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読書リハビリ日記 #00 未読小説が読みたい。

 こんにちは。読んだことのない小説を読めなくなって早数年。円井零です。

 私は元々、本の虫でした。
 幼少期から中学生頃まで、絵本、小説と、特にストーリーのある本を大量に読んでいました。
 中学生に上がった頃、一体1年で何冊読めるだろうか、と記録したところ、100冊オーバー。小学生の方が最盛期だったので、多いときはもっと読んでいたはずです。

 そんな私ですが、徐々に本が読めなくなっていきました。
 本が嫌いになったのではなく、文字通り、“読めない”のです。
 高校生の頃は文芸部に所属していましたが、ほとんど読んだ記憶がありません(執筆もあまりしなかった部なので、一体何をしていたんだろう……)。
 教科書を読むのも難しくなり、成績も著しく下がりました。

 なぜこうなったのか、原因はわかっているのですが、「好きなものを好きなように」がコンセプトのこの場所に書くには、少々似つかわしくないので、説明を省くことにします。
 なんとなく、ハッピーなことではない、とだけ察していただければ。

 本が読めない。登場人物が覚えられない。展開を忘れる。そもそも目が滑って文章を理解できない。
 新しく小説を読み始めても、ほんの数ページでお手上げに。読まれないまま、本棚へ……。
 いつしか本を読もう、読みたいと思うことすらなくなり、図書館からは足が遠のき、本屋はマンガを買うだけのところに。

 でも、最近なんとなく気づいてしまったのです。本って、面白かったよねと。
 結末が気になって本のページをどんどんめくっていったり。閉じている間も、あの人物はこういう気持ちだったのでは、とか、次はこうなるんじゃないか、とか、考えを巡らせたり。知らないことがどんどん自分の身になっていったり。
 “本を読むこと”が自分の生活の一部となっていた経験があるからこそ、“本を読む”ということを渇望するように。

 読んだことのない小説を読みたい!

 過去に読んで、記憶の残っている小説は時間がかかるものの、今でも読めるのですが、読んだことのない小説を最後に読んだのは……いつでしょうか。
 もう何年も読んだことのない、未読小説。……読みたい。
 しかし、いきなり手を付けても、数ページで本棚行きとわかっています。

 そこで、読書のリハビリをしよう、と。

 過去に読んだ本や読みやすいエッセイから読んでみよう。そして、未読の小説を読めるようにしよう。という読書のリハビリ。

 実は7月末頃からすでに、未読だった『大泉エッセイ』を読み始めています。1日数ページ単位で読んでいるため、読了までまだまだ遠いものの、毎日読むことで、読むことへの抵抗感を減らそうと取り組んでいます。
 最初に『大泉エッセイ』を選んだのは、なかなかよかったな、と思います。大泉洋さんの書いたエッセイというだけあって、面白く、読みやすいので、毎日読むのが楽しい。
 そう、楽しいということが大事です。強制されて読むのではなく、義務感から読むのではなく、自分が読みたいから読む。それが元々の目的なのですから。

 そんなこんなで始まった、読書のリハビリ。
 読んだ本について、これから少しでも書けたらな、と思います。
 とはいえ。あれだけ読書好きだったのですが、実は読書感想文が苦手で……。どれだけ書けるかわかりませんが、何事もチャレンジ、やれるだけやってみます。

 しかし読書スピードはかなりのローペース。一体いつ「#01」が上がるかはわかりませんが、そこはまぁ、気楽に、気長に。

『読書リハビリ日記』、始まります。


円井零 

基本的に、お気軽に読んでいただければ、と思っています。 それでもサポートしていただいたお金は、好きなもののために使わせていただきます! 今欲しいものは……ボドゲの『キャンバス』