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はじめての踠き苦しみ。

'90年代に私は上京した。

高校を卒業し、大手町にある某企業へ就職。
憧れの東京生活、華の都東京。
新幹線で2時間ほどの距離だった私の故郷福島県。
2時間移動しただけで別世界な東京。

青二歳の私には、東京へ行く事しか頭になかったのである。


約6年間、東京で生活し、私は地元福島へ戻った。

東京生活の中でいろいろなオトナと知り合う機会があり、 

青二歳は自分の未熟さ、
考えの甘さ、
知らないことの多さを知る。


地元を盛り上げたいと思った。
これも青臭いといえば青臭いのだが…


ある洋服のセレクトショップで働くことになった。

高校時代によく通っていたお店。

社長の人柄に惹かれていたのだ。


私が働き始め、
3、4年後に店は繁盛し、手狭になったため、もう一店舗を開くことになった。

私が店長として。


私は頑張った。
シャカリキに頑張った。

"人と人との繋がり"

"人と人との付き合い"

を、とても大事にした。


お店に来てくれるだけでも本当に有り難い。


そんな姿勢が受け入れたれたのか、
お客様は増え、売り上げも伸び続ける。

お客様のプライベートな相談にものり、

お店の兄ちゃんから、
知ってる〇〇兄ちゃんへ。

いろんなイベントにもプライベートで顔を出し、

お店を知ってもらうことも続けていた。

知り合いのDJを誘って
地元でイベントうったり、

地元ローカルラジオの喋る方のDJもやったりした。
(無償です)

………………………………


いつの頃からか、

あの、人柄の良かった社長が変貌していた。


なにかと金の話をするようになる。


そして、

私が地元で所謂人気者、有名になってくると、

私に対する言動や態度が明らかに変わってきたのである。


"私は、人気者になりたい!"

とか、

"有名になりたい!"

とか、

一度も思ったことが無かったのだが、

いつの間にか彼には、そう映っていたらしい…。


社長の言動や態度は、
具体的な圧力へ…。


私の給料は、前サラリーマン時代よりも安かった。

かなり安かった。

自店の商品をセールスするため購入したり、

有限会社へしたのは私が就職して5年後だった為、
税金等々は自腹。

その時点で手元に残るのは数万。

そこから、

駐車場代、携帯代、少しの定期預金…、

手元には2万円残れば御の字だった。


"好きな仕事を選んだのだから、
其れは仕方ない"


そう自分に言い聞かせ、ずっと誤魔化していた。


外から見れば、

『アイツは有名でキラキラしてる。』

『女にもモテるだろ。』



"なんにもわかってくれていない…"

(まぁ、当然といえば当然なのだが…)

それでも、

私は愚痴を言うことをしなかった。

当時付き合っていた彼女にも言うことはなかった。


痩せ我慢していたのかもしれない…。

………………………………

《具体的な圧力》

店、会社としての利益は上がっていたのに、

私の給料は下げられた。

週一の休み、

午前10時から夜9時近くまでの仕事。

週一の休みも東京出張で消えることもあった。

それでも私は愚痴も言わずに我慢していた。

肉体や精神はボロボロだったかも知れない…。


"外から見れば、キラキラしてる人と見られながら…。"


ある朝、出勤で車の運転中、急に訳の分からない症状に襲われ、顔面蒼白、激しい動悸、死ぬかもしれないという恐怖感…


車を止め、

外の空気を吸う。


《一体なんなんだコレは…?》


その後、

その症状は酷くなり、

日常生活に支障が出始めたので、

病院へ行って、いろんな検査をしたのだが、特段体に異常は見つからない。

原因は分からない私は焦っていた。


ある医師から、

『もしかしたら…、
一度、診療内科を受診した方がいいかも?』

と言われて、

ん? 

診療内科?

初めて聞く医療部門だ…。

そして、


生まれて初めて、精神病院へ行った。

精神病院に偏見を持っていたわけではないが、少し怖かった。

"でも、このままではダメだ!、埒がない。"


勇気を出して、精神病院へ行く。


藁をも掴む想いで…。 

そして、

《 あなたはパニック障害です。》

《予期不安というものがあります。》


初めて聞く言葉だった…。


誰にも相談もせず、

愚痴も言わず、

自分中だけに留めておいたため、

精神(メンタル)に限界がきていたのだ…。


既に限界が超えていて、

身体が悲鳴を上げ、

症状として現れてきたのだ…。


〈 人は見た目では判断できない〉

〈お金によって変わる人もいる〉


この病をキッカケに、

それをまざまざと教えられた。


………………………………


真面目な人、

几帳面な人、

完璧主義な人、

純粋な人、

ワガママじゃない人、 

そんな人達が陥り易い病らしい。


そんな人たちへ私は伝えたい。


我慢しないでください。

肩の力を抜いていいんです。

自分なかだけで解決しようとしないでください。


私は完治していませんが、
よくなっています。

上手く付き合ってます。

腰痛もちみたいな感じで。


同じ病気やメンタルで悩んでるあなたへ、

辛いのはあなただけではない、

知らないだけで、けっこういます。


上を向いて 歩きましょう。

大丈夫!

きっとよくなる。


こんな私でも、

良くなってるんだから…。


上を向いて歩こう


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