ロースクールの授業は、怖いのか!?について
たまに映画やドラマなどで観た方もいるかと思いますが、アメリカのロースクールの授業では、先生に指名されて学生があたふたして答える、、みたいな場面が出てくるかと思います
日本では、一方的に先生が講義をして、ノートに書き写すというスタイルが一般的かなと思います。レクチャー形式と言いましょうか。いかに先生の言うことをよく効率的に覚え、先生が欲しい答えを正確に言う人が好まれるという傾向があると思います。個人的な意見ですが。中学校高校は特にその傾向がありますよね。大学は学部によるかなとも思います。
アメリカのロースクールは、ソクラテスメソッドと方法をとっています
要は、学生は授業の内容を事前に予習します。該当箇所をテキストで読むのですが、大体30ページぐらいあります。判例が何件か書いてあるので、その判例の内容を自分で授業に入る前にあらかじめ概要を掴んでおくことが大事になります
ドラマや映画などで、学生が先生に指名されている時は、判例は、誰と誰が、何を問題として争っているのか?などを聞かれます。
また、事件の論点に対して、裁判所がどう解釈したのかといった判例の要旨をいかにおさえているか、が重要です。
このため、生徒がしゃべる比率が、日本の学校教育よりは多いかなという印象があります。
Legally Brondeという映画が昔ありましたが、ロースクールは、教授が怖くて、すごく怒られるみたいな雰囲気もありますが、今、私の通っているロースクールはそんなことはありません。
喋らないで黙っているより、間違っててもいいので、どんどん発言する人の方が好まれる傾向にある気がします。
アメリカ人にとっても、このソクラテスメソッドによる授業は緊張するらしく、Youtube動画を見ると、学部生の時と全然違うのでショックだ!みたいな動画も、ちらほら見かけました。
また、このソクラテスメソッドを、 Cold Callingスタイルと書く先生もいます。
確かに、漫然と授業をとりあえず聞いてればよかったレクチャー形式の授業よりは、当てられて答えられないと恥ずかしいみたいな気持ちもあるので、大学の学部生から直接ロースクールに入ったアメリカの JD の生徒達にはかなりショッキングなのかもしれません
社会人経験を経てから学生に戻ってみると、このプレッシャーに打ち勝つには、「授業は仕事である」と思うと、割と楽な気がしました。
社会人で仕事をしたことがあれば、上司に説明したり、お客さんにセールスしたりと、自分のやってることを説明する場面は、ある程度あるかと思います。
また、仕事であれば、会議に出るために事前に資料を読んでおいたり、自分が発言する内容を頭に入れとくといったことは、自然とやっている方が多いのではないでしょうか?
それと同じで、ロースクールの授業も、仕事で会議に出るのと思うと、何も知らないで行って、ぼーっと座っていては、後で上司に怒られるぐらいな…くらいの気持ちで行くと、わりかしいけるかなと思います。
答えられなくて恥ずかしいというのは、ずっと日本で教育を受けてきた私の感覚なのですが、アメリカの大学だと間違っていても喋っている方が偉いみたいな雰囲気があるので、あんまり発言の内容は気にしなくてもいいのかなと思いました。
むしろ発言する勇気が大事という感じです。
カルチャーが変わると考え方も変わるので面白いですね!
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