ストロングゼロを飲んだらめちゃくちゃに酔った話
この記事の内容はこのタイトルで全てなのだが、一応順を追って書くことにする。
ストロングゼロの「から揚げ専用」塩レモンなるものが出ていることを少し前に知った。
甘いものが好きなので甘いチューハイやカクテルは好んで飲むが、ストロングゼロは何年か前に一度試して「あんまり甘くない」「9%は強すぎる」と子供みたいな感想をもって以来一度も飲んでいなかった。
しかし、それはそれとして「から揚げ専用」と言われるとちょっと気になってしまう。
もとよりちょっと変わったものを見かけるととりあえず試したくなる質だ。
そこで、いつでも飲めるように買っておいたそれを、昨日ようやく解禁した。
お供はスーパーに置いてなかったという理由で鶏のから揚げではなく竜田揚げだが、まあ同じようなものだろう。
オーブントースターであたためた出来合いの竜田揚げをストロングゼロで流し込む。お酒だけだとかつてのように甘さが足りない…となるところを、あの「アルコール感」に揚げ物のあぶらっけがいい具合にあわさって、なるほど看板に偽りなしだ。
めちゃくちゃ美味い。めちゃくちゃ美味いのだが、しかし、タイトルにも書いた通りめちゃくちゃに酔ってしまった。
そんなの分かりきってるだろうというツッコミが入りそうだが、最後に飲んでから日が経ちすぎて、ここまで酔うということをすっかり忘れていた。
甘い酒をジュース感覚で飲んではすぐ酔うので、酒の飲み方が下手という自覚はあるが、それにしても強い。頭がぐらんぐらん揺れて、じっとしていられない。ほろよいを飲んだときのふわふわ、ちょいねむ、という段階を遥かに超えていた。(ほろよいでさえ、先日初めて立ち飲みをする機会があって次からは立って飲むのは避けた方がいいかも、と思ったばかりだ)
一人暮らしで自分しかいないのをいいことに好き放題飲んだときでも、一気にここまで酔ったことがあったかどうか。
二日酔いやそのほか最悪の事態は避けられたが、その晩はまったく使い物にならなくなり、布団にもぐりこんでごろごろするだけで一日を終えていた。
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昔、「ストロングゼロ文学」なるものがネットで流行った。
私は当時それを見ながら、「自分はストロングゼロの良さはよく分からないけど、こういう象徴として扱われている現象自体は面白い」というような受け止め方をしていた。
以前、とある方が「コンビニのサンドイッチとおにぎりで食事を済ませる日は、その日を諦めた(置きに行った)日だ」というような話をしていたのが妙に印象に残っていた。
聞いた当時は、面白いと思いつつも、自分の中で食に対するそういった感覚がなかったので、面白いと思うだけで終わっていた。
それが、ストロングゼロを飲んだこのとき初めて、「あのとき話題になっていたのはこういうことだったんだ」「これを飲むことはそれと似ているのかもしれない」と、すとんと自らの内に理解した。
「その日を置きに行く」を通り越し、その日の夜を全部投げ捨ててめちゃくちゃにしたいと思うことが今後もしあるとしたら、きっと私も深夜のコンビニでストロングゼロを手に取ることになるのだろう。いや、そんな自棄は起こさないに越したことはないし、正直あの酔い方はもうこりごりだが。
ストロングゼロ+竜田揚げの組み合わせは純粋においしかったので、これがもう楽しめないことだけが惜しまれる。
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