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山に登りたいッ!三峰神社へ行って来た記録②

関東圏の田舎に住んでると、乗換え地獄なんて気にならないよねっ!

というけで、まず地元から越生(おごせ)駅へ下る。
寄居で秩父鉄道乗り換え・三峰口駅ルートだ。
気にはならないけど、なるべく楽していきたいのが人の心というもの。

さて、越生駅から八高線に乗り換え、寄居まで行く。
そのままICカードでタッチして出場扱いにしてもいいのだが、三峰口駅窓口でお支払いをせねばならない。
いや、そうしてもいいのだが、何か面倒。
寄居駅でいったん改札を出て、切符を買う。
三峰口駅までは800円。うーん、駅数的に高いような気もするが、考えてみれば距離的には物凄く遠いし、そこそこ?普通くらい?という気もする。

寄居駅のトイレがこのときに解らず、切符を買ってから外に出た。ホームの端にあったことを後で知る。
早朝なので、駅近くのお店の方が開店準備していたり、50mほど離れた観光公衆トイレの掃除のおばさまが居た位で、あとは電車を使用する人とすれ違った程度だ。
そしてお手洗いを済ませた後、本当にマジで何も無いし、鉢形城跡に行くにも戻って来られる自信が無いのでホームで待つことにした。
ホームには部活動の生徒や遊びに行くのであろう子供達もいた。出勤の人も勿論いたと思われる。
そうだ今日はGWでしたなと思い至る。


試練かと思った。

秩父鉄道の列車に乗り込んだところでテンションが上がってくる。

旅行というのは、未知の場所に行く時ほど行きの行程でテンションが上がり、どんなに寝不足でも眠れなくなってしまうのだ。

が、そのテンションでもカバーできない事態を乗ってから数分で察する。
そう、座席が硬くてすわりが悪いのだ。

いや、私はおデブさんだ、そのうち座りも良くなろう。
そう思った。 思いたかったのだ。

そうして乗り換えてから初めての駅「波久礼(はぐれ)」に到着。
珍しい名前だなーと思い検索してみると、なんということだろうか。
地名は「破崩」からとって「波久礼」にした、と。
ここ、山が破れて崩壊してた土地なんですね……なんともいえない気持ちになってしまった。前日から朝にかけて雨が降っていたから余計である。

そんなこんなで波久礼、樋口、野上と来て長瀞に到着する。
埼玉県民として埼玉の観光名所といえば、と言って大体直ぐ出てくる「長瀞」である。
が、人間大概は「観光名所なんてその県に住んでればいつでも行けるわという謎の舐め」を持っているわけで、例に漏れず行ったことが無いのである。
「はぁ~、長瀞ってこんなところにあったんか~」
という感想を抱く。場所さえも知らなかった。
郷土カルタなんかやってても興味なければ行かない・調べない典型例である。
因みに、長瀞に秩父三社の1つ「宝登山神社」があるので、時間があればそちらも行ってみるといいのではないだろうか。

さて、ここまで来て私は眠れなかった。珍しくも四時半起きをしたというのに。

痛いのだ、尻が。
お尻が痛いのだ。
座席が、私の体重分を跳ね返してくるのだ。
いや、むしろお前は跳び箱の手を突く布の部分では?
見た目は張りがある、普通の電車と同じ座席だ。
確かに座ったとき、跳ね返りいいねーくらいには思っていた。

しかし、半分ほどまで来て、お尻が痛くて死にそうになる。
皆野駅あたりで痛すぎて座るのが苦痛になっていた。
しかし、もしかしたらこの先眠るかもというなどの望みを持っていたのでそのままであった。

結果、白久(三峰口駅の1駅前)を出たあたりで立ち上がった。気の逸った観光客くらいに思ってもらえるだろうが、そんなものではない。

尻が!痛いのだ!!!

何で皆そんな平気な顔してんの!?つらくない?私の尻の耐性がないだけ?!
と軽く泣きそうである。


新緑と天気雨で幸先が良い。

三峰口駅に到着すると、清々しい空気が待っていた。

お尻の痛さを現金にも忘れ、山を撮った。天気雨だけど撮らざるを得ない新緑と鉄道の景色なのである。それが見出しの写真である。

雨上がりと早朝の空気に体が喜んでいる。
空気が綺麗で澄んでいて気持ちがいい。

さて、雨が完全に上がり日差しは強くなり始めた。
西武バス乗り場で待機をしていると、ツバメがビュンビュン飛んでいる。
もうそんな時期か、近くに巣があるんだな、と思いつつ暇なので見ていると、勢いよく突っ込んできそうなツバメにビビり始める。
ツバメさんの方はもっとビビっているだろう、途中でカクン!と行き先を変えるのだがやっぱり怖いものは怖い。

ツバメに内心びくびくしていたが、人が増え始めるとツバメももっと外へ飛び出していくようになった。
登山道へ行く客や、そのまま神社までいく客はやはり装備が違うなと思いつつバスを待つ。
さて、来たバスといえば、すでに人が立っていた。

一時間立ちっぱなしコース決定の瞬間である。

③につづく。

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