英国の住宅危機から見る世界的な政策の失敗
case | 事例
(国連ハビタットのマイムナー・モハメド・シャリフ事務局長の論説)
ロンドンをはじめ英国は過去数十年間、住宅物件の供給不足が価格を押し上げ、現在の英国では1,100万人以上が収入の4割以上を住宅に費やしており、その割合は欧州で最も高い。この住宅危機は英国だけの問題ではなく、世界的にも過去から失敗が繰り返されてきたものでもある。1948年の世界人権宣言では、人々の充分な生活を享受する権利を認め、1976年にバンクーバーで開催されたハビタットI会議では、各国の