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夏、『サマーウォーズ』。

 夏真っ盛り、元気に過ごせていますでしょうか? 円井零です。 

 今日は映画の話題です。

劇場で観る『サマーウォーズ』。

 映画館でリバイバル上映の『サマーウォーズ』を観てきました。
 どんぴしゃの「サマーウォーズ世代」ですが、映画館での視聴は初めて。
『サマーウォーズ』自体は何度も観ていて、よく金曜ロードショーで放映されている編集版だけでなく、ノーカット版も観たことありましたが、映画館で観るとまた新たな発見がありました。

 まず劇伴(音楽)をガンガン浴びられる。
 今回行った映画館の設備のせいか、それとも古い作品のせいか、”綺麗な音”って感じではなく、もう爆音でガンガン来る感じでした。
 やっぱ映画館って、音だよね。
 聞き馴染みのある劇伴をあの音量で聴けるっていうのは最高でした。
 陣内家への道中でかかる曲(『Overture of the Summer Wars』)の畳みかけとか迫力満点。うるさいくらいに鳴る劇伴にわくわく感が増してきます。
 そんな爆音は、静寂も際立たせます。終盤、ドイツの男の子からのメッセージのシーンなんかは、よりぐっときました。
 劇伴を浴びると、「映画に来た!」って感じで好きです。

 あと、細かいとこまで目が行くようになりました。
 特に、15年前の作品って意識で観ると。
 舞台が15年前のリアルな日本って考えると、「15年前にもうこれあったんだっけ」とかなりがち。(作中世界は2010年なので厳密には14年ですが、公開年は2009年。)
 驚いたのは、電車内のデジタルサイネージ。行先とかのモニターの隣にある、広告を表示するアレです。あれって15年前にもうあったんだ!? と思ったり。
 後で調べると、結構前からあるんですね、これ。で、よくよく考えてみると、15年前って私、東京にほとんど行ってない歳で、電車もあんまり乗らなかったんですよね。そうか、15年前の私ってそんな時代かぁと思いを馳せるなど。
 あと、侘助おじさんがスマホ使っているのも驚き。作中、周りがまだガラケーだらけな中で、ほぼ唯一スマホを使ってるおじさん。さすが。(実はもう一人使っている。)
 やっぱiPhoneなのかなーSoftBankだし、とか思って見てました。(iPhoneは当初、SoftBankの専売だった。)
 子どもたちもこぞってニンテンドーDS(多分i)を使っていたり。もはや2画面が懐かしい。しかも飛び出さない2画面ですよ。ゲーマーなのでゲームハードで歴史を感じがち。
 そんな懐かしの日本だけでなく、明け方、朝顔がじんわりと咲いていく様なんかもしっかり見られました。
 OZ上の交通標識をラブマシーンがひっちゃかめっちゃかにするシーンで、「あ、渋谷だ」と思ったりも。細田守作品と言えば渋谷。

 当然のことながらノーカット版なので、甲子園出場をかけて戦う了平のシーンもばっちりあります。
 健二が花札を覚えるシーンも。
 キングカズマこと佳主馬が万助を師匠と呼ぶ理由も。
 あれもこれも……いや、金ロー版、カットしすぎでは……?
 初めてノーカット版を観た時は、「もはや別もんじゃねーか!」と思ったものです。カットされがちな間(ま)のシーンもあるとないとで大違い。
 やはりこのサイズが一番好きです。金ロー版しか見たことない方、ぜひ。

 万助と言えば、故・永井一郎さんの声をがっつり聞けたのも嬉しかったなぁ。
 最近『トイ・ストーリー』観たのでそっちでも聞いているんですが(スリンキーの声)、永井さんって声の感じは変わらないのに、役で雰囲気が全然違うので、豪快なおじさんって感じな永井さんが聞けて良かったです。
 15年、15年かぁ……15年も経てばいろいろありますわなぁ。

終わりに:4DX版もあるよ!

 そんなついつい時の流れを意識してしまう『サマーウォーズ』でしたが、面白さは変わらず。
 何でもできる仮想世界という舞台は当時斬新だったと思いますが、ストーリー展開は世界を救う、家族を救うという王道ゆえに、古くならないのかなと思います。
 終盤の次から次へと展開が押し寄せるのいいですよね。みんなかっこいいぜ。
 何度観ても鼻血を出しながら暗号を解く健二には、太助さんと同じ感想になる。「あ、暗算……」

 通常の『サマーウォーズ』のリバイバル上映はほぼ終わってしまいましたが、8月23日より4DX版の上映が始まるようです。
 4DXと相性良さそうだもんね『サマーウォーズ』。気になる。

 ちなみに、「『サマーウォーズ』は全く観たことないが、『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』は観たことある」という2024年において非常に希少と思われる人と一緒に観てきました。
 感想は「観たことないのに観たことある」でした。デジモン全く通ってこなかったけど、気になるなぁ。

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