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立春まとめ|巣を整えはじめる

春が来て、新しい一年がはじまりました。中医学では春は発陳の季節。
「陳」という漢字には、平らに並べること、そして、古いものという意味があります。ここから春分までは、新しいことをはじめる前に、冬の時期に固めておいた古いものを整理しておくと良い時期。立春はその仕事はじめのような大きな節目です。

お部屋の物や、スマホやデジタルデバイスに溜まっているデータの断捨離・整理整頓など、古いものを見返し、捨てるものと引き継いでいくものを選別し、身の回りを整えていくと良いでしょう。わたしはこのnoteのマガジンの整理をしながら、そこに通底するテーマについて考えています。


暦のこと

2020年の清明(4月上旬)から始めた二十四節気通信、シュタイナー教育やフランス滞在経験に影響を受けてはじまったアドヴェントカレンダーなど、このnoteでは暦のことを沢山書いています。二十四節気には年ごとに決めたテーマがありますが、音声配信に挑戦してみた今年は「喋る」。それも終わりが見えてきて、二十四節気研究はこの辺りで結晶化した何かをつくる新しいプロセスに入ると感じています。暦は自分にとってどんな存在なのかな?と改めて捉え直しています。


子どもと共につくること

100日間絵を描き続けるプロジェクト「一日一描」や、そこから派生する形ではじまった「水曜日のアトリエ」。どちらも子どもと共につくる、というテーマ性がありました。子どもも成長してきて、生活スタイルや関わり方も変わってきたので、こちらもここら辺で一区切り。新しいビジョンややり方を模索中です。


今を生きるために過去を味わいきる

クリスマスからちょっと長いバカンスに入っていたフランス滞在記の更新を、また2月11日の金曜日から再開しました。帰国から2年が経とうとしており、当時のフレッシュな記憶はだんだん薄れてきていますが、何とか今年中には書き上げたいところ。

気がついたら68話。こんなに長くなると思わなかったので(20話くらいで終わるつもりだった)自分でもボリューム感にびっくりしながらもなぜ滞在記を書くのだろう?といつも考えます。

約半年間のフランス滞在はわたしの人生史上最も過酷であり、最も幸せな時期でした。間違いなく人生のターニングポイントとなった事でしょう。美しい思い出としてぼんやりとっておいても良いのかもしれない。そう思うことも結構あります。けれど、味わう余裕のなかった感覚や感情が大きすぎて、それは事あるごとにわたしの後ろ髪を引いてきて、今この瞬間の印象を霞ませる感覚もあります。だから、一つ一つふり返りながら、それをしっかりと味わいたいと思っています。育ていく娘の今という時間をしっかりと生きるために。


やめることははじまり


▪️すてっこしマガジンを今年こそは書こう

2020年から急に創造性が花開くように感じはじめ、このnoteでもいろいろと発信し始めたのですが、そのターニングポイントは「すてっこし」にあるように感じます。

約半年間のフランス生活を経て、生活に必要なのはスーツケース2個分なのだと気づいたわたしたちは、帰国後引っ越しと共に大断捨離を結構したのでした。ひたすら物と向き合って、物理的にも感情的にもスペースに余裕が生まれてくるごとに「何かを生み出したい」という力がみなぎってくるのを実感しました。それからというもの「すてながら変容する」がわたしの、わたしたち家族の、ポリシーとなったのでした。

フランス滞在記が終わったら書こうなんて言っていたら、フランス滞在記が予想外のボリュームになってしまいまだまだ終わる気配がないので(汗)、春分が明けてからスケジュールを組んでちょこちょこ書き始めたいなと思っています。


▪️デジタルデトックス

また、家の中や物理的空間がすっきりしてきたら自然と目に見えない領域、情報空間に気持ちが向いてきて、デジタルデトックスをはじめました。昨年の終わりには初めての有料マガジンも作ってみました。今年は土用の期間に合わせてデジタルデトックスを定期的にやっていきます。


Body work

昨年の4月から月に一回開催しているBody workのクラスがもうすぐ二週目に入ります。2月のクラスではこの一年やってきたことをぐるりとふり返る瞑想をしました。共に身体の深い叡智を学びあう仲間がいることに感謝すると共に、次からの一年の構想やインスピレーションがどんどん湧いてきました。次からは禅画・十牛図についてもやってみようかなと思っています。


今年はもっとフィールドワークがしたい

マガジンの整理をしていたら、今年もっとやりたいことが見えてきました。それはフィールドワーク。

最近、イラストの仕事依頼が増え座りっぱなしなので、カメラを持って外へ出かけたり、歩く時間がもっと欲しいなと思いました。娘と一緒に「一日一描」ならぬ「一日一写」なんていいかもしれない。

サウンドスケープも今年はもうちょっとやりたいです。ここまでひたすら「書く」「描く」で来てそこの回路がいま強いので、他の五感も使いたくなってきました。また、アーノルド・ミンデルのプロセスワークを今年はしっかり勉強しようとも思っているので、身体の感じ取る些細な感覚をとらえる時間を大切にしたいですね。動画も作りたいなぁ。


みんなの立春

二十四節気通信の画像を使って、記事を書いてくれたみなさんをご紹介いたします。それぞれの立春の世界観。それぞれに語られる春のはじまり。とても嬉しく拝見させていただきました。記事を書いてくださりありがとうございました。


立春のふり返りワーク


節分が終わり、新しい春がはじまりました。

立春のこの時期は、冬にためた物をデトックスして、新しい春のエネルギーを受け止める準備をするための期間。本格的な春の到来を前に巣を整えておくのです。

昨年の立春からここまでの一年は、どんな一年でしたか?
この一年のテーマを一言で表すと?

どんなことが結晶化しているのを感じますか?
その結晶化したものとは、次の春に持ち越すエッセンスです。

しっかりとふり返りながら、次の春に持っていくもの、ここで味わいきっておしまいにするものの選別に努めると、次の春からのテーマやもっとやりたいことがクリアになってくることでしょう。

それは何ですか?
どのように取り組みたいですか?
まだはっきりとした形になっていないとしたら、どのような感触でしょうか?

雪が降ることもありまだまだ冬の気が優勢ではありますが、ふきのとうや福寿草が芽を出し、春は確実にこちらへと歩みを進めています。

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