見出し画像

スマート都市インフラの分野で展開するポーランドのスタートアップSEEDiA社

case | 事例

よりスマートで持続可能な都市の構築を目指す企業間競争において、ポーランドのスタートアップSEEDiA社は、太陽光を電源とする都市家具で実績を残しており、ワルシャワに限らず台北でも注目を集めている。同社はスマートベンチから事業を始めたが、すぐにインフォメーション端末、電動自転車の充電ステーション、バス停へと事業を拡大した。同社の目標は、都市インフラの全てを太陽光のみで動かすこととしている。SEEDiAの主力製品であるスマートベンチは、台湾のE Ink社製の電子ペーパースクリーンを搭載してデザイン性を高めているが、単なる休憩場所にとどまらず、充電、Wi-Fi、USBポートなどが街なかで提供されるのだ。バス停も、携帯電話の充電ステーションを兼ねる他、暗くなると点灯するスマートLED照明を搭載している。

アジア最大級のICT見本市である台北国際コンピューター見本市(COMPUTEX)の、イノベーションとスタートアップに焦点を当てた「InnoVEX」において受賞したことでSEEDiA社はスマートシティ分野における先進性が示され、業界ウォッチャーから注目されている。同社は現在、持続可能な都市インフラへの需要の高まりとともに成長しており、24か国259都市に製品が設置されている。今後も世界中の都市が気候変動やエネルギー効率の問題に取り組む中で、欧州の主要プロジェクトを視野に入れながら拡大を目指しているところである。

insight | 知見

  • アジアのメディアにポーランド企業が紹介されていたので気になって読んでみました。

  • 福岡でいうと博多駅前通りにはいい感じでベンチが設置されていて、通りの過ごしやすさを高めていると思います。一歩進んで記事のようなスマートベンチのような設備があると、通り全体が通過する空間から滞在する空間に変わっていくかもしれません。