世界音痴
紀伊國屋書店がいけ好かない
フリーター時代のテナントが新宿紀伊國屋で、
有名書店だからか殿様気質が鼻についた
人間だったらちょっと身構えてしまう性格の奴
多分そこで買ったんじゃないかな
休憩中の暇潰しにはちょうどよかったから
穂村弘の『世界音痴』
世の中に対して疎外感を感じてる歌人のエッセイ集
文体の自虐といい、鋭さといい、
私と同じ土地で思春期を過ごしていることといい、
なんだか心の表面を心地よくやすりがけする本で
時々手に取ってしまう
それが紀伊國屋のカバーに包まっているのが、
私はとても愛おしい
行き帰りの電車や喫煙所で、
苦手な人の服を着た友達の言葉を聞く
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