食事の共犯者

私はラーメンのシメにご飯を入れたくなる。

ケーキのフィルムは舐めたくなるし、余ったパスタソースはバケットで余すところなく味わいたくなる。

でも、その姿は基本的に人に見られてはいけない姿とされている。

だから私は外ではラーメンとご飯は別々に食べるし、ケーキのフィルムは綺麗に巻き取るし、パスタソースはできるだけパスタに絡めようと努力する。

では、家の中だと?

無論、全部する。

そこで考えた。

好きな人と暮らすようになったらどうしよう。

生理の前と最中にくる暴飲暴食も、ご飯中のちょっとしたマナー違反的なのも、全部見られてしまうではないか。

うーーーん、悩ましい。

あ、その姿を見せられるような人と一緒に住めばいいのか。

というか、その姿を晒したいと思えるような人と暮らすべきである。

私の中を見て欲しい、見せたい、と思える人。

そんな人が現れるのかどうかはさておき、そういう人と暮らしたい。

おうちの中で "ちょっとだけ悪いこと" をしたい。

ふたりで共犯者になるのだ。

なかなかありだな。

食事の共犯者。

犯した罪どころか、胃の中身まで一緒なんてときめいてしまう。





未来の共犯者の方へ

私と一緒にラーメンの中にご飯を入れませんか。

私より



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?