「あなたがいてくれて本当によかった」
高校時代からの友達に
「あなたがいてくれて本当によかった。
これからもそばにいてね」
と言われ、ジーンとしている。
私は友達が少ない。定期的に会う(年1)4人以外、家族以外の人と会う機会もない。
だから、余計に自分の存在価値が見えなくなったりする。
家族という一番の居場所があるのに、あまりにもありふれた日常になると、それごと自分の視野になってしまう。自分からは自分が見えないのと同じで、家族の中の価値を見失う。
「あなたがいてくれてよかった」
なんて素敵な言葉だろう。
たった1人でいい。誰かの、しかもそれが大切な誰かの心の癒しになれたことが今とても嬉しい。
この通り私はとても単純な人間。
そして、たった1人、知らない誰かに「お前のせいだ」と言われれば自責に押し潰される、いわゆる流行りの繊細な人間だ。
繊細さと単純さは真逆のようだけどそうでもない。
その二つには純粋さがまたがっているから。
持論ですけど。
友人は交友関係がかなり広い。アクティブで、暇な日を作りたくないし必ず出かけていたいタイプ。私とは真逆のタイプ、なぜ仲良くなったのかも謎だけど底抜けの優しさが大好きだ。
だから私なんて数多くの中の友達の1人にすぎない。人懐こく魅力溢れる彼女なら、誰にでも「あなたがいてくれてよかった」なんて言葉かけているかもしれない。
でもそれでもいい。
それでも、そんな彼女のくれた言葉が嬉しかった。
どうせ上辺だけだろみたいな捻くれた視点は思春期に置いてきたからなのかもしれない。
人が私に向けてくれた好意的な言動は、まっすぐ受け取りたいと思うようになった。
これはもしかしたら成長ではなく、鈍感力というものなのかもしれないけれど。
つくづく他人軸で生きている自分を嫌になることもある。
でも裏を返せば「他者の幸せを心から願い、それを軸に行動できる」という側面もあるんじゃないのか。
ポジティブすぎるかな。
でもまあこれくらい思っていてもいいよな。
誰も私の心の中なんて知りたくないし知る由もないし知らせないし。
「あなたがいてくれてよかった。」
私も毎日誰かに伝えたいなぁ。
そして、ぜひ、まっすぐ受け取ってほしい。
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