辞書を片手に
最近、辞書を買いました。それも国語辞典を3冊!
子供が辞書を欲しいというので書店に行ったんですが、いろんな出版社から出ていて国語辞典だけでも10冊以上はありました・・・ で、どれ選んだらいいのか迷って色々調べてみたんです。
例えば「花」を言葉で言い表すとき、どのように説明しますか?考えてみましょう!
難しいですよね?頭にくっきりイメージあるのに言葉だけで「花」表現するの。
辞書ですとこうなります。
【花】
植物が、なかまをふやすためにさかせるもの。花びら・おしべ・めしべなどを持っていて、美しい色や形のものが多い。 (*小学館 ドラえもん はじめての国語辞典より)
うん、とってもわかりやすい。別の辞書ですと
【花】
植物の茎・枝の先に時を定めて開く物。多くは、きれいな色といいにおいを持ち、他と識別される。 (*三省堂 新明解国語辞典 第7版より)
時を定めて開く の表現がかっこいい!
はじめて気が付いたんですが、辞書によって言葉の語釈って違うんですよね。いろんな出版社がそれぞれ独自の方針でつくっているから当たり前といえば当たり前なんですが、そこに人が見えるというかセンスを感じるというか面白くて何冊も欲しくなります・・・(で、3冊も買ってしまいました笑)
毎回このコラム書くときに、僕は言葉を知らないなぁ・・・と途方にくれるので、子供達にはたくさんの言葉を持たせてあげたいです。たくさんの言葉を持つためには、たくさんの言葉に出会わなくてはなりません。そんな意味でも数種類の辞書を持つことおすすめですが、お庭を文字に置き換えて眺めると、「木 葉 光 木陰 バケツ どろ団子 ネコ スズメ ジュンベリー テントウムシ ・・・」たくさんの生き生きした言葉が溢れてます!五感をフルに使って獲得した言葉は、辞書をめくるだけでは得られない強い言葉になる気がします。
今度の休みは、辞書を片手にお庭に出てどれだけの言葉に触れられるか!子供たちと勝負してみようと思います。
*「にらめっこ」2018年 3月4月号 掲載に加筆修正
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