隣で、先に、見上げたヒカリと【#シャニマス我儘なnote連作】
時間が過ぎるのが惜しくて
でも誰よりも先に行ってしまうのは、ヒカリを追いかけるあなただったね
初めてのキミになっていく
あの日から、少しずつ
【この記事は風野灯織コミュの多くのネタバレ、感想や考察、自己解釈が含まれています。】
はじめに
Lです。
こちらの記事はDiscordサーバー「SHINY CORD」内で企画していただいた「我儘なまま」へ向けてのソロ曲noteの連作の一つとなります(俺は灯織以外に恋鐘を担当させていただきます)。
べンプさんの記事も貼っておきますね。
今回この企画に参加させていただくにあたり、『プロデューサーとしてのプレイヤー』の目線から見る『スローモーション』を書いていこうと考えてみました。
シャニマスのプレイスタイル、プロデューサーの位置づけとして、個人的に
①ゲーム内に出てくるプロデューサーそのものを自分と置き換えてみる
②第三者目線でプロデューサーとアイドルのことを応援する
の二手に分かれてくると思っていて、後者が多いのかなとも感じています。
後者はやはり『コミュを読み物として楽しむ』という感覚が強いんじゃないかなと思っていて、前者のようにゲーム内で独自の考えを持ち喋るPを自分と置き換えることはなかなか難しいんじゃないかと考えています。あんな人(プロデューサーみたいな人)なかなかいないもんな
そんな中今回はあえて『自分が』プロデューサーだったら、すなわち自分をプロデューサーに置き換えて、風野灯織、そして「スローモーション」について考えてみようと思います。
☆豪華三本立て☆
①キミ→先→空。『耿耿』で見上げたヒカリと想い
②『スローモーション』とプロデューサー。ずっとキミは『上手』だった
③『スローモーション』ここ好きポイント!!!
キミ→先→空。『耿耿』で見上げたヒカリと想い
今までも、これからも「」
「柔らかな微笑み」→「伸ばす手に乗せるのは」→「耿耿」。
自分がプロデューサーだと思って灯織のことを見てみてください。
すると、自分から見て灯織の位置が
少し前→前→上となっているのにお気づきかと思います。
そしてこれ、光の入り方にも注目していただきたいです。
つまり何が言いたいかというと、
「Pと一緒に進もうと決めたばかりの灯織」から、「自分で光を掴みに、自ら先に進もうとする灯織」へ、そして「輝きを手に、先で輝く灯織」に。
プロデューサーとどんどん距離が離れていってるんですね。
プロデューサーとしては嬉しい限りというか、灯織が一人でもアイドルに積極的で、まっすぐなままでいてくれることは幸せこの上ない、だけれどその反面少し寂しくもあるんじゃないかと思います。
そこで「耿耿」のコミュ。
「遠くから、」というのはプロデューサー目線なんじゃないかと個人的には思っています。
灯織がどんどん先へ行ってしまって、嬉しいけど寂しくて、でも灯織は遠くでもわざわざ引き止めて一緒に歩んでくれました。
遠くて一人で輝くようになった灯織がもう前と随分変わってしまったように見えた、みたいな感じでしょうか。
このあと灯織と企画について話すのですが、これは自分がまだ灯織のプロデューサーである「確認」なのではないかとも考えています。
仕事についての前と変わらない会話が灯織とできること、それがプロデューサーとして純粋に嬉しいのではないのでしょうか。もし俺がPだったら嬉しいと思う。
「遠く(と思っていただけで、)」では灯織目線でプロデューサーとの距離を描いています。灯織としてもプロデューサーは大切な存在であり、決して一人では輝けなかったとわかっているからこそのコミュ。
「近くから、」はいつもと変わらない日常。生真面目で真摯でまっすぐで、気にし過ぎなところも何も変わらない。その些細な、でも大切な「確認」のコミュだと思っています。
今までもこれからも、プロデューサーは「プロデューサー」なんです。
アイドルがいくら有名になって自分と話す機会も減っていったとしても、プロデューサーはいつまでもずっと「プロデューサー」であり、その関係は灯織とプロデューサーの間にも変わらないと思っています。
もし自分がプロデューサーでも、きっと、いや絶対、ステージで輝く灯織を見て寂しい思いだってすると思います。世の中のいわゆる『綺麗な部分』、『嬉しい』だけで済まされない複雑な感情までもを描くのがシャニマスというコンテンツの素晴らしさなんだよな……。
『スローモーション』とプロデューサー。ずっとキミは『上手』だった
スローモーションの歌詞にはこのような一節があります。
シリウスは太陽を除いた地球上から見える最も明るい恒星。
シリウスは灯織の理想の姿かと個人的には考えています。詳しくは後述。
冬の夜空のスクリーンにも浮かんだトライアングル、というのは冬の大三角形(シリウス、プロキオン、ベテルギウス)でしょう。
笑う三日月はプロデューサーの比喩かと考えます。
トライアングルはイルミネーションスターズの三人。
でもそのうちのシリウスだけは、今の灯織ではなく「灯織の理想の姿」。
具体的な例をあげるとSTEP編に出てくる文化祭のアイドルあたりでしょうか。
このアイドルや、「風野灯織にとって理想の灯織」じゃない自分と組んでくれる真乃とめぐる、そしてプロデューサーに、灯織は「いつか上手に『ありがとう』伝えられたら」と言っています。
では、灯織にとって『上手』とはなんなのでしょう。
まず『上手』の意味なんですけど、
らしいです。
今回は1の方の意味を参照して考えていきたいと思います(2の方の意味であるわけがない)。
灯織から見たプロデューサーはまさにやり方も巧み、手際も良いです。これは『上手』に当てはまるのではないかと思います。
ただきっとプロデューサー自身はそう思っていないんだと思います。
自分が『上手』にやってこられたのはあくまでアイドルが自分よりも『上手(うわて)』にいるからで、ずっとプロデューサーはアイドルに引っ張ってきてもらったんだと思っているのではないでしょうか。
灯織にとって『上手』というのは、プロデューサーみたいなこと。
でもプロデューサーにとっての『上手』はアイドルたちにありました。
繋がっているのに結局すれ違ってる、両片思いみたいな感じ。
灯織が自分を本当に好きになって、自分が本当にアイドルなんだと自覚することができるその日まで、『上手』な「ありがとう」を伝えるのは難しい。
だけど、その日までサポートするのがプロデューサーであり、ずっと隣にいる存在なんじゃないかと思っています。
『スローモーション』ここ好きポイント!!!
上記では『上手』という単語とフレーズに着目し深く考えてみましたが、ここからは単純に歌い方の好きなポイント、フレーズごとに当てはまるコミュを探しつつ語っていこうと思います。
※丸番号は好きなポイント
①「交差点で」の声の抜き方好き。「ふいに」まではちゃんと歌えたのに、少し浮ついた気持ちが後から到着した感じ。
②交差点で立ち止まる、といえばやっぱり「柔らかな微笑み」な気がする
③読み返す『キミ』のメッセージ。この『キミ』というのはプロデューサーでもあるかもしれませんが、灯織のファンでもあるんじゃないかと思います。
④「さっきから」と「スローモーション」の裏声の使い方が似ていて、「スローモーション」な時を表しているんじゃないかと勝手に思っています。
⑤「切り取った絵画みたいなトキ」はやっぱり「清閑に息をひそめて」を思い出しますが、でもこれは「これ」っていう特定のコミュを表しているというよりは、灯織がここまで見てきた景色、記憶に刻み込んできたトキを表しているんじゃないかと思います。
⑥「初めての私」→アイドルとしての灯織。
「あの日」→文化祭でアイドルを見たあの日。
はじめの頃の自分は不安ばかりで、どうしよもない衝動のままに283に応募していた。サビで、これまでの回想から今に戻ります。
⑦「灯りになれたらいいな」という純粋で明るい希望。プロデューサー、そして真乃やめぐるに出会ったからこそ、まっすぐに抱けるようになったのではないのでしょうか。
⑧走り続けたことを振り返っている、つまり「今の自分は立ち止まっている」ということ。GRADコミュを表しているように思えます。
⑨単純だけどここの歌詞めっちゃいいよな……
⑩気づきと振り返り。今立ち止まっている「ここ」まで来ることができたのは、真乃やめぐる、ファンやその第一号であるプロデューサーが見守ってくれていたからこそだと気づき、ヒカリを追いかける意味を今一度考え始めます。
⑪前述。
ここまで極端に隠喩を使うのは、そしてその比喩の意味が私にもわかってしまうくらいには、不器用で、それでいて挑戦的な灯織らしいです。
⑫「なれるのかな」の歌い方が少し不安気で、これはGRAD終了時の灯織あたりでしょうか。
「なれたらいいな」と抱いていた希望が不安に変わります。
ただこの不安は悪いものではなくて、前に進むための、少し背中を押してくれるような、そんなやさしいものなんじゃないかなと私的には思っています。
おわりに
ふふっ………
ふふふっ…………
最強すぎんだろ灯織さんよぉ………
今回は耿耿周辺のカードからはじめ、「スローモーション」を中心にお話させていただきました。
結局何言ってんの?って感じになっちゃったのは申し訳ないです。
風野灯織はいいってことよ。
おまけ程度にはなりますが「我儘なまま」のグッズで出ていた、ソロイメージのロゴも少し見ていきます。
灯織が親指と人差し指で挟んでいる2つの星は真乃・めぐる、人差し指同士で挟んでいる星は灯織を表しているんじゃないかと勝手に考えています。
手首についているゴムは下の2本が真乃・めぐる、上の1本が灯織でしょうか。四角のフレームのようなもので囲まれているところは「アイドル」「283プロ」といった、灯織の大切にしているもののような気がします。
難しいこと考えなくてもこのロゴ好き過ぎる。よい。
長い間オタクの戯言にお付き合いありがとうございました。
「我儘」ではありますが、どうか風野灯織「スローモーション」をよろしくお願い致します。
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