![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64548039/rectangle_large_type_2_f4fc32efb72952719a1e64da3ce7e0e9.jpeg?width=1200)
自分でコントロールできないことは切り捨て、「自分」と「未来」に目を向けよう。
「あの人にどう思われているだろうか」
「いつも私ばかり我慢していてつらい」
私たちは、日常の中でごく普通にこのような思考を浮かべて悩んでいます。
”こう思われたい”とか、”きっとこうしてくれるだろう”といった思考は、そうでなかった場合にひどく落ち込みますよね。
しかし、”他人がどう思って、どう反応するか”ということは、果たして自分が解決できることでしょうか?
そんな時に、思考をシンプルにさせてくれるのが「課題の分離」です。
課題の分離とは何か
「嫌われる勇気」の著者:アドラーはこのように言っています。
”あらゆる人間関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと、あるいは自分の課題に土足で踏み込まれることによって引き起こされる。”
引用:嫌われる勇気「アドラーの教え」
課題の分離とは、人間関係の問題が起きたときに、
その問題は”他者の課題”か、”自分の課題”かを切り分けて考えることです。
「他人からの評価」は、「相手がどう評価するか?」という”相手の課題”なので、自分がどうこうできる問題ではありません。
自分がコントロールできないことは考えなくて良い、ということです。
なぜ課題の分離が必要なのか?
課題の分離が意識的にできていないと、”考えてもどうしようもないこと”=他人の課題に踏み込んで考えてしまいがちです。
その結果、イライラや負の感情がマイナスのエネルギーを産み、時間もエネルギーも無駄にしてしまいます。
”課題の分離”を意識することで、「自分」の視点に集中することができるのです。
「課題を分離」を実践するためのポイント
【ポイント1】その物事は”自分でどうこうできることなのか?”を考える。
【ポイント2】自分でコントロールできることであれば、「自分」に視点を当てて、問題解決に取り組む。
【ポイント3】”相手の課題”には踏み込まないようにする。
「いつも私ばかりが家事をしている」という不満があるとします。
相手に対してもっと家事を手伝ってほしいと思っているが、家事を手伝うかどうかを決めるのは ”相手の課題”です。
「してくれたら良いのに」と強要しても、反発を産みます。
「他人は自分の期待を満たすためにいるのではない」と認めることが大切です。
課題の分離をやってみたら、とてもシンプルになった
仕事でのある一コマ
病院師長に辞意を伝えたら、「人手不足だから困る」と言われた。
〈課題の分離〉
病院をやめるかどうか→自分の課題(自分でコントロールできる)
人が足りないからケアが不十分になって困る→患者の課題
求人を出して人を増やすか、今の人数で回るように患者数を調整する→病院の課題
仕事を辞めることで、周りが批判してくる→他者の課題
そう考えたら、辞めたことで多少の迷惑はかけるかもしれませんが、
自分がコントロールできることは「仕事を辞めるかどうか」だけなんですよね。仕事を辞めたことで起きる周りの批判は自分ではコントロールできなので、そこを考えて悩むのは無駄です。
他人からの評価を求めるのは、”評価をもらえるからやる”と他人のために生きていることになります。
それよりも、”自分がもっとワクワクする働き方はないか?” など「自分で変えられることに目を向ける」ことで、未来も変わってきます。
「自分」と「未来」は変えることができる
”他人と過去は変えられない。
自分と未来は変えられる。”
引用:カナダの精神科医 エリック・バーン
ふと浮かんでくる自動思考は、よくよく深掘りすると他人の課題であることが多いです。
ポイントは「自分がどうこうできる問題かどうか」という考え方。
自分の課題に集中することで、考えるべきことがかなりシンプルになります。また、自分の今の課題に向き合い続けることで、”自分の未来”もよく変化していくでしょう。
自分自身がよく変われば、周りもそれに影響されてよく変わることだってあるかもしれません。
ぜひ自分と未来をどのように変えていきたいのかを考えてみましょう!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?