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みんなでフォルメン|MatsubaLab.art部


年が明けたら、家族みんなでとりくめるクリエイティビティのワークをしよう。

と決めた昨年の年の瀬。

さて、何をしようかと考えて、昨夜はここ2年ほど習ってきた、フォルメン曲線をみんなで描くことに。


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自分が習ってきたことを人に伝えるのは勉強になる。

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娘はパパと一緒に。まっすぐと波波を描く。おー!と歓声が上がる。

最近、文字や数字に興味を持ち始め、自分なりの文字や数字を開発中の彼女。
発達的に、少し早いかなと思いつつ、でもすごく楽しそうなので一緒に描いてみる。


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文字も数字も、ルーツは直線と曲線。

曲線を描くというのは直線という緊張や結び目を解いていく行為らしい。

文字や数字をできあがった形やシンボルとして体に記憶させるより、あらゆる線の重なりが意味を持ち、できあがってく様を楽しんでほしい・・。
私自身がそんな教育を受けたかったなぁ。


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夫はフォルメンが得意なようで、異様にうまい。
どうやら「あぁ、懐かしいわ。子供の頃ずっとこんなの描いていたよ〜」とのこと。一体どんな子供だったんだ(笑)。

弦楽器を弾く彼にとって、繰り返し曲線を描く運動は、弓の動かし方に似ているらしい。「スゥッ、スゥッ」と音をつけながらリズミカルに描いている様は本当に弦楽器を演奏してるようだ。

「かく整体」とも言われる、フォルメン。

かいていると、自分の中心にすっと意識が入ってきて、自然と余計なものが、みそがれるような爽快感を覚える。


さて、昨日は寒九郎の日。

寒の入りから数えて9日目。この日の水は一年で一番澄んでいて、

この日汲んだ水(寒九の水)でつくった酒や味噌などは腐らない、という言い伝えがあるのだとか。

また、この日に生まれた卵を食べると元気になるとも言われる。


湧水を汲みに行ったり、卵を採取したりはできないけれど、
「今年一年を支える清らかなもの」を汲み取るような日になったらいいな、と思いながら日中過ごしていたので、夜お風呂に入る前に現れた束の間のクリエイティブタイムは、何かこの季節の囁きのように感じとれ、とても嬉しかったのでした。

何より、家族揃って何かを作る時間は尊い。
永遠にはないものね。


寒い冬もなかなか良いものです。

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