
でも今の私は、仕事を頑張りすぎて疲れてしまった経験も、仕事を優先するあまり、子供との貴重な時間を犠牲にしてしまったことの反省も存分に味わっています。
今の私は、どちらかというと「自分のペースで家庭とのバランスを保ちながら働きたい」と思っていることに気づきました。目が覚めた感じでした。
面談の最後に「夫とも相談してみます。少し考えさせてください」とだけ伝え、役員面談を終わらせました。
2.コンサルタントへのフィードバック
内定を頂いた会社を紹介してくださったエージェントのコンサルタントの方(女性)は、とてもしっかりサポートをしてくださる方でした。面談後には、必ずお電話をいただき、面談内容と私が回答した内容、面談を受けて次どうしたいか?といったことをヒアリングしてくださいました。
私は過去の転職活動で、コンサルタントと相性が悪く、厳しいことばかり言われてこちらの言いたいことが言えなかったという苦い経験がありました。
ですので、今回も少し警戒をしていたのですが、彼女はとにかく「傾聴」してくださる方でしたので、私の正直な気持ち打ち明けることができました。またコンサルタントに話すことで自分の気持ちが整理されることにも気づきました。
役員面談の後にも、正直な気持ちを打ち明けました。「二次面談とはトーンが違っていたこと」、「ちょっと無理かもと思った」、ということをお話ししました。
そのことを受け、彼女からは「二次面談で実際に働く方と職務内容の擦り合わせができているので、心配しなくて良いのでは?」という冷静なアドバイスと、「役員面談の位置付けを先方の人事に確認してみます」との連絡をいただきました。
私の心の中は、この時点では「辞退」が80%くらいを占めておりましたが、この気持ちがしばらく続くことになります。次回はその理由についてまとめてみたいと思います。
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