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心の砂地第23回『劇場、ここが一番安全な場所』




・映画『劇場』概要
 原作小説:又吉直樹著 2017年発行
 2020年7月、行定勲監督、山崎賢人、松岡茉優主演、蓬莱竜太脚本で映画化。


  
・脚本:蓬莱竜太(モダンスイマーズ) 

 劇作家、演出家。1976年生まれ(現在:44歳)。神戸市出身。岸田國士戯曲賞受賞作家。
本作の監督、行定勲とのコンビはピンクとグレー』(16)以来。  
今回参加することになった経緯としては、原作者の又吉と同じ関西出身、小演劇から出てきた人物として適任である、という意図から。

http://modernswimmers.com/profile/horai_ryuta.html

・行定勲監督
 映画監督。1968年生まれ(現在:51歳)。『勝手にふるえてろ』(17)大九監督と同い年。矢沢あいの一つ下。
    初期の岩井俊二監督作品『ラブレター』『スワロウテイル』などの助監督を務めた後、『OPEN HOUSE』(97)で長編映画初監督デビュー(原作辻仁成)。その後も映画脚本・監督業をコンスタントに務め、代表作は『GO』(01)、『世界の中心で愛を叫ぶ』(04)『パレード』(10)『ピンクとグレー(16)など。

  
◉行定勲監督、長編作  
OPEN HOUSE(1998年6月映画祭上映、2003年12月13日公開、監督・脚本)
ひまわり(2000年7月29日公開、監督・脚本)
閉じる日(2000年11月25日公開、監督・脚本)
贅沢な骨(2001年8月25日公開、監督・プロデュース・脚本)
GO(2001年10月20日公開、監督)
ロックンロールミシン(2002年9月28日公開、監督・脚本)
セブンス アニバーサリー(2003年11月22日公開、監督)
きょうのできごと a day on the planet(2004年3月20日公開、監督・脚本)
世界の中心で、愛をさけぶ(2004年5月8日公開、監督・脚本)
北の零年(2005年1月15日公開、監督)
春の雪(2005年10月29日公開、監督)
遠くの空に消えた(2007年8月18日公開、監督・脚本)
クローズド・ノート(2007年9月29日公開、監督・脚本)
今度は愛妻家(2010年1月16日公開、監督)
パレード(2010年2月20日公開、監督・脚本)
つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語(2013年1月26日公開、監督)
円卓 こっこ、ひと夏のイマジン(2014年6月21日公開、監督)
真夜中の五分前(2014年12月27日公開、監督)
ピンクとグレー(2016年1月9日公開、監督)
ナラタージュ(2017年10月7日公開、監督)
リバーズ・エッジ(2018年2月16日公開、監督)
劇場(2020年7月17日公開、監督)


◉山崎賢人 出演作
管制塔(2011年4月9日公開、ソニー・ミュージックエンタテインメント)
麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜(2012年1月28日公開、東宝)
リアル鬼ごっこ3(2012年5月12日公開、ジェネオン・ユニバーサル)
Another(2012年8月4日公開、東宝)
今日、恋をはじめます(2012年12月8日公開、東宝)
ジンクス!!!(2013年11月16日公開、ティ・ジョイ)
L・DK(2014年4月12日公開、東映)
ヒロイン失格(2015年9月19日公開、ワーナー・ブラザース映画)
orange(2015年12月12日公開、東宝)
オオカミ少女と黒王子(2016年5月28日公開、ワーナー・ブラザース映画)
四月は君の嘘(2016年9月10日公開、東宝)
映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!(2016年12月17日公開、東宝
一週間フレンズ。(2017年2月18日公開、松竹)
ポエトリーエンジェル(2017年5月20日、アークエンタテインメント)
ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(2017年8月4日公開、東宝 / ワーナー・ブラザース)
斉木楠雄のΨ難(2017年10月21日公開、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント / アスミック・エース)
氷菓(2017年11月3日公開、KADOKAWA)
羊と鋼の森(2018年6月8日公開、東宝)
キングダム(2019年4月19日公開、東宝 / ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)
ヲタクに恋は難しい(2020年2月7日公開、東宝)
劇場(2020年7月17日公開、吉本興業)
夏への扉(2021年公開予定、東宝 / アニプレックス)

『今日、恋を始めます』出演以降、いわゆる『壁ドン映画』に出演多数。
共演女優に橋本愛、二階堂ふみ、広瀬姉妹、高畑充希、川口春奈、剛力彩芽。

1.岩井俊二… 映画監督。93年、テレビドラマ『if もしも~打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』を演出し、日本映画監督協会新人賞を受賞。テレビドラマでの受賞はきわめて異例である。同作品は再編集され、94年劇場公開される。95年、初の長編映画『Love Letter』を監督。日本や中国でも好評だったが、韓国では特に爆発的な人気を呼んだ。これに続く『スワロウテイル』は賛否両論あったが、岩井の知名度を大きく上げた作品である。その後長編・短編作品を順調に公開し、独特な映像美から「岩井美学」などと呼ばれるようになる。(wikipediaより)。
代表作として、『リリイ・シュシュのすべて』『花とアリス』『リップヴァンウィンクルの花嫁』など。

**2.金城一紀… **小説家。本編で話している映画の原作『GO』は、自身の経験を反映した、エンタテインメント色のある新たな在日文学として評価され、直木賞も受賞。『フライ・ダディ・フライ』など、人気の【ゾンビーズ・シリーズ】なども執筆。

3.日活ロマンポルノ… 1950年代後半、様々な悪条件下で映画製作を再開した日活は多くのヒット映画を送り出し、日本映画の黄金時代を支えた。ところが、1960年代後半から次第に映画の観客数減少や経営者のワンマン体質などで経営難に陥り、映画製作が困難になった。そこで、ダイニチ映配時代の中心作風だった「エロ路線」を前面に押し出し、かつ採算面から低予算で利益が上がるジャンルの作品として、成人映画を主体に変え、「日活ロマンポルノ」が誕生した。
 当時の関係者の証言によれば、それまでの日活で製作した一般向映画よりも、収録期間や製作費などは半分以下であったという(実際、路線が発足したばかりの頃、社内ではロマンポルノは「小型映画」と仮称されていた)しかし、ロマンポルノには映画創作上のメリットもあった。予算も限られ、短納期の量産体制という厳しい環境ではあったが、後にある映画監督が「日活ロマンポルノでは、裸さえ出てくれば、どんなストーリーや演出でも、何も言われず自由に制作できた」と語った様に、「10分に1回の性行為シーンを作る」「上映時間は70分程度」「モザイク・ボカシは入らない様に対処する」など、所定のフォーマットだけ確実に押さえておけば、後は表現の自由を尊重した、自由度の高い映画作品作りを任された。
 キャリアの浅い監督や脚本・演出の担当者にとっては、自身の作家性を遺憾なく発揮できる稀少な場であり、結果論ではあるが、日活にとっても斜陽期の日本映画界の中にあって、崩壊してゆくスタジオシステムを維持し続け、映画会社として、若手映画クリエイターの実践的な育成を手がけるための重要な場となった。 (wikipediaより)
 2016年、日活ロマンポルノの生誕45周年を記念し、日本映画界の第一線で活躍する塩田明彦、白石和彌、園子温、中田秀夫、行定勲の5人の監督を起用し、同じ製作条件の中で完全オリジナル作品を撮りおろす「ロマンポルノリブートプロジェクト」が発表された。



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