『いそじ』〜その2〜
夏男、アキ、手を繋いだまま上手前から走ってくる
アキ ハア、ハア、ちょっと話して!なんだったの?あの男…。
夏男 ハア、ハア、…さあ?あ、いやーあのーまあ座ろうか。
アキにサス
アキNA 怪しい…やっぱりこのおっさん怪しい…。さっきの男、おっさんのこと探してたっぽいし。あんな男に追われるってこのおっさん何者なの?ひょっとして本当に殺し屋?それでそれであの男はおっさんに恨み持った人に雇われた殺し屋なんだ…。なに?私殺し屋同士の揉め事に巻き込まれてるの?ってことは目撃者である私は消される?そんなの嫌だ!逃げないと!
夏男 ちょっと君…さっきから何ブツブツ言ってるの?殺し屋同士も揉め事ってなに?
アキ 私は誰にもおっさんのことは喋らないし、おっさんのことはもう忘れるから逃がして!お願い!それじゃあ!
アキ、逃げようとするが、夏男に止められる。
夏男 ちょっとちょっと!
アキ …うわーん!殺されるー!誰かー(泣く)
夏男 こういう時はパンだ!パン!
夏男、アキにパンをあげる。アキ、パン食べる
アキ いくらなんでもそんなことないか
夏男 君まで逃げなくて良かったのにね、ごめんね。ていうかさ色々あると思うけど家に帰ったらどうだ?暗くならないうちに。
アキ 今何時?
夏男 君も時計してるじゃないか。
ここから先は
1,184字
¥ 100
もし良ければサポートお願いします。今後の生きていく糧にさせていただきます。