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参加者全員でつくる音楽フェス。“助け合い”の心で取組むSDGs

はじめまして!

SNSマーケティングエージェンシー、株式会社「コムニコ」の中村です!
2020年4月に入社し、現在はセールス担当として日々奮闘しています。
今回、弊グループのメンバーがバトンを繋ぎながら、SDGsを考えていく企画『バトンをつないで #SDGs Challenge』の24番目の走者としてバトンを受け取ったので、私の大好きな音楽フェスとSDGsの関係性について書くことにしました。
調べてみると、様々な音楽フェスでSDGsに関する取組みが行われていました。
そんな発見を皆さんに紹介していきたいと思います!

【はじめに】

突然ですが、皆さんは音楽フェスに行ったことはありますか?
私は学生時代、毎年4、5回は音楽フェスに行き、多い年では7回も行くような、いわゆるライブキッズでした。
これまでフェスに参加しているときは「エコな活動をしよう!」というより、フェス特有の"助け合い”の空気感の中で自然とごみを分別していたり、たまたま食べた食事が地元の食材を使っていたりと、今思えば無意識にSDGsに繋がる行動をしていました。
昨今の音楽フェス、特に夏フェスにおいては「エコ」「環境問題」に関する取組みは当たり前になってきています。
ごみの分別や、地元の食材を使ったフェスフード、前年度に排出された資源のリサイクルなど、様々な活動が積極的に行われています。

なぜ音楽フェスではそういった取組みが活発なのでしょうか?
音楽フェスには様々なアーティストが出演し、各々のファンが来ます。
自分が応援しているアーティストがかっこ悪いと思われたくない、アーティストにとって誇れるファンでありたいという思いから、自然と他者との助け合いの精神や、エコに繋がるような活動が出てきたのではないかと私は思います。
それでは、私の体験した音楽フェスでのSDGsに繋がる取組みを紹介いたします!

【日本の音楽フェスのSDGsの取組み】

〈FUJI ROCK FESTIVAL〉

日本の野外音楽フェスの先駆け的存在として知られる「FUJI ROCK FESTIVAL」は、“世界一クリーンなフェス”を目指すと公言しており、エコや社会問題などに積極的に取り組む姿勢が高い評価を受け、世界的によく知られています。
初年度より様々な環境対策に取り組んでおり、会場周辺の森林環境を守るプロジェクト「フジロックの森」や、環境負荷の低い食器の導入、それらを翌年のグッズとして蘇らせる資源循環などの取組みを行っています。
また、地球温暖化防止を目的とする国際環境基金「グローバル・クール」をサポートしており、その活動を本格化。フィールド全体の電力を、バイオディーゼルや太陽光といったクリーンエネルギーでまかなうなど、積極的な導入を行っています。

この取組みが貢献するであろうSDGsの目標はこちら↓
目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
目標12:つくる責任 つかう責任
目標13:気候変動に具体的な対策を
目標15:陸の豊かさも守ろう

〈RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO〉

「RISING SUN ROCK FESTIVAL(以下、RSR)」の環境対策は、北海道の大地という最高の立地でフェスが初めて開催されたとき、自然発生的に生まれたといわれています。“自然の中で音楽を楽しめるのはこの環境があってこそ”という思いが原動力となり、その後環境対策活動などを行う特定非営利活動法人「ezorock」が設立されました。
ごみの分別はもちろんのこと、他にはない、北海道ならではの取組みと言えるのが「RSRオーガニックファーム」です。これは、昨年のフェスで回収された生ごみの一部を堆肥化し、その土で育てたじゃがいもを翌年のRSRの会場に届ける活動です。
彼らのビジョン“50年後も野外で気持ちよく音楽を聞いていたい”をもとに、持続可能な社会に向けた取組みが多くされています。

この取組みが貢献するであろうSDGsの目標はこちら↓
目標12:つくる責任 つかう責任
目標15:陸の豊かさも守ろう

〈Sooo Sound Festival〉

人種、障害、経済的地位を乗り越えて全ての人が平等に、持続可能な社会を実現するのがSDGs。そのSDGsが達成されたあとの世界を想像し、誰もが平等に聞こえる音楽フェスを目指したのが「Sooo Sound Festival」です。音の明瞭度を極限まで高めることで聞こえやすい声・音を実現した“SONORITY”というスピーカーを使用しています。伝音性難聴、感音性難聴の方でも聞こえ、あらゆる人が楽しめるエンターテインメントを提供した音楽フェスです。

この取組みが貢献するであろうSDGsの目標はこちら↓
目標3:すべての人に健康と福祉を
目標10:人や国の不平等をなくそう

番外編〈ごみゼロナビゲーション〉

音楽フェスや野外イベントなどでゴミを拾わないボランティア活動です。この団体が目指しているのは参加型の仕組みづくり。ゴミを捨てる人がいて、拾う人がいるという構造ではなく、イベントに参加するすべての人々がゴミの削減に向け協力することを目指しているため、あくまでイベント参加者の「手助け」をするというスタンスを取っているのが特徴です。
ごみを拾うのではなく、ゴミ箱の前でゴミ・資源の分別指導や、ステージからの分別の呼びかけ、オリジナルゴミ袋の配布などを行っています。
フェスにおいてゴミ削減への協力体制に自ら参加することにより、全てのイベント参加者の日常のライフスタイルへ 「環境保全への配慮」が浸透するきっかけづくりとなることが、彼らの大きな目的のひとつです。

この取組みが貢献するであろうSDGsの目標はこちら↓
目標11:住み続けられるまちづくりを
目標12:つくる責任 つかう責任
目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

【おわりに】

日本だけにとどまらず世界でも多くの音楽フェスがSDGsの取組みを行っています。
音楽フェスでは誰に強制されるでもなく、参加者全員が自然とSDGsに繋がるような行動をしており、参加者全員でSDGsに向けた活動を作り上げられています。
音楽フェスは、好きなアーティストの演奏を聴くということはもちろんですが、参加者全員でひとつのものを作り上げるという事も醍醐味のひとつではないかと私は思います!

SDGsというとハードルが高い気がしたり、特別なことしなければいけないような気がしますが、そうではなく自分の好きなことや、趣味を通してSDGsに貢献できることは実はたくさんあるのではないでしょうか。
昨年は新型コロナウイルスの影響で、多くのフェスが中止になってしまいましたが、いつか普段通りのフェスが開催されるようになった時にそんな事も意識してみたいと思います!

note_中村くん


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